はじめに
Teams 電話の自動応答について、ディレクトリ検索に関する設定をまとめました。
自動応答の概要については以下に記載しています。
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ディレクトリ検索とは?
自動応答のディレクトリ検索を利用すると、発信者が自身で転送先となるユーザーを検索して、通話を転送することができます。
ディレクトリ検索では、以下のいずれかを指定して転送先となるユーザーを検索します。
- ユーザー名
- 内線番号
また、ダイヤルスコープ の設定によって、検索対象のユーザーをテナント内の全ユーザーではなく、特定のユーザーに制限することができます。
ユーザー名による検索
自動応答の設定
[一般情報] タブで [音声入力] を オン にしておきます。
[通話フロー] タブでは [通話ルーティングオプション] - [メニューオプションを再生] を選択し、[ディレクトリ検索] で [名前によるダイヤル] を選択します。
テスト
自動応答へ発信すると、音声認識で日本語によって転送先のユーザーを名前 (氏名) で検索することができます。
検索結果に複数の候補がいる場合には、候補のリストからさらに選択するようメッセージが流れます。
例:
- 自動応答へ発信する
- 応答メッセージが再生される
- 日本語で「テストユーザー」と発話する
- 「テストユーザー01」「テストユーザー02」のどちらに転送しますか?と聞かれる
- 「テストユーザー01」と発話すると、通話が「テストユーザー01」に転送される
検索はユーザーの表示名ではなく、FirstName または LastName に対して行われます。また音声入力のほか、ダイヤルパッドでも検索することができますが、検索できるのはアルファベットのみです。
補足
ダイヤルパッドで検索する場合、検索したいアルファベットをダイヤルパッドに表示されているとおり数字に置き換えて、最後に "#" をダイヤルします。
例えば、「TEST」と検索したい場合、「8378#」とダイヤルします。
(参考:名前でダイヤル - 音声による名前認識)
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/dial-voice-reference#dial-by-name---name-recognition-with-speech
内線番号による検索
自動応答の設定
[通話フロー] タブでは [通話ルーティングオプション] - [メニューオプションを再生] を選択し、[ディレクトリ検索] で [内線番号によるダイヤル] を選択します。
ユーザーの内線番号の設定
ユーザーの内線番号は、Entra ID 管理センターで [すべてのユーザー] - [【対象のユーザー】] をクリックし、[プロパティ] - [連絡先情報] の [勤務先の電話番号] や [携帯電話] などで設定することができます。
以下のいずれかの形式で設定します。
+<電話番号>;ext=<内線番号>
+<電話番号>x<内線番号>
x<内線番号>
テスト
自動応答へ発信して、Entra ID で設定したユーザーの内線番号をダイヤルすると、そのユーザーに通話が転送されます
(参考:内線番号によるダイヤル)
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/dial-voice-reference#dial-by-extension
ダイヤルスコープ
ディレクトリ検索では、既定でテナント内の全ユーザーが検索対象になります。ダイヤルスコープを設定すると、特定のグループに含まれるユーザーのみを検索対象としたり、除外することができます。
自動応答の設定
ダイヤルスコープは [ダイヤルの範囲] から設定します。[対象] や [除外] で [カスタム ユーザーグループ] を指定します。
グループは Microsoft 365 グループ、配布リスト、セキュリティグループを指定できます。
(参考:手順 3: ダイヤル スコープを設定する (省略可能))
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/create-a-phone-system-auto-attendant?tabs=dial-scope#step-3-set-up-dial-scope-optional
(参考:検索に関する考慮事項)
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/dial-voice-reference#search-considerations