Strandsエージェントとは
Apache Strands Agents(通称 Strands Agents または Strands)は、AWS 主導で開発されたオープンソースの AI エージェント開発フレームワークで、2025年5月16日に一般公開されました。Python や TypeScript のライブラリとして提供されており、Python パッケージをインストールすればすぐにコーディングを開始し、AIエージェントの開発が可能です。Claude Code などの開発支援ツールを活用すれば、アシストを受けながら効率的に進めることもできます。
AIエージェント開発にフレームワークが必要とされる理由は、「思考・行動・記憶」といったAIの振る舞いを、再利用可能かつ標準的な構造として設計・実装できるからです。LLM単体では難しい外部ツールの操作やタスクの自己修正を、一貫したフローで制御できるようになります。また、複雑なプロンプト管理や履歴の保持をフレームワークが担うことで、開発スピードと信頼性が大きく向上します。
つまり Strandsエージェント は、AIエージェントの開発を本格的に手がけたいと考える SE やプログラマにとって、実践的かつ強力な言語系ツールと言えるでしょう。
Apache Strandsエージェントの位置づけ
現在、AI関連サービスの世界では、次々と新しいツールが登場し、それぞれの役割や位置づけを把握するのが難しくなっています。ITエンジニアであっても、全体像を見失いがちな状況です。
そこで本書では、AIサービスの全体像をつかむために、関連技術やサービスを 5つのレイヤー構造に整理しています。
[AIサービスエコシステムの5つのレイヤー]
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実行タスク層 : 具体的なビジネス上の目的と業務プロセスの定義
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開発フレームワーク層: プログラム言語上でのエージェントの推論と状態遷移の設計
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開発支援層: AI支援ツールやSDKを活用し、実装の工数を最小化してエージェントの振る舞い(ロジック)の定義に集中
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構築・運用基盤層: 安全な実行環境、データ連携、およびマネージドなオートメーションの提供
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基盤モデル層: 思考・判断のコアとなる大規模言語モデル(LLM)の提供
『図解Strandsエージェント徹底解説』公開について
筆者がStrandsエージェントに出会ったきっかけは、Amazon Bedrock AgentCore を検証するためでした。当初は AgentCoreの検証を目的にサンプルコードを探していただけでしたが、触っていくうちに Strands エージェントのマルチエージェント実装のシンプルさ に驚かされました。
AI時代の到来とともに LangChainやLangGraph にも取り組んできましたが、次第に機能は肥大化し、構造も複雑に。何より、マルチエージェントの設計・実装という観点では、大きな進展を感じることができませんでした。おそらく、プログラマが本業ではない筆者にとって、少々 敷居が高かったのだと思います。
筆者にとって執筆とは、強い関心を抱いたテーマを本気で学ぶプロセスそのものです。本書も例外ではなく、公開後もなお、自らのための「生きたメモ」であり続けています。
今後も、インパクトのある学びを得るたびに、追記・修正を重ねていく予定です。本書が、AIエージェントという未知の領域に挑む皆さまにとって、確かな一助となれば幸いです。
本書は紙での出版予定はありません。
全文は『図解Strandsエージェント徹底解説』を参照してください。
『図解Strandsエージェント徹底解説』の構成
010.基本構成
- 010-000-000.Strandsエージェントとは
- 010-010-010.エージェントループ
- 010-010-020.ステート
- 010-010-030.セッション管理
- 010-010-040.プロンプト
- 010-010-050.フック
- 010-010-060.構造化出力
- 010-010-070.会話管理
- 010-020-010.ツール
- 010-030-010.モデルプロバイダー
- 010-040-010.ストリーミング
- 010-050-010.マルチエージェント
- 010-050-020.ツール化エージェント
- 010-050-030.マルチエージェントパターン
- 010-050-031.補足
- 010-050-040.スウォーム
- 010-050-050.グラフ
- 010-050-060.ワークフロー
- 010-060-010.Agent2Agent(A2A)
- 010-070-010.インタラプト
020.安全性とセキュリティ
- 020-000-000.安全性とセキュリティの概念
- 020-010-010.責任あるAI
- 020-020-010.ガードレール
- 020-030-010.プロンプトエンジニアリング
- 020-040-010.個人情報の秘匿化
030.可観測性とデバック
- 030-000-000.可観測性とデバックの概念
- 030-010-010.メトリック
- 030-020-010.トレース
- 030-030-010.ログ
040.評価SDK
- 040-000-000.評価SDKの概念
050.デプロイ
- 050-000-000.デプロイの概念
800.実行環境
- 800-000-000.事前準備
900.サンプルコード
- 900-010-040-Ollmaファイルオペレーション
- 900-020-010.外部ツール連携
- 900-020-020.ファイル操作
- 900-010-030.一括生成型エージェントの尻取りゲーム+
- 900-010-031.外部審判ツール付きエージェントの尻取りゲーム+
- 900-010-032.マルチエージェント対戦型の尻取りゲーム+
- 900-020-040.親子関係ワークフロー
- 900-020-050.ナレッジベースワークフロー
- 900-020-060.構造化出力
- 900-020-070.マルチエージェント
- 900-020-080.グラフエージェント
- 900-020-081.実行結果
- 900-020-090.メタツーリング
- 900-020-091.実行結果
- 900-020-100.MCPサーバ
- 900-020-110.マルチモーダル
- 900-020-120.ネイティブスウォーム
- 900-020-121.実行結果
- 900-090-010.朝まで生テレビーベーシンク版+
- 900-090-020.TexToSQL+
- 900-090-021.実行結果
全文は『図解Strandsエージェント徹底解説』を参照してください。