今回はタイトルの通り**150m(!?)**離れた場所にある
PCと大型のタッチディスプレイ(サイネージ)を有線接続しようというお話です。
その距離を見ただけで普通じゃ繋げられなそうですよね。
##タッチディスプレイについて
世の中にあるタッチディスプレイは、
ディスプレイをタッチパネルで覆い拡張している商品が多いのではないかと思います。
そしてそのタッチディスプレイとPCを繋ぐには
「映像用のHDMI」と「タッチ信号用のUSB」が必要なものが多いんじゃないかと思います。
今回使用したタッチディスプレイもHDMIとUSBともに150mつなげられる必要がありました。
##最長距離の話
HDMIとUSB、それぞれどれくらいの長さまでいけるのでしょうか?
HDMIは明確なソースが見当たらなかったのですが、
調べた感じ**15feet~25feet(4.5~7.6m)**という感じでした。
一例:How long can an HDMI cable be?
USBは2.0が5m、USB3.0が3mのようです。
USB 3.0ケーブルを延長できるUSBリピーターケーブルを発売。
「そんなんじゃ150mつなげられねーんじゃん?」
という感じなんですが、世の中にはエクステンダーという便利な機械が売ってるんですね。
##エクステンダー
エクステンダーとはLANケーブルで中継することで長距離の接続を可能にする機械のことです。
映像エクステンダー・ワイヤレスエクステンダー | サンワサプライ株式会社
今回欲しいのは150mでUSBも同時につなげられるやつ。
探したらATENさんにありました。
この商品は4Kで100mまで、FullHDで150mまでつなげられます。
USB HDMI HDBaseT 2.0 KVM エクステンダー (4K@100 m) - CE820, ATEN KVMエクステンダー | ATEN Japan
これで一件落着、あとは150mのLANケーブル買ってつなげれば終わり!
とはいかずだったんですね。
##LANケーブル
いつものように「LANケーブル 150m」とググりますが、
在庫切れやCat 6未満のものしか出てきません。
ATENさんのCE820はCat 6以上のLANケーブルを中継無しの1本でつなぐ必要があります。
※問い合わせて確認ました。
100mのCat 6LANケーブルは結構出てくるんですが、150mとなるとヒットしません。
150m通り越して300mしかなく、しかも100m以上のLANケーブルには端子がついてません。
「どうしたら・・・」
と視界の隅に見え隠れする「自作」の文字。
「え?LANケーブルって素人が自作できるの?」
という事で自作しました。
##LANケーブルを自作する
早速amazonで必要な資材を購入します。
まずはLANケーブル。
Cat 6の300mで比較的安いものを選びました。
エレコム LANケーブル 300m 自作用 RoHS指令準拠 CAT6 ライトグレー LD-CT6/LG300/RS
そして工具。
種類も価格もまちまちで、どれを買って良いのかわからなかったので適当に選びました。
ABOF ネットワークツールセットキット、ケーブルテスター修理ツールワイヤーストリッパーカッター、同軸クリンパープラグ圧着、パンチダウンRJ11 RJ45 Cat5 Cat6ワイヤーデータ検出器ストリッパー、LANケーブル自作工具キット LAN圧着ペンチ ストリッパー付き テスター コネクター
工具自体は結局これしか使いませんでした。
(テスターは壊れてたのか電池繋いだら変なにおいしてくるし。。)
最後に端子。
これは買っておいて良かったです。
上の工具セットにも付いていたのですが、そちらではうまく通信できませんでした。
エレコム RJ45コネクタ CAT6対応 単線・ヨリ線対応 10個入り LD-6RJ45T10
自作の仕方はYouTubeを見ました。
これ見れば多分だれでもできます。
【DIY】 LANケーブルの作り方 CAT6 イーサネットケーブル
最後に、
この自作で一番きつかったのが、300mから150mを取り出す作業でした。
直径8cmの紙筒があったので、ケーブルを1周巻くと8cmx3.14=25.12cm。
それに何周も巻き付けて150mまで計算していったんですね。。
効率悪すぎ。
こういうリール買おうと思ったんですが、150mも巻けるやつが無かったんであきらめました。
サンワサプライ 巻取り延長CAT6LANケーブル 30m KB-MKE14
なにはともあれこれにて150m接続することができました🎉