LoginSignup
14
28

More than 5 years have passed since last update.

WindowsでOpenModelicaを使う

Last updated at Posted at 2017-01-14

お手軽にモデルベース開発環境を構築したい』で紹介した、システムモデリングツールOpenModelicaの使い方についてです。

Modelicaとは

Modelica-Logo.png

Modelicaとは、オブジェクト指向のマルチドメイン・モデリング言語である。他分野に跨る複雑なシステムのモデリング(例えば、機械、電気、電子、油圧、熱、制御、電力、プロセス指向のサブコンポーネントを含むシステム)に最適で、特に物理現象を表現するモデルの構築で使われています。オープンソースである為、特定のツールに依存することなく資産の共有また開発が出来ます。言語仕様やメンテナンスは非営利国際組織のModelica協会によって行われており、標準ライブラリとしてフリーに公開しています。

※出展:Modelica - Wikipedia(2017/01/14取得)

OpenModelica

logo.png

OpenModelicaはフリーでオープンソースなModelica言語開発環境です。

OpenModelicaのインストール

実行環境

以下の環境にOpenModelicaをインストールします。

  • Windows 10 (64bit)

ダウンロードとインストール

  1. OpenModelicaのインストーラは以下のページからダウンロード可能です。
    Download Windows - OpenModelica
    ※2017/01/14時点ではVer.1.9.7 (32bit only)でしたが、『Releases』バージョンのものを選びました。

  2. ダウンロードしたインストーラを実行し、基本的にデフォルトのまま進めます。
    ※インストール先フォルダは C:\OpenModelica1.9.7 に設定しました。

OMEditの実行

OpenModelicaの基本的な使用方法は、詳しく解説されている以下のページを参照すると良いと思います。

Motorサンプルを実行する

上記ページでも紹介されていますが、ここでもModelica標準のMotorサンプルの について述べることにします。OMEditのライブラリから Modelica.Thermal.HeatTransfer.Exsamples.Motor を開きます。

OpenModelica_Motor_modeling.png

[シミュレート] を実行し、変数ブラウザから巻線の温度( Twinding.T )と鉄芯の温度( Tcore.T )を表示します。横軸は 時間 [sec] 、縦軸は 温度 [℃] です。

OpenModelica_Motor_plot.png

次回は、MotorサンプルをPythonで計算します。
WindowsでModelicaとPythonを連携する - Qiita

14
28
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
14
28