はじめに
Informatica Intelligent Data Management Cloud(IDMC/旧称IICS)でのちょっとしたTipsを纏めていきます。日々の活動の中で検証した結果記録であり、忘れやすい自分のためのメモですが、少しでも皆様のお役に立てればと思い公開していきます。記述方法など試行錯誤しており随時更新するかもしれません。
この記事のゴール:IDMC CDIR/MI Files を利用時、フォルダ階層構造を維持したままレプリケーションする方法と、非階層化してレプリケーションする方法を理解する
旧マスインジェスチョン->新 Cloud Data Ingestion and Replicationを研究した記事となります。
※この(2024年)7月のメジャーリリースから名称が変更となりました。
CDIRFはあらゆるファイルのレプリケーション・コピーを行う連携処理を素早く簡単に実装出来ますが、特にフォルダ構成が複雑な階層化になっている場合にどうやって処理されるの?というご質問が御座いましたので、検証してみました。
具体的には
以下のようなフォルダ階層にて保存されているファイルをCDIRFでレプリケーション処理した場合、どのようにターゲット側に配置されるのかを確認します。
今回は、ソース・ターゲットともSecureAgent上のローカルフォルダを指定する形で検証しています。もちろん、ソースフォルダとターゲットフォルダは別のものを指定し、どのようにターゲット側フォルダに配置されるかを確認しています。
ソース側の設定
主な設定:
- ”ソースディレクトリ”に「C:\INFA\infa_shared\mif_source」を指定
- ”サブフォルダのファイルを含む”を有効化
- ”ファイルパターン”に「*.pdf」を指定
ターゲット側の設定
主な設定:
- ”ターゲットディレクトリ”に「C:\INFA\infa_shared\mif_target」を指定
結果
デフォルトでは、階層構造を維持したフォルダ構成で対象となるファイルがコピーされます。
ただし、対象のファイルが存在しないフォルダはコピーされません。
今回の場合以下のとおり、「1-B」と「2-B」フォルダ配下にはコピー対象となるpdfファイルが存在しないため、フォルダ自身コピーされません。
こちらは大凡想定通りの動作となりました。
ファイルだけをコピーしたい!フォルダの階層構造は不要という場合
フォルダ階層構造を除外してファイルだけを1つのフォルダに集約させたい、という場合もあると思います。その場合は「④ アクション」でファイル操作を指定する事で実現出来ます。
上記設定を行って同様に実行してみると、以下のように ターゲットフォルダ直下に対象ファイルのみをコピーする事が可能です。
まとめ
IDMC CDIR/MI Files は動画や音声等のバイナリファイルでもレプリカ・コピーが出来る大変便利な機能で、是非ご活用頂きたいと思います。疑問点など御座いましたらコメント頂ければと存じます。
検索用
Informatica / IDMC / Intelligent Data Management Cloud / IICS / Data Integration / CDI / CMI / CDIR / Mass Ingestion / CDQ / CDP / Profiling / CDGC / CDMP / CLAIRE / AI / SecureAgent / ランタイム