『お手軽にモデルベース開発環境を構築したい』で紹介した、システムモデリングツールOpenModelicaの使い方についてです。
Modelicaとは
Modelicaとは、オブジェクト指向のマルチドメイン・モデリング言語である。他分野に跨る複雑なシステムのモデリング(例えば、機械、電気、電子、油圧、熱、制御、電力、プロセス指向のサブコンポーネントを含むシステム)に最適で、特に物理現象を表現するモデルの構築で使われています。オープンソースである為、特定のツールに依存することなく資産の共有また開発が出来ます。言語仕様やメンテナンスは非営利国際組織のModelica協会によって行われており、標準ライブラリとしてフリーに公開しています。
※出展:Modelica - Wikipedia(2017/01/14取得)
OpenModelica
OpenModelicaはフリーでオープンソースなModelica言語開発環境です。
OpenModelicaのインストール
実行環境
以下の環境にOpenModelicaをインストールします。
- Windows 10 (64bit)
ダウンロードとインストール
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OpenModelicaのインストーラは以下のページからダウンロード可能です。
Download Windows - OpenModelica
※2017/01/14時点ではVer.1.9.7 (32bit only)でしたが、『Releases』バージョンのものを選びました。 -
ダウンロードしたインストーラを実行し、基本的にデフォルトのまま進めます。
※インストール先フォルダはC:\OpenModelica1.9.7
に設定しました。
OMEditの実行
OpenModelicaの基本的な使用方法は、詳しく解説されている以下のページを参照すると良いと思います。
Motorサンプルを実行する
上記ページでも紹介されていますが、ここでもModelica標準のMotorサンプルの について述べることにします。OMEditのライブラリから Modelica.Thermal.HeatTransfer.Exsamples.Motor
を開きます。
[シミュレート] を実行し、変数ブラウザから巻線の温度( Twinding.T
)と鉄芯の温度( Tcore.T
)を表示します。横軸は 時間 [sec] 、縦軸は 温度 [℃] です。
次回は、MotorサンプルをPythonで計算します。
『WindowsでModelicaとPythonを連携する - Qiita』