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PL-200 学習メモ (11) : ソリューション、セキュリティロール

Last updated at Posted at 2024-08-30

はじめに

この投稿は PL-200: Microsoft Power Platform 業務コンサルタントの学習をした内容のメモです。

投稿の一覧は以下のリンク先にあります。

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ソリューション

ソリューションはアプリケーションのライフサイクル管理を行うための仕組みです。ソリューションには、Power Apps アプリや Power Automate フローなどのコンポーネントが含まれ、ソリューションをエクスポートし、別の環境へインポートすることできます。

ソリューションの種類

ソリューションにはマネージドアンマネージドの 2 種類があります。

  • アンマネージド
    • 開発環境で使用するソリューション
    • コンポーネント編集が自由行える
    • アンマネージドソリューションをマネージドソリューションとしてエクスポートできる
    • アプリケーション開発におけるソースコードの位置づけ
  • マネージド
    • 本番環境などで使用するソリューション
    • コンポーネントの編集は直接行えない
    • アプリケーション開発におけるビルドされたパッケージの位置づけ

既定のソリューション

環境には初めから以下のアンマネージドソリューションが作成されています。

名前 説明
Common Data Service Default Solution 環境に作成したアプリやフローの既定の保存先となるソリューションです。
Default Solution システム上のコンポーネントをすべて含む特別なソリューションです。

ソリューションの作成

  1. [ソリューション] - [新しいソリューション] をクリックし、表示名などを入力し作成します
    image.png
  2. 作成したソリューションにコンポーネントを追加します。
    image.png
    image.png

ソリューションを作成する際には 公開元 を指定します。公開元はソリューションの提供元を識別するために利用され、ソリューション内のコンポーネントには公開元のプレフィックスが付与されます。
※ 既定で選択される Comomn Data Service Default Solution の公開元プレフィックスはランダムな文字列になっています。
image.png

ソリューションのバージョンは以下のように採番することが推奨されています。
メジャーバージョン.マイナーバージョン.ビルド番号.リビジョン番号

ソリューションのエクスポート

  1. [ソリューションをエクスポート] をクリックします
    image.png
  2. バージョンやマネージドまたはアンマネージドを選択してエクスポートします
    image.png
  3. エクスポートが完了すると、ソリューションを zip ファイルとしてダウンロードできます
    image.png

ソリューションのインポート

  1. 環境を切り替えて、[ソリューションのインポート] をクリックします
    image.png
  2. エクスポートした zip ファイルをアップローダーし、[次へ] をクリックします
    image.png
  3. [インポート] をクリックすると、ソリューションが環境にインポートされます
    image.png

インポートする環境にソリューションが依存しているコンポーネントが不足していると、警告が表示されてインポートが行えません。
image.png

古いバージョンのソリューションが既にインストールされている環境に新しいバージョンのソリューションをインポートする際には、[詳細設定] からアップグレードの方法を指定します。

名前 説明
アップグレード (Upgrade) 新たなバージョンに含まれていないコンポーネントを削除します。
アップグレードのステージ (Stage for Upgrade) 新たなバージョンに含まれていないファイルを一旦保持し、その後アップグレードする際に削除します。
更新 (Update) 新たなバージョンに含まれていないコンポーネントを保持します。

セキュリティロール

ユーザーにセキュリティロールを割り当てることで、ユーザーがアクセスできるデータやリソースを制御することができます。

Dataverse データベースが作成されていない環境には既定で以下の 2 つのセキュリティロールが作成されています。

名前 説明
Environment Administrator 環境の管理者、すべての操作とデータの参照が行える。
Environment Maker 環境へのリソースの追加が行えるが、環境のデータは参照できない。

Dataverse データベースが作成されている環境には以下のようなセキュリティロールが作成されます。

名前 説明
System Administrator データベースの管理者、すべての操作とデータの参照が行える。
System Customizer データベースのカスタマイズが行える、自身が作成したデータのみ参照できる

※ その他の既定のセキュリティロール

新たなセキュリティロールの作成

  1. [管理センター] をクリック
    image.png
  2. [環境] から環境を選択し、[セキュリティロール] - [すべて表示] をクリック
    image.png
  3. [新しいロール] をクリック
    [メンバーの特権継承] から、ロールをチームに割り当てた際のユーザーへの権限の継承方法を設定します。
    image.png

[設定] - [ユーザーとアクセス許可] からセキュリティロールなどの設定画面を開くことができます。
image.png

image.png

ユーザーへのセキュリティロールの割り当て

  1. [環境] から環境を選択し、[ユーザ] - [すべて表示] からユーザーを選択し、[セキュリティロール] の管理をクリック
    image.png
  2. 割り当てるセキュリティロールを選択し、保存

Power Platform にはユーザーのほかにもチームや部署 (Business Unit) があり、同様にセキュリティロールを割り当てることができます。
※ 部署、チーム、ユーザーの関係
部署
└ チーム
 └ ユーザー

フォームにセキュリティロールを割り当てることにより、ユーザーのフォームへのアクセスを制御することもできます。
image.png

image.png

キャンバスアプリやモデル駆動型アプリを共有する際にも、テーブルへのアクセスを許可するためセキュリティロールの割り当てを行います。

  • キャンバスアプリ
    image.png
  • モデル駆動型アプリ
    image.png

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