Zedとは
ZedはAtomの作者によって開発されたRust製のエディタで、VSCodeやCursorなどに比べて軽量で高速に動作するのが特徴です。
試しに起動時間を計測したところ、筆者の環境ではCursorの初回起動が24秒ほどかかったのに対し、Zedは0.5秒ほどで起動しました。ファイルビューアの切り替えも高速でストレスなく操作できます。またCursorは開いているだけでメモリを約1300MB消費していましたが、Zedは100MB前後とリソース効率でも優れています。
良いことばかり書くのもフェアではないのでデメリットも挙げておきます。
主なデメリットは以下の通りです。
- 日本語表記に対応していない
- VSCodeに比べるとエコシステムが未熟
- リモート開発支援が限定的
これらは2026年7月時点での内容で、将来的に解消される可能性はあります。
インストール方法
公式サイトからインストーラーをダウンロードできます。
インストールも特段難しい部分はありません。
初回起動時は以下の設定が表示され、カラーテーマなどを選択することができます。
これらは後からでも変更可能です。
自分は以下のように設定しました。
| 項目 | 内容 | 設定値 |
|---|---|---|
| Theme | 背景テーマ | Dark |
| Base Keymap | ショートカットキーをどのエディタベースにするか | VSCode |
| Agent Setup | 使用するAI Agent | 筆者はClaude CodeをサブスクライブしているのでClaude Agentを選択 |
| Import Settings | VSCodeやCursorから設定をインポートする場合は選択 | 未選択 |
| Vim Mode | Vimを再現した操作方法にするか | オフ |
| Trust All Project By Default | プロジェクトを常に信頼するか ※オンにすると悪意のある言語サーバーやMCPサーバーが実行されるリスクあり | オフ |
| Help improve Zed ... | 改善のためにデータを送信するか | オフ |
| Help fix Zed ... | クラッシュした際にレポートを送信するか | オン |
外観のカスタマイズ
デフォルトでは以下のような外観になっています。
① スレッドパネル
AIエージェントのスレッドを選択
② エージェントパネル
Claude CodeやCodexなどのAIエージェントとの対話エリア
③ プロジェクトパネル
プロジェクトのファイルツリーを表示
④ ターミナルパネル
Powershellなどのターミナル操作エリア
⑤ ファイルビューア
選択したファイルの内容を表示
自分は元々VSCodeユーザーなのでプロジェクトパネルは左側が見慣れています。これらのドック配置は画面上部にあるメニューの「Open Settings」または「Open Settings File」から変更可能です。
「Open Settings」ではGUIで設定を変更でき、「Open Settings File」ではjsonで設定を記述できます。今回は「Open Settings File」から設定してみます。
{
"agent": {
+ "dock": "right",
+ "sidebar_side": "right",
"favorite_models": [],
"model_parameters": []
},
"project_panel": {
+ "dock": "left"
},
"icon_theme": "Zed (Default)",
"telemetry": {
"diagnostics": true,
"metrics": false,
"anthropic_retention": false
},
"agent_servers": {
"claude-acp": {
"default_config_options": {
"model": "sonnet"
},
"type": "registry"
}
},
"ui_font_size": 16,
"buffer_font_size": 15,
"theme": {
"mode": "dark",
"light": "One Light",
"dark": "One Dark",
},
}
VSCodeライクになりました。
アイコンテーマを変更
これは好みの範囲ですが、私はVSCodeやCursorでMaterial Icon Themeという拡張機能を使ってファイルアイコンを変更して使ってました。Zedでも同様の拡張機能をインストールすることで変更できます。
メニューからExtensionsをクリックします。
検索枠に「Material Icon」と検索して「Material Icon Theme」をインストールします。
インストールできたら以下のように設定することでアイコンのテーマを変更できます。
{
"agent": {
"dock": "right",
"sidebar_side": "right",
"favorite_models": [],
"model_parameters": []
},
"project_panel": {
"dock": "left"
},
- "icon_theme": "Zed (Default)",
+ "icon_theme": "Material Icon Theme",
"telemetry": {
"diagnostics": true,
"metrics": false,
"anthropic_retention": false
},
"agent_servers": {
"claude-acp": {
"default_config_options": {
"model": "sonnet"
},
"type": "registry"
}
},
"ui_font_size": 16,
"buffer_font_size": 15,
"theme": {
"mode": "dark",
"light": "One Light",
"dark": "One Dark",
},
}
ファイルツリーを見るとアイコンが変わっているのが確認できます。
ショートカットのカスタマイズ
ショートカットキーを変更したい場合、
メニューから「Open Keymap」もしくは「Open Keymap File」を開きます。
私はCursorでエージェントパネルを「Ctrl + L」で開閉する設定にしていたので、Zedも同じキー設定にしてみます。「Open Keymap File」からjsonを開いて以下のように設定します。
[
{
"context": "Workspace",
"bindings": {
// "shift shift": "file_finder::Toggle"
},
},
{
"context": "Editor && vim_mode == insert",
"bindings": {
// "j k": "vim::NormalBefore"
},
},
+ {
+ "context": "!Terminal",
+ "bindings": {
+ "ctrl-l": "agent::Toggle"
+ }
+ }
]
これでショートカットキーの変更ができました。
contextにはキーバインドがどういう状況(場所・状態)のときに有効かを指定することができます。今回はターミナル以外で「Ctrl + L」を実行したときにエージェントパネルが開閉するようにしました。これをしないとターミナルで「Ctrl + L」キーを押して表示をクリアする機能が使えなくなってしまうからです。
プロジェクト固有の設定
ここまで何度かsettings.jsonに設定を記述してきましたが、これはすべてのプロジェクトに適用されるグローバルな設定です。
VSCodeやCursorではプロジェクトルートに.vscode/settings.jsonを作成することでそのプロジェクト限定の設定を記述することができますが、Zedでも同様に.zed/settings.jsonを作成することができます。メニューの「Open Project Settings」または「Open Project Settings File」からでも作成可能です。
例えば以下はBiomeでファイル保存時に自動でフォーマットする設定です。
{
"formatter": { "language_server": { "name": "biome" } },
"format_on_save": "on"
}
実行するにはBiomeの拡張機能が必要なのでインストールします。
インデントをずらしたり、不要なスペースを挿入してからファイルを保存してみます。
ちゃんとフォーマットされました!
さいごに
以上、最近話題(?)になっているZedの紹介でした。
最近は人の手でコーディングする機会も減りつつあるため、高機能なエディタよりもシンプルで高速なビューアーの方が時代的にもあっているのかもしれません。
自分もまだ使い始めたばかりなので、これから少しずつZedに慣れていきたいです。









