この動画は、「どうやって“無限にお金を生むアプリ”を作るか」というテーマで個人開発で稼ぐための実践的な考え方とワークフローをまとめた内容です。
この動画のざっくり要約
- 目的は「世界を変えるSaaS」ではなく、「家賃とデリバリー代を払えるくらいの収入をくれるプロダクト」を作ること。
- アイデアの出し方 → とりあえず作る → 1週間で出す → その後マーケでユーザーを連れてくる、という流れで説明している。
- 完璧なコードや最高の技術スタックよりも、「動くこと」「見た目がそこそこ良いこと」「ちゃんと1〜2個の機能が完了していること」が大事だと強調している。
お金になるアプリのアイデア発想法
作者は「でかいユニコーン企業」ではなく「自分の生活費を払えるプロジェクト」を作ろうと言います。
そのために紹介しているのが、4つのビジネスアイデア戦略です。
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戦略1:誰も気にしないくらい小さい問題を解決する
例として、「メールが多すぎて分類が面倒」という自分の悩みを挙げ、メール自動分類サービスなら月5ドルで1,000人いれば月5,000ドルになる、と話しています(実際にはすでに似たサービスは存在する)。 -
戦略2:超ありふれた大きい問題を解決する
カレンダーアプリ、パスワードマネージャー、メモアプリ、ToDoアプリなどは競合だらけでも、それぞれちゃんと稼いでいる、だから「アイデアが被っていても気にするな」というメッセージです。 -
戦略3:X for Y(○○業界向けの△△)フォーミュラ
「ビジネス向けDiscord」「一般人向けLinux」「人を運ぶUber Eats(つまりUber)」のように、既存のコンセプトを特定のターゲットに当てはめる形で考える方法です。 -
戦略4:GPTラッパー(AIを特化させるサービス)
ChatGPTなどを「ある特定タスク専用」で包んだサービスを作るやり方で、例としてデート用メッセージを考える「RizzGPT」で何百万ドルも稼いだ人の話を出しています。
作るときのマインドセットとSLCルール
多くの開発者は「作れない」のではなく「完璧主義で出せない」のが問題だと指摘します。
そこで紹介されるのが、Edmond Lauから引用したという「SLC」という考え方です。
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S:Simple(シンプル)
アプリは何でもかんでもやる必要はなく、1〜2個のコア機能だけきちんと提供すればよい。 -
L:Lovable(愛される)
UI/UXが最低限よくないと、人はどれだけ機能が良くても触ってくれない、人間は浅いから見た目が大事だ、とかなりきつめに言っています。
特にバックエンドエンジニアに向けて「自分がブサイクなのは仕方ないが、プロジェクトまでブサイクにするな」とネタにしています。 -
C:Complete(完成している)
ゲーム業界の未完成リリースのようにせず、用意した1〜2個の機能はちゃんと最後まで動く状態にして出せ、と言います。
デザインはMobbinを使ってズルする
UI/UXをゼロから勉強する代わりに、「Mobbin」というデザインリファレンスツールを使え、とかなり推しています(動画のスポンサー)。
Mobbinの説明ポイントはこんな感じです。
- 1,200以上のアプリ、50万枚以上のスクリーンショット、88万以上のユーザーフローがまとまっているデザインギャラリー。
- サインアップ、ログイン、ダッシュボード、チェックアウトなど、各画面のデザインパターンを一気に見られるので、「とりあえず良さそうなパターンを真似する」ことができる。
- 週次で更新されていて、世界中のデザイナーがベストプラクティスの参考にしている、と紹介しています。
開発者向けのメッセージとしては、「スクショ集めたりパターン研究に時間をかけるより、Mobbinを開いて既にうまくいっているUIを参考にしろ」というニュアンスです。
技術スタックとAIの使い方
作者は「お金を稼ぐ」という観点だと、技術スタックはそこまで重要ではないと言います。
- どの言語・フレームワークでも良くて、大事なのは「自分が手を動かしやすいこと」と「ある程度コミュニティと情報があること」だけ。
- 自分はWebならNext.js+Supabase+ShadCN+Tailwind+PostHog+Stripeという構成を好んで使っていると紹介しますが、「真似するかどうかはあなた次第」としています。
AIについては、目的によって使い方を分けろと言います。
- 学習目的ならAIに依存しない方が良いけれど、「とにかく売上を出す」のが目的なら、面倒な部分はAIにやらせてよい。
- ChatGPTやClaudeなどの一般的なチャットAIに加えて、Bolt、V0、Lovableのような「アプリを一気に組んでくれる系AIツール」、CursorやWindsurf、PairなどのAI付きエディタを紹介しています。
1週間でアプリを出すワークフロー
動画の後半では、「1週間で金になるアプリの最初のバージョンを出す」ための具体的な流れを4ステップで解説しています。
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ステップ1:アイデアをAIに整理させる
自分の中でふわっとしているアイデアをChatGPTに説明し、「詳細で構造化された仕様」を書いてもらう。 -
ステップ2:仕様をそのままAIアプリビルダーに投げる
V0、Bolt、LovableのようなAIツールにその仕様をコピペし、初期実装を自動生成させて土台を作る。 -
ステップ3:MobbinでUIを整える
自動生成されたUIはだいたいダサいので、Mobbinで好きなデザインのスクリーンショットを選び、それを参考画像としてAIに渡し「この見た目っぽくして」と指示する。 -
ステップ4:最後は自分でコードを書く
AIが作ったコードはあくまで叩き台なので、自分でロジックや細かい部分を修正・拡張し、本当に動く「SLC」なプロダクトに仕上げる。
この流れでとりあえず「売り物になる最初のバージョン」を短期間で出してしまおう、という考え方です。
リリース後はマーケティングがすべて
最後に強調しているのが、「作って公開しただけでは誰も来ない」という現実です。
- 公開しても、家族すら使ってくれないレベルで何も起こらないから、マーケティングをやらないといけない。
- Redditで投稿する、X(Twitter)、LinkedIn、TikTok、YouTubeなどで「ちょっとウザいくらいに」自分のプロダクトを発信し続けるのが重要だと話しています。
さらに、SEO(検索エンジン最適化)も組み合わせるべきだと言います。
- HTMLにきちんとメタデータを入れて、Google検索で上位に来るようにしておけば、時間とともに自然流入が増える。
- プロダクト自体が本当に良ければ、認知が広がり、ユーザーが増えて、お金も入ってくるという流れです。