やること
gcloud config
を使用して、新しいconfig
の追加および切り替えを行います。
前提としてCloud SDK
がインストールされていることとします。(インストール方法はこちらをご覧ください。)
環境
$ gcloud -v
Google Cloud SDK 371.0.0
beta 2022.01.28
bq 2.0.73
core 2022.01.28
gsutil 5.6
kubectl 1.17.17
minikube 1.19.0
skaffold 1.21.0
実践
configの追加
まずは追加するconfig
の名前をつけることから始めます。実際のプロジェクトとの紐付けは後ほど行いますので、ここではわかりやすい名前をつけることをお勧めします。(例えばprd_app
や、stg_app
など、環境とサービス名を合わせるといいかもしれません。)
ここでは例ですのでapp1
とします。
(公式ページ)
$ gcloud config configurations create app1
Created [app1].
Activated [app1].
念のため、作成した設定が存在しているかを確認します。
NAME IS_ACTIVE ACCOUNT PROJECT COMPUTE_DEFAULT_ZONE COMPUTE_DEFAULT_REGION
default False hoge@example.com
app1 True
上記のようになるかと思います。(default
は元からある設定のため、表示内容は人によって少々異なります。)
見ての通りapp1
のIS_ACTIVE
がTrue
となり、ACCOUNT
以降が空欄(未設定)であることがわかります。
それでは以降でACCOUNT
以降を設定していきます。
追加したconfigに情報を付与していく
先ほど追加したapp1
に、必要な設定を追加していきます。
以降のコマンドは、前述したIS_ACTIVE
がTrue
となっているconfig
に対して適用されます。
必ず対象となるconfig
がアクティブになっていることを確認してから行いましょう。
設定内容は多岐にわたりますが、最低限設定しておきたい、上記のACCOUNT
以降を対象とします。
各設定値に関しては公式ページをご確認ください。
プロジェクトの設定
設定するプロジェクトのIDを指定します。対象のプロジェクトのトップページから「プロジェクト情報」内にある「プロジェクトID」です。
$ gcloud config set project app-project
Updated property [core/project].
アカウントの設定
自分のメールアドレスを設定します。
$ gcloud config set account hoge@example.com
Updated property [core/account].
デフォルトゾーンの設定
デフォルトゾーンを指定します。例ではasia-northeast1-a
を設定していますが適宜ご自分の使用する地域に修正してください。(こちらで使用できるゾーン・リージョンを確認できます。)
$ gcloud config set compute/zone asia-northeast1-a
Updated property [compute/zone].
デフォルトリージョンの設定
デフォルトゾーンを指定します。例ではasia-northeast1
を設定していますが適宜ご自分の使用する地域に修正してください。
$ gcloud config set compute/region asia-northeast1
Updated property [compute/region].
設定後の確認
ここまでで設定したいものは設定できたと思いますので、設定内容を確認してみましょう。
NAME IS_ACTIVE ACCOUNT PROJECT COMPUTE_DEFAULT_ZONE COMPUTE_DEFAULT_REGION
default False hoge@example.com
app1 True hoge@example.com app-project asia-northeast1-a asia-northeast1
configの切り替え
activate
を使用することで指定したconfig
を有効化できます。
$ gcloud config configurations activate app1
(おまけ)configの削除
不要になったconfig
は削除してしまいましょう。(公式ページ)
$ gcloud config configurations delete app1
終わりに
ごく基本的な設定に留まりますが、上記で最低限のことは設定できると思います。
それでは素敵なGCPライフを!