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読書術について

Last updated at Posted at 2020-09-23

「読書術」の記事を書こうと思った動機について

読書を通じて得られるものが少ない、または学習効率が悪いと感じることが多々あった。
もしかして、自分の読書の仕方が悪いのでは無いかと思い勉強方法を見直そうと思った。
勉強方法を見直していく中で、ある5つの「読書術」が良いなと思ったため
この記事を通じて紹介していきたいと思う。

本投稿のアジェンダ

  • 「読書」は、読む前から始まっている

  • 5つの「読書術」の全体像

    • 装丁読み
    • 取材読み
    • 整理読み
    • 検証読み
    • 議論読み
  • 考察

学習手段

読書術は、以下の書籍(漫画)から学習した。
マンガでわかる東大読書

学習内容

「読書」は、読む前から始まっている

「読書」を始める時に行う「本選び」次第で、本から得られる情報量が変わってくる。
「本選び」で重要なのは、**「現状の自分に見合った本」**を見つけることである。
もし、見栄を張って難しそうな本を選ぶと「読書」をすること自体が苦痛になり、学習効率が落ちてしまう。
**「現状の自分に見合った本」を見つけるには、本屋に出向いて本のタイトルや帯、本屋に置かれたPOPから
どのような本なのかを読み取るのが良いと述べている。
「「読書」は、読む前から始まっている」とは、つまり
「今の自分に見合った本選び」**のことを指している。

5つの「読書術」の全体像

下記に読書術の構成をマインドマップでまとめた。これから読書術を一つずつ紹介していく。
スクリーンショット 2020-09-12 9.19.00.png

装丁読み

「装丁読み」の概要

本の内容を読む前に装丁(タイトル、帯、目次など)から情報を得て、本を読むこと。
装丁に書かれている文言は、本の内容を一言でまとめられていることが多いため、
それらの情報を得てから本を読むことによって内容を理解しやすくなる。

「装丁読み」の手順

「装丁読み」の手順は、以下の通り。

  1. 「装丁読み」を行う。
  2. 1の内容に対して、自分なりに本の内容について「仮説」を立てる。
  3. 読み進める本から得たいこと(目的)を明確にする。

手順の解説

【手順1について】
「装丁読み」をする際には、付箋などを用いてメモを取ることが良いとされている。
メモを取ることは、本の内容を理解しやすくなるのと記憶力が向上するのに役立つ。

【手順2について】
「装丁読み」で得た情報から、本の内容について自分なりに「仮説」を立てることが重要となる。
自分が立てた「仮説」と本の内容を照らし合わせることにより、能動的な読書ができる。

【手順3について】
本を読む前に現状の自分について(現状把握)をし、なぜ自分が本を読むのか(目標設定)の
意識づけが欠かせない。これらの過程が無いと漠然と本を読み進めることになってしまう。
目的が明確になったことにより、自分の欲しい回答を本は導き出してくれる。

取材読み

「取材読み」の概要

本の内容に対して、「質問」や「疑問」を考えながら本と向き合う読書術のことを言う。
文字の羅列を追うだけでは、本の内容を自分の知識に落とし込むのは難しい。
筆者の問いなどを鵜呑みにせず、本の内容に対して「質問」や「疑問」を考えながら読むことで
内容を理解し、自分の知識に落とし込むことができる。

「取材読み」の手順

  1. 内容に対して、質問や疑問を抱きながら読み進める。
  2. 1で抱いた疑問に対して、回答を出す。

「取材読み」を掘り下げる。

「取材読み」だけでは解消できない問題があった場合は、自分自身で答えを導き出すしかない。
自分自身で答えを導き出す方法を「追求読み」と言う。
「多くの情報を得る読み方」を「取材読み」とするならば、「自分で考える力を養う読み方」を「追求読み」とする。

整理読み

「整理読み」の概要

本に書かれた情報を整理して、概要を一言でまとめることを「整理読み」という。
文章は、筆者が伝えたい「主張」の部分と主張を強める「補強」の部分に分けられる。
筆者の「主張」を汲み取るには、文書中の情報を整理する必要がある。
※「例」や「根拠」といった補強部分によって、筆者の主張を強めている。

