はじめに
この投稿は PL-200: Microsoft Power Platform 業務コンサルタントの学習をした内容のメモです。
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ソリューション
ソリューションはアプリケーションのライフサイクル管理を行うための仕組みです。ソリューションには、Power Apps アプリや Power Automate フローなどのコンポーネントが含まれ、ソリューションをエクスポートし、別の環境へインポートすることできます。
ソリューションの種類
ソリューションにはマネージドとアンマネージドの 2 種類があります。
- アンマネージド
- 開発環境で使用するソリューション
- コンポーネント編集が自由行える
- アンマネージドソリューションをマネージドソリューションとしてエクスポートできる
- アプリケーション開発におけるソースコードの位置づけ
- マネージド
- 本番環境などで使用するソリューション
- コンポーネントの編集は直接行えない
- アプリケーション開発におけるビルドされたパッケージの位置づけ
既定のソリューション
環境には初めから以下のアンマネージドソリューションが作成されています。
名前 | 説明 |
---|---|
Common Data Service Default Solution | 環境に作成したアプリやフローの既定の保存先となるソリューションです。 |
Default Solution | システム上のコンポーネントをすべて含む特別なソリューションです。 |
ソリューションの作成
ソリューションを作成する際には 公開元 を指定します。公開元はソリューションの提供元を識別するために利用され、ソリューション内のコンポーネントには公開元のプレフィックスが付与されます。
※ 既定で選択される Comomn Data Service Default Solution の公開元プレフィックスはランダムな文字列になっています。
ソリューションのバージョンは以下のように採番することが推奨されています。
メジャーバージョン.マイナーバージョン.ビルド番号.リビジョン番号
ソリューションのエクスポート
- [ソリューションをエクスポート] をクリックします
- バージョンやマネージドまたはアンマネージドを選択してエクスポートします
- エクスポートが完了すると、ソリューションを zip ファイルとしてダウンロードできます
ソリューションのインポート
- 環境を切り替えて、[ソリューションのインポート] をクリックします
- エクスポートした zip ファイルをアップローダーし、[次へ] をクリックします
- [インポート] をクリックすると、ソリューションが環境にインポートされます
古いバージョンのソリューションが既にインストールされている環境に新しいバージョンのソリューションをインポートする際には、[詳細設定] からアップグレードの方法を指定します。
名前 | 説明 |
---|---|
アップグレード (Upgrade) | 新たなバージョンに含まれていないコンポーネントを削除します。 |
アップグレードのステージ (Stage for Upgrade) | 新たなバージョンに含まれていないファイルを一旦保持し、その後アップグレードする際に削除します。 |
更新 (Update) | 新たなバージョンに含まれていないコンポーネントを保持します。 |
セキュリティロール
ユーザーにセキュリティロールを割り当てることで、ユーザーがアクセスできるデータやリソースを制御することができます。
Dataverse データベースが作成されていない環境には既定で以下の 2 つのセキュリティロールが作成されています。
名前 | 説明 |
---|---|
Environment Administrator | 環境の管理者、すべての操作とデータの参照が行える。 |
Environment Maker | 環境へのリソースの追加が行えるが、環境のデータは参照できない。 |
Dataverse データベースが作成されている環境には以下のようなセキュリティロールが作成されます。
名前 | 説明 |
---|---|
System Administrator | データベースの管理者、すべての操作とデータの参照が行える。 |
System Customizer | データベースのカスタマイズが行える、自身が作成したデータのみ参照できる |
※ その他の既定のセキュリティロール
新たなセキュリティロールの作成
- [管理センター] をクリック
- [環境] から環境を選択し、[セキュリティロール] - [すべて表示] をクリック
- [新しいロール] をクリック
[メンバーの特権継承] から、ロールをチームに割り当てた際のユーザーへの権限の継承方法を設定します。
ユーザーへのセキュリティロールの割り当て
Power Platform にはユーザーのほかにもチームや部署 (Business Unit) があり、同様にセキュリティロールを割り当てることができます。
※ 部署、チーム、ユーザーの関係
部署
└ チーム
└ ユーザー
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