はじめに
この記事は#30DayMapChallenge2022 27日目の記事です。
テーマはMusicです。
QGISを使って音楽のまち、川崎市のPLATEAUデータを表示してみます。
QGISとは
フリーでオープンソースの地理情報システム
ほとんどのUnixプラットフォーム、Windows、macOS上で動作する
PLATEAUとは
国土交通省が主導する3D都市モデル整備・活用・オープンデータ化プロジェクトです。
3D都市モデルには、家屋やビルなどの「建築物」、都市計画区域などの「都市計画決定情報」、土地の用途を示した「土地利用」、都市のインフラである「道路」や「橋梁」など、都市に関するデータが格納されています。
PLATEAUデータについて
データ形式
PLATEAUデータには、様々なデータ形式があります。
例えば、CityGML、3D Tiles、MVT、ファイルジオデータベース、OBJ、FBXなどなど。。
今回はCityGMLを採用します。
CityGML
OGC(Open Geospatial Consotium)で提唱されている、3D都市モデルを扱うための標準的なフォーマットです。
XML形式のデータです。
CityGMLは、CityGML 1.0、CityGML 2.0、CityGML 3.0の3種類があり、現在3D都市モデルはCityGML 2.0に準拠しています。
データの取得
データはG空間情報センターからダウンロード可能です。
また、PLATEAU公式がPLATEAU配信サービス(試験運用)で3D Tilesを配信しています。
今回は、G空間情報センターからCityGML形式のデータをダウンロードします。
LOD
LOD(Level of Detail)