はじめに
ボイスメールが録音されると、通常は Teams クライアントの着信履歴に表示され、トランスクリプトと音声を確認することができます。
ボイスメールが録音されたにも関わらず、Teams クライアントに表示されない場合、何らかの理由でボイスメールの受信がブロックされている可能性があります。
この記事では、ボイスメールがブロックされる主な原因についてまとめました。
(参考:クラウド ボイスメールのセットアップ)
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/set-up-phone-system-voicemail
ボイスメールが届かない場合
Teams クライアントにボイスメールが表示されない場合、同じユーザーで Outlook のメールボックスを確認して、ボイスメールが届いているかどうかを確認します。
Outlook からもボイスメールが確認できなければ、Exchange Online でのメールの受信がブロックされていることが原因と考えられます。
Teams クライアントも Outlook と同様に Exchange Online のメールボックスに届いたボイスメールを表示しています。
ボイスメールを受信できない主な原因
ボイスメールの受信がブロックされている場合、ユーザーの Teams クライアントには、通話がボイスメールへ転送されたことを示す着信履歴のみが表示されます。
以下のような原因が考えられます。
1. 送信元アドレスがブロックされている
ボイスメールは以下の送信元アドレスから送信されます。以下のアドレスからのメール受信をブロックしていると、ボイスメールを受信できません。
noreply@skype.voicemail.microsoft.com
Teams を利用していても、送信元のアドレスは "skype" となっているため注意が必要です。
2. 添付ファイル付きのメールがブロックされている
ボイスメールには、録音された音声が mp3 ファイルとして添付されています。そのため、添付ファイルのあるメールの受信をブロックするよう制御している場合、ボイスメールを受信できません。
Exchange Online Protection (EOP)
例えば、Microsoft Defender の EOP では、特定の拡張子の添付ファイルをブロックするポリシーを作成できます。このようなポリシーが適用されているユーザーはボイスメールを受信できません。
この場合、EOP でメールがブロックされていないかどうかを確認します。
(参考:Exchange Online Protection の概要)
https://learn.microsoft.com/ja-jp/defender-office-365/eop-about