目次
なぜ外付けHDDにUbuntu?
- WindowsとMacはあるが、やはり開発だとLinuxが欲しい
- ただ、LinuxオンリーのPCは作りたくない(開発以外使わないから)
- 仮想環境、もしくは同一HDDでのデュアルブートだと、使いにくい場面が多いので避けたい
- よって、外付けHDDからUbuntuを起動したい
- 外付けHDDにUbuntuをインストールだけ見れば、まっさらな内臓HDDにUbuntuをインストールすることも可能
気をつけたいこと
- 何も知らないままUbuntuのインストールを進めると、
Turn off RTS
で絶対につまづく-
Turn off RTS
を回避するために、勝手にAHCM
設定にすると、Windowsごと吹っ飛ぶ
-
- ブートローダーがWindows側のEFIにインストールされてしまうバグを回避することが重要
- Ubuntu側のEFIにインストールしないと、初期にインストールに使用したWindowsPC以外のPCで、外付けUbuntuが起動しなくなる
用意するもの(ハード関連)
- WindowsOSの入ったPC
- USBハブ(最低でも2口あるもの)
- USBフラッシュメモリ(16GB)
- 外付けHDD(500GB)
- 外付けHDDとPCを接続するためのケーブル(外付けHDDに対応するもの)
環境
WindowsPC | Inspiron 5391 |
---|---|
デバイス名 | DESKTOP-CL735HE |
プロセッサ | Intel(R) Core(TM) i7-10510U CPU @ 1.80Ghz 2.30 |
実装RAM | 8.00 GB |
システム | 64-bit OS、x64 ベース プロセッサ |
Windows OSの仕様 | |
---|---|
エディション | Windows 10 Pro |
バージョン | 20H2 |
エクスペリエンス | Windows Feature Experience Pack 120.2212.3530.0 |
手順概要
- Ubuntuインストールメディア作成
- BIOS設定変更
- 外付けHDDにUbuntuをインストール
- 各種調整
手順
Ubuntuインストールメディア作成
-
http://releases.ubuntu.com/20.04/にアクセスし、
64-bit PC (AMD64) desktop image
をダウンロード- 実施現在は
ubuntu-20.04.3-desktop-amd64.iso
だったが、バージョンにより色々な作業が異なる可能性があるので注意されたし
- 実施現在は
- https://rufus.ie/にアクセスし、ダウンロードしたexeファイルを実行
-
デバイス
は用意したUSBを選択 -
ブートの種類
に、ダウンロードしたisoファイルを選択 -
スタート
を押す - 「ダウンロードが必要です」ポップアップに
はい
- 「ハイブリッドISOイメージの検出」ポップアップにて
-
ISOイメージモードで書き込む(推奨)
にチェック OK
-
- USBフラッシュメモリのデータ消去を問われるので、
OK
- 「状態」欄のゲージがMAXになり「準備完了」が表示されたら、
閉じる
- インストールメディアと外付けHDDをPCに接続
BIOS設定変更
-
管理者権限でcmdを開き、以下を実行
bcdedit /set safeboot minimal
-
PCを再起動、BIOS設定に移動
-
SATA operationにて、RAIDやIDEに設定されている場合は
AHCI
に変更 -
PCを再起動すると、Windowsがセーフモードで起動するので、管理者権限でcmdを開き、以下を実行
bcdedit /deletevalue safeboot
-
PCを再起動、BIOS設定に移動
-
Boot optionsにて、読み込み優先順位を以下のように設定
- インストールメディア(USBフラッシュメモリ)
- インストール先のHDD(外付けHDD)
- Windows Boot Manager
-
PCを再起動し、インストールメディアを起動
外付けHDDにUbuntuをインストール
- PC起動でBIOS設定に移る
-
Boot Option
にて、作成したインストールメディアを最優先して読み込むように、起動順番を変更 - BIOS設定を出て、インストールメディア起動
-
- 勝手にインストーラーが起動するので、×ボタンでインストーラー終了
- アプリケーションを起動し
disks
と入力するとDisks
が選択できるので、これを起動- インストール予定の外付けHDDのマウントポジションを確認(メモ)しておく
- 今回は
/dev/sda
として話を進める
-
Install Ubuntu 20.04 LTS
を起動しUbuntuをインストール-
日本語
を選択して続ける
-
Japanese
>Japanese
を選択し続ける
-
使用可能なインターネットを選択して
続ける
-
通常のインストール
、Ubuntuのインストール中にアップデートをダウンロードする
、グラフィックとWi-Fi〜
にチェックを入れ続ける
-
それ以外
を選択して続ける
- ここで
それ以外
じゃ無いものを選択すると、Windowsが入っている方のHDDにUbuntuをインストールして、元々のWindowsのデータが吹っ飛ぶので注意
- ここで
-
インストールの種類画面にて、インストール先の
/dev/sda
を右クリックし、「このデバイスに新しいからのパーティションテーブルを作成しますか?」と問われるので続ける
