CentOS8にVNC Serverを導入

はじめに

コンテンツやアプリケーションによってはGUIでインストールする必要があると思います。
Oracleとかね。

今回、GUIでアプリケーションの導入が必須なため、CentOSにvnc serverを導入してみたので、その内容を記載しておく。

環境

クラウド:Google Cloud Platform上のCompute Engine

OS:CentOS8

設定

デスクトップ環境インストール

$ sudo dnf groupinstall "Server with GUI"

VNC Serverをインストール

$ sudo dnf install tigervnc-server

VNC Serverの設定

dnfでtigervnc-serverをインストールした後、一度vncserverを起動し、初期設定と初期パスワードを設定します。

$ vncserver

vncserverコマンドを実行する際は、sudoを付けずに実行してください。

出力結果

You will require a password to access your desktops.

Password:
Verify:
Would you like to enter a view-only password (y/n)? n
/usr/bin/xauth:  file /home/hogehoge/.Xauthority does not exist

New 'server1.hogehoge.com:1 (hogehoge)' desktop at :1 on machine server1.example.com

Starting applications specified in /etc/X11/Xvnc-session
Log file is /home/hogehoge/.vnc/server2.example.com:1.log

最初にパスワードを2回入力します。
view-only passwordの箇所はNo(n)としないと、GUIでログインできません。

更なる設定箇所がありますが、ここで一旦vncserverを停止します。

$ vncserver -kill :1

GNOMEデスクトップ環境を利用するために以下の設定ファイル(~/.vnc/xstartup)を変更します。

~/.vnc/xstartup

#!/bin/sh
[ -x /etc/vnc/xstartup ] && exec /etc/vnc/xstartup
[ -r $HOME/.Xresources ] && xrdb $HOME/.Xresources
vncconfig -iconic &
dbus-launch --exit-with-session gnome-session &

上記設定変更後、再度vncserverを起動させれば接続できますが、リモートデスクトップの解像度を変更したい人は追加で以下のファイルのgeometryの箇所をアンコメントして解像度を変更します。

~/.vnc/config

geometry=1920x1080

最後に再度vncserverを起動します。

$ vncserver

TCP:5901番ポートでアクセスできます。

vnc viewerで接続

このサイトからvnc viewerをダウンロードして、インストールします。

IPアドレス:5901で接続

はい。ログインできました。

余談

今回GCPのCompute EngineのCentOS8環境にGNOMEデスクトップ環境とvnc serverを入れたのだが、OSの再起動後、SSHでもログインできなくなる現象に陥った。

どうも、GNOMEのデスクトップ環境をインストールすると発生するようだ。

調べた結果、GNOMEのデスクトップ環境をインストールするとDHCPクライアントが動かなくなり、IPアドレスが自動的に割り当てられない事象であることが判明。

手動で以下のコマンドを実行することにより、IPアドレスが割り当てられるようになった。

# dhclient