はじめに
- Amazon GuardDutyの新機能として
Amazon GuardDuty Malware Protection for Amazon S3
が発表され、Amazon S3に対するマルウェアスキャン・隔離をマネージドサービスのみで実装できるようになりました! - 本記事では、新機能を試してみた結果を取り急ぎシェアします。
有効化手順
- AWSコンソールにログインし、Amazon GuardDutyのサービス画面にアクセスします。
- 保護プラン配下に
S3のMalware Protection
が新規追加されているので、アクセスしてみます。
-
有効にする
ボタンを押下します。
- 有効化画面に遷移するので、ナビゲーションに従い、必要な情報を入力します。
- アクセス許可設定に注意が必要です。
アクセス許可を表示
を押下した際に表示されるポリシー・信頼関係が設定されたIAMロールを指定する必要があります。(本検証では新規IAMロールを作成しました。)
- アクセス許可設定に注意が必要です。
- 設定を有効化したところ、
保護されたバケット
セクションに保護対象S3バケット情報が表示されました。
動作検証
- eicarファイルをダウンロードして、Amazon S3バケットにアップロードしてみます。
# eicarファイルを取得
wget https://secure.eicar.org/eicar_com.zip
# S3アップロード
aws s3 cp eicar_com.zip s3://バケット名/eicar_com.zip
- Amazon S3のサービス画面から当該オブジェクトのタグ情報を確認するとキー
GuardDutyMalwareScanStatus
に値THREATS_FOUND
が付与されていました。
- AWSコンソールの
S3のMalware Protection
画面に戻り、保護されたバケット
セクションから対象バケットの詳細画面にアクセスすると、メトリクス情報として完了したスキャン
情報が表示されていることが分かります。
- 同詳細画面からリンク
検出結果を表示
を押下すると、GuardDutyの検出結果画面に遷移し、重要度及び検出結果タイプが表示されます。
まとめ
-
Amazon GuardDuty Malware Protection for Amazon S3
について、AWSコンソールから簡単に設定有効化できました。 - 公式ドキュメントを見る限り、自動タグ付けとバケットポリシー設定を組み合わせた隔離も実装できそうなので、夢が広がりますね!
注意事項
- 本記事は万全を期して作成していますが、お気づきの点がありましたら、ご連絡よろしくお願いします。
- なお、本記事の内容を利用した影響について、筆者は一切の責任を負いませんので、予めご了承ください。