0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

公開定点カメラ画像から危険兆候を拾う地域ウォッチMVPを作ってみた

0
Posted at

公開されている定点カメラ画像を使って、地域ごとの危険兆候を早めに確認できるWebアプリの試作ページを作成してみました。

まだテスト段階のMVPですが、公開JPEGカメラの巡回取得、前回画像との差分比較、地域別の危険度表示、熊や河川敷人物候補のテストシナリオ表示まで入れています。

試作ページはこちらです。

地域リアルタイム危険兆候監視ネットワークのテストシナリオ画面

取得済み公開JPEGカメラの一覧画面

何を作ったか

コンセプトは「カメラ一覧」ではなく、「危険があったら教えてくれる地域ウォッチ」です。

地域を選ぶと、登録済みの公開カメラを巡回し、前回画像と現在画像の差分から変化候補を出します。

現在入っている機能は以下です。

  • 公開JPEGカメラの取得
  • 最新画像と前回画像の保存
  • 差分スコアの計算
  • 地域別のカメラ一覧
  • 地域危険度スコア
  • 前回画像/現在画像の比較表示
  • クリック位置を中心にした局所拡大比較
  • RL鮮鋭化トグル
  • 差分ROIの表示
  • 熊候補、河川敷人物候補のテストシナリオ
  • 通知候補のプレビュー

想定している用途

特に意識しているのは、水難事故や野生動物出没の早期確認です。

例えば以下のような兆候を、事故や被害と断定せずに「確認推奨」として扱います。

  • 河川敷や水際に人物がいる
  • 増水中の河川内や中州に人物がいる可能性
  • 山間道路に大型動物がいる可能性
  • 冠水、増水、漂流物、視界不良などの異常変化
  • 道路上の停止車両や滞留

表現としても「事故発生」「溺れている」などの断定は避けています。

差分領域だけをAI判定対象にする方針

全画像を毎回AIに投げると、コストも誤検知も増えます。

そこで今回の設計では、まず画像差分を取り、変化が大きい領域だけをROIとして切り出す方針にしています。

前回画像
↓
現在画像
↓
差分計算
↓
差分ROI抽出
↓
ROIだけをローカル推論へ
↓
通知候補化

MVPではYOLO実推論はまだ接続していませんが、テストシナリオには以下のようなデータ構造を入れています。

  • stage1.diffRegions: 差分領域の矩形
  • stage2.detections: 物体検出結果
  • localAiDecision: 通知判断の理由

熊候補は高優先度通知、人物候補は確認推奨以上に引き上げる初期ルールにしています。

試作ページで見られるもの

試作ページでは、秋田県の取得可能カメラやテストシナリオを確認できます。

テストシナリオでは、

  • 山間道路の熊候補
  • 河川敷の人物滞在候補

を前回画像と現在画像の比較で表示しています。

差分ROIの枠も重ねてあり、「画像全体を見ている」のではなく「変化した箇所を絞って見る」方向性が分かるようにしています。

注意点

これはまだ検証用のMVPです。

公開カメラ画像を扱う場合は、以下を守る必要があります。

  • 公開元の利用規約を確認する
  • 再配信可否が不明な画像は検証用として扱う
  • 大量アクセスしない
  • 10分以上の巡回間隔を基本にする
  • robots.txtや公開元の意図を尊重する
  • 個人特定や監視目的にしない
  • 事故や犯罪を断定しない

今後やりたいこと

  • YOLOv11などのローカル物体検出を接続
  • 差分ROIの自動抽出精度を上げる
  • 河川敷、道路、空などのROIマスクを設定可能にする
  • 雨量、水位、交通量APIと連携
  • メール、Slack、Discord、LINE通知
  • 誤検知分析用に切り出し画像を保存
  • GPT Visionを二次判定や説明生成に使う

まだ荒い試作ですが、「公開カメラをただ見る」のではなく、「地域の変化に気づくネットワーク」にできるかを試しています。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?