本を読む上で注意すべきこと

本を読む際に気をつけるべきことは、**「わかった気になること」**である。
大前提として本の内容を整理できていないと本の概要を一言で言い表せない。
本の概要を一言で表すためには、本が指し示す「全体として大きな流れ」を理解する必要がある。

**「わかった気になる」**のは、筆者の伝えたいとする「主張」の部分と主張を強める「補強」の部分を
整理できずに「補強」の部分に目が行ってしまい、「主張」を見失ってしまうのが原因である。
「わかった気になる」状態を脱して、情報を整理し内容を一言で表すのが「整理読み」という読書術。

「整理読み」のポイント

「整理読み」をするためには、筆者の主張を汲み取る必要がある。
筆者の主張が述べられている箇所は、以下の箇所にまとめられていることが多い。

  • 本の冒頭と終わりの結論
  • 「しかし」の後の文章
  • 「〜では無いだろうか」という問いかけの文
  • 「装丁読み」で見つけた内容が書かれた文

検証読み

「検証読み」の概要

2冊の本を同時進行で読み進める読書術。
本の内容が近しい2冊を交互に読み比べることによって、
学習したいことを深く理解することができる。
内容が近しいものであれば、漫画やアニメ、映画などでも代用可能。
2冊を読み進めることになるので、当然のことながら時間は掛かってしまう。
しかし、常に復習している状態になるので記憶の長期化を図ることができる。

検証読みの派生

「検証読み」でも「パラレル読み」と「クロス読み」の2つに分類される。

パラレル読み

2冊読み比べるなかで「共通点」、「相違点」を見つけだす読み方。
同じ事象を扱っていても著者が違えば、視点や角度、説明の仕方が変わる。
対象読者が違えば、説明や取り扱う事象の詳細が変わったりすることもある。
パラレル読みをすることによって、物事を多角的に見る力を養える。
また内容が近しいものを比べることで考えの偏りを無くすことができる。

クロス読み

2冊を読み進める中で意見が交差するポイントを見つける読み方。
著者が違えば、「パラレル読み」と同様に意見が交差することも考えられる。
議論が行われるポイントの答えを自分で導き出すしか無いが、
幅広い視点と思考力が身に付くチャンスだと筆者は述べている。

議論読み

「議論読み」の概要

本と議論(対話)を重ねることによって理解を深める読書術。本と対話をする方法は、以下の通り。

本と対話をする方法

  • 仮説作り(仮説を立てる、目標を立てる)
  • 取材読み
  • 整理読み
  • 上記の読書術によって得たもので自分なりの結論を出す。

※今までの読書術を駆使して、本の内容を理解をするよう努める。

本と対話を重ねるポイント

本と対話を重ねるには、上記でまとめた読書術を利用する。
「議論読み」と他の読書術を掛け合わせる方法を以下にまとめた。

「装丁読み」の場合

本と対話をするには、「装丁読み」する際に立てた仮説の答え合わせする。
本を読む際に掲げた目標は、本を読むことで達成できたのかなどを
読み終えた段階で振り返ることが重要になってくる。
もし、達成できなかった場合は前回読んだ時と違う目標を掲げて、
再度読み返して対話を繰り返す。

取材読みの場合

「装丁読み」で再度読み返すとなった場合に役立つのが「取材読み」である。
前回、読み進めた中で理解できなかったことを「取材読み」を通じて
学習を進めれば良いと述べている。

整理読みの場合

本と対話を重ねる中で整理できた考えをさらに一言でまとめる。
本の概要を説明できるようになれば、本のことを理解したも同然となる。
上記も含めた手順を踏むことで、俗に言う**「読みっぱなし」**の状態を脱して
本の内容を深く理解することができる。
本の内容をアウトプットする手段として、人だけでなくSNSを通じて発信することで
議論を交わすことができるので自分の知識に落とし込むことができる。

考察

「読書術」に対してスポットを当てた中で感じたことは、
**「目的・目標を意識して作業を行う」**ことが大事であるということである。
「目的」なく読む技術書は、苦痛だし学習効率を下げてしまう。
「目標」が無いと何のために読書・学習を進めているのかが明確で無いため
モチベーションが上がらない。
何事にも共通して言えることではあるが、「目的・目標を意識して作業を行う」のは、
非常に重要だなと再認識しました。

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