New Relic Advent Calendar 2016の10日目を担当いたします。前回のNew RelicでBluemixをモニタリングしてみた(インフラ編)では、2016年11月16日に正式リリースになったNew Relic INFRASTRACTUREを使ってIBM Bluemix Infrastructureの仮想サーバー監視をしました。今回はNew Relic SYNTHETICSを使ってBluemix Infrastructureの仮想サーバー上にDrupalで構築されたWebサイトのモニタリングを行います。
#IBM Bluemixとは?
IBM BluemixはIBMが提供するPaaSです。アプリケーションをクラウド上でスピーディーに開発するための多様なプログラミング言語の実行環境、データベース・分析、モバイル、 ハイブリッド・クラウドへのインテグレーション、コグニティブといった140種類以上のサービスやAPI、そして開発環境を提供しています。さらに2016年10月にはこれまでIaaSを提供していたSoftLayerもBluemix Infrastructureとして統合されました。
#Bluemixの統合モニタリングツールとして使えるNew Relic
IaaS/PaaSの統合クラウド・プラットフォームとなったBluemixは、コンピューティング・リソースとして、ベアメタル(物理サーバー)、仮想サーバー、コンテナ、Cloud Foundary Application、OpenWhisk(サーバレス)を提供し、選択肢が豊富になりました。IaaSからPaaSにいたるまで選択肢が豊富になった分、監視対象の種類も増えますので、効率的にモニタリングできるツールが重要になってきます。そこでBluemixの3rdパーティ・サービスにも登録されているNew Relicに注目しています。
#無料で使えるNew Relic
Bluemixのアカウントをお持ちであればNew Relicをもれなく無料で使うことができます。カテゴリからNew Relicを選択し、作成ボタンを押すだけですぐにサービスが利用開始できます。
#New Relic SYNTHETICSでサイト監視
前回のNew RelicでBluemixをモニタリングしてみた(インフラ編)では、New Relic INFRASTRACTUREを使ってBluemixの仮想サーバー監視をしましたので、今回はNew Relic SYNTHETICSでサイト監視を行います。
今回は、監視対象として、Bluemix Infrastructure上の仮想サーバーで稼働しているIBM Cloud Communityを登録して1週間ほどモニタリングしてみました。
#New Relic SYNTHETICSの設定方法
設定項目は以下のとおり。監視対象のURLを登録し、監視サーバーの拠点を選択します。今回は、東京、シドニー、ダラスの3拠点から監視するようにしました。
#New Relic SYNTHETICSモニタリング結果
1週間ほどモニタリングしてみました。早速、Overviewを見てみると12/5-6にかけてLoad timeが赤くなっていました。
詳細を確認するために下にスクロールしてみると確かにFailureとなっています。
どうやら12/5-6の特定期間で、DNS名前解決のエラーが発生していたようです。
レポートには1週間分のSLAを自動生成することもできました。
#まとめ
今回はNew Relic SYNTHETICSを使ってBluemix Infrastructureの仮想サーバー上にDrupalで構築されたWebサイトのモニタリングを行いました。New Relic SYNTHETICSを使えば、Bluemix上で稼働するWebサイトのパフォーマンス・モニタリングが簡単にできることが分かりました。エージェントもいらないので誰でも簡単にWebサイトの監視ができますので大変おすすめです。