クラウドへマイグレーションする際の、一般的な用語についてご説明します。ここでは、マイグレーション(仮想マシン移行)を行う際に利用する、「V2V「P2V」「P2V2V」について解説したいと思います。
■ V2Vとは?
V2V とは 「Virtual to Virtual」 の略で、仮想マシンを別の仮想環境上に移行することを言います。
仮想マシンファイル(OVAファイル)のExport/Importを利用したり、バックアップソフトウェアを利用することで実現することができ、既存の構成は可能な限り維持されます。
異なるハードウェア構成の新しい仮想マシン上や、クラウド事業者の環境上に、仮想マシンを移行させる際に、V2Vが利用されます。
V2Vイメージ |
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■ P2Vとは?
P2V とは 「Physical to Virtual」 の略で、物理サーバを別の仮想環境上に移行することを言います。
オンプレミス環境のサーバーの保守切れやサーバーリソースの効率化・経費削減などの目的で、P2Vが利用されるケースが多くなってきています。
P2Vは稼働するサーバー上で構築したOSやアプリケーション、各種設定情報などを丸ごと仮想環境上に、移行することができるので、クラウドへのマイグレーション利用の際にとても便利です。
P2Vイメージ |
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■ P2V2Vとは?
ここまでお読みいただいた方には、お分かりになるかもしれませんが、P2V2V とは 「Physical to Virtual to Virtual」 の略で、物理サーバを別の仮想環境上に移行し更に、別な仮想環境上に移行することを意味します。一般的には、クラウド環境へのマイグレーションで使用されることが多い用語です。
社内の物理サーバをクラウド化したい場合に、最初から移行はできませんので、一度仮想環境で稼働するようイメージ変換し、その後、クラウドへの移行することをP2V2Vと言ったりします。