前回の記事でRaspberry Piに外付けSSDを接続しました。今回は、Windowsネットワーク上のコンピュータからアクセスできるように、Raspberry Piに接続した外付けSSDをネットワーク接続ストレージ(NAS)として使えるようにしたいと思います。
Sambaの設定
Sambaは、Linux上でWindowsのネットワーク機能を実現するソフトウェアです。まずSambaをインストールします。
$ sudo apt -y install samba
$ sudo apt -y install samba-common-bin
次に、外付けSSDをネットワーク上で共有できるように設定するため、以下のコマンドを実行します。まずSambaのユーザ(pi)を追加します。
$ sudo smbpasswd -a pi
New SMB password:
Retype new SMB password:
Added user pi.
また、/etc/samba/smb.conf
も変更する必要があります。
$ sudo nano /etc/samba/smb.conf
ファイルの先頭付近のworkgroup = WORKGROUP
を使用中のWindowsワークグループ名に書き換える必要があります。
※通常Windowsワークグループは「HOME」になっています。
- workgroup = WORKGROUP
+ workgroup = HOME
次に、ファイルの最終行に以下の設定を追加します。
+ [USB]
+ path = /mnt/ex-ssd
+ comment = NAS Drive
+ valid users = pi
+ writeable = yes
+ browseable = yes
+ create mask = 0777
+ public = yes
※path
には前回の記事で設定した、外付けSSDのマウントポイントを設定しています。
ファイルを保存して、Sambaを再起動します。
$ sudo /etc/init.d/samba restart
うまくいけば、外付けSSDはネットワーク上で共有されているはずです。
外付けSSDのアクセス権限の変更
外付けSSDのパーミッションの確認をします。
$ ls -l /mnt
合計 4
drwxr-xr-x 4 root root 4096 10月 14 16:27 ex-ssd
このままではWindows PCからのアクセスができないため、下記のようにアクセス権限を変更します。
$ sudo chmod 777 /mnt/ex-ssd/
$ ls -l /mnt
合計 4
drwxrwxrwx 4 root root 4096 10月 14 16:28 ex-ssd
Windowsマシン側の設定
WindowsマシンからのRaspberry Piに接続した外付けSSDにアクセスします。エクスプローラで\\raspberrypi\usb
にアクセスすると、ユーザー名とパスワードを要求するプロンプトが表示されます。これらを入力することで外付けSSDが使えるようになります。