はじめに
AWSとGCPのネットワーク構成の違いについて書きます。
GCPはレガシーネットワークとVPCネットワークの2種類が存在しますが、ここではVPCネットワークについて記載します。
レガシーネットワークは、新しい GCP 機能の多くはレガシー ネットワークでサポートされず2020 年 2 月 1 日に停止される予定であるため、使用することは推奨されていません。
https://cloud.google.com/vpc/docs/legacy?hl=ja
用語の整理
AWSとGCPのネットワーク構成は、類似する点が多いですが、一部考え方が異なる点があります。
GCPの資料としては、以下にまとまってあります。
https://cloud.google.com/docs/compare/aws/networking
以下の表の通り、VPCとサブネットの考えが、AWSは各リージョンやAZに紐づく形になりますが、GCPは、VPCネットワークがGlobalなリソースとなり、サブネットが複数のゾーンをまたがって構成可能となります。
AWSのシンプルなネットワーク構成のイメージは以下になります。Clientからのアクセスは、IGW→ELB→EC2インスタンスという流れでアクセスされます。
AWSは、VPCネットワークをリージョンごとに作成し、サブネットをAZごとに作成します。IGWがアタッチされたサブネットをPublicサブネットと呼びます。
同じような構成をGCPのネットワークに当てはめると以下になります。ClientからLB→インスタンスという流れでアクセスします。
GCPは、VPCネットワークがグローバルなりソースで、サブネットに複数のゾーンが含まれます。
VPCネットワークは、グローバルなリソースなので同じネットワークとして日本と北米のインスタンスを同じLB配下に配置できます。
AWSで上記構成を取るには、AWS Global Acceleratorを使用すれば可能となります。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/new-aws-global-accelerator-for-availability-and-performance/