-
作成した空き領域をクリック後、「+」ボタンを押し、以下のようにパーティションを作成
- サイズ:
512 MB
- 新しいパーティションのタイプ:
基本パーティション
- 新しいパーティションの場所:
この領域の始点
- 利用方法:
EFIシステムパーティション
- サイズ:
-
OK
後、/dev/sda1
以下にefi
タイプでパーティションが作成されたことを確認 -
空き領域で「+」ボタンを押し、以下のようにパーティションを作成
- サイズ:
8000 MB
- 新しいパーティションのタイプ:
基本パーティション
- 新しいパーティションの場所:
この領域の始点
- 利用方法:
スワップ領域
- サイズ:
-
OK
後、/dev/sda2
以下にswap
タイプでパーティションが作成されたことを確認 -
空き領域で「+」ボタンを押し、以下のようにパーティションを作成
- サイズ:残りのサイズ全て選択
- 新しいパーティションのタイプ:
基本パーティション
- 新しいパーティションの場所:
この領域の始点
- 利用方法:
ext4 ジャーナリングファイルシステム
- マウントポイント:
/
-
インストール
-
「ディスクに変更を書き込みますか?」と問われるので
続ける
-
タイムゾーンを
Tokyo
に設定後、アカウント情報を入力して続ける
-
- インストール中に以下を確認
- アプリケーションからsettingを起動し、
Power
の項目から、以下の項目を設定(自動シャットダウン防止)- Dim Screen When Inactive:
Off
- Blank Screen:
Never
- Automatic Suspend:
Off
- Power Button Action:
Nothing
- Dim Screen When Inactive:
- アプリケーションからDisksを起動し、
/dev/sda1
がマウントされているか確認
- アプリケーションからsettingを起動し、
- インストールが終了したら、シャットダウン後、インストールメディアを抜いておく
- インストールした外付けHDD(以下、UbuntuHDD)を起動
- 起動したら、
Ctrl
+Alt
+T
でターミナル起動-
ホームディレクトリを英語表記にするために、以下を実行
-
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
- 「Dont's ask me this again」にチェックを入れ「Update Names」を選択
-
-
CapsLockとCtrlの入れ替えのため、以下を実行
$ gsettings set org.gnome.desktop.input-sources xkb-options "['ctrl:nocaps']"
-
Chromeをインストールするために、以下を実行
$ wget https://dl.google.com/linux/direct/google-chrome-stable_current_amd64.deb $ sudo dpkg -i google-chrome-stable_current_amd64.deb $ rm google-chrome-stable_current_amd64.deb
-
Vimをインストールするために、以下を実行
$ sudo apt install vim`
-
日本語入力をインストールするために、以下を実行
- アプリケーションから言語サポートを起動
- インストールをクリック
-
パッケージの更新をするために、以下を実行
$ sudo apt update $ sudo apt upgrade
-
各種調整
-
/dev/sda1
がマウントされていない場合、以下を実行(マウントされている場合は以下は無視して良い)-
ターミナルにて、以下を実行
$ sudo add-apt-repository ppa:yannubuntu/boot-repair && sudo apt update $ sudo apt install -y boot-repair && (boot-repair &)
-
「おすすめの修復」を選択
-
以降出てくるポップアップは全て
OK
-
Windowsを起動し、管理者権限でcmd起動
-
以下を実行
$ cd c:\ $ bcdedit /enum firmware
-
以下のように表示されるので
identifier
の右側の文字列をコピーidentifier {d626dc8a-3f6d-11ea-ab4f-806e6f6e6963} device partition=\Device\HarddiskVolume1 path \EFI\UBUNTU\SHIMX64.EFI description ubuntu
-
上記の例で、以下を実行
$ bcdedit /delete {d626dc8a-3f6d-11ea-ab4f-806e6f6e6963}
-
以下を実行
$ diskpart $ list disk
-
WindowsHDDと思われるdiskを選択(ここではdisk 0とする)
$ sel disk 0 $ list vol
-
Info
欄がシステム
となっているvolを選択(ここではvol 2とする)$ sel vol 2 $ assign letter=Z $ exit
-
以下を実行
$ cd /d Z: $ dir $ cd EFI $ EFI>dir $ rmdir /S ubuntu
-
- cmdを終了し、PCをシャットダウン