ある日から少しずつ遅くなり、文字入力がとてつもなく遅くなってしまった。
現象の整理
- 特に重いプロセスを実行しているわけでもないのに、突然ファンが高回転になる。当然、本体も熱い状態
- ことえり日本語入力が遅くなる。特にライブ変換が遅くなる
- SlackやChromeが極端に遅い。反応も悪い
- Venturaにアップグレードしたあたりから、この現象が生じるようになった
- 特に外部ディスプレイに接続するとこの問題が酷くなる
- 再起動すると改善するが、数時間後に悪化し始める
周りに同一の現象を持った人がおらず、直すの苦労しましたので、メモとして残しておきます。
状況
- 13-inch, 2020, MacBook Pro
- 2.3GHz Corei7, 32GB RAM
- Ventura 13.6.6
$ uname -a
Darwin macookpro2020.local 22.6.0 Darwin Kernel Version 22.6.0: Mon Feb 19 19:48:53 PST 2024; root:xnu-8796.141.3.704.6~1/RELEASE_X86_64 x86_64
4年前のx86のmacとはいえ、スペックに問題があるとは思えない。
topコマンドやActivityMonitorで原因を調べる
$ top
ActivityMonitorの方が使いやすいかなという気がしますが、どちらでもいいです。
WindowServerのCPU占有率がおかしい
PID COMMAND %CPU TIME #TH #WQ #PORT MEM PURG CMPRS PGRP PPID STATE BOOSTS %CPU_ME %CPU_OTHRS UID FAULTS COW
6975 WindowServer 80.9 09:08.73 16 7 1678 587M 91M 0B 6975 1 sleeping *0[1] 3.59132 0.50891 88 873826+ 1982
(数字は当時のイメージです。)
やたらWindowServerというプロセスがCPUをくっているようでした。
ウィンドウ描画を行うプロセスですので、外部ディスプレイ入力時に問題が酷くなる点などと因果関係が濃厚になってきました。
また、ことえりのライブ変換入力は、WindowServerの状況によっては入力が遅くなるという情報もRidditでちらほら見かけました。
試したこと
macOSの透明効果をオフにする
「システム環境設定」→「アクセシビリティ」→「ディスプレイ」
Reduce transparency(透明度を下げる)
のチェックをオン
Mission Controlの自動配置をオフにする
「システム環境設定」→「デスクトップとドック」→「Mission Control」
Automatically rearrange Spaces based on most recent use
のチェックをオフ
デスクトップ上に配置しているファイルやフォルダを別の場所に移動する
そのままの意味です。
環境的にはこれが一番効果がありました。
デスクトップに多数の動画ファイルを配置していたことが問題だった模様。
TimeMachineをオフ(または時間指定に)
TimeMachineEditorで深夜帯にバックアップ時刻を指定しました。
終わりに
なおってよかった。
良い機会だったので、launchd
に登録されていたよくわからないplistを削除しまくりました。
「システム環境設定」→「全般」→「ログインアイテム」も見ておくと良さそうです。
余談
Thomas CLEMENT
という謎のLoginItemが表示されており、なんだこれ?と思ったら、 TimeMachineEditor
の作者さんの名前だそうです。
署名が彼の名前のため、この表示になっていたとのこと。
(Thanks Mr.Clement, I salute you for your great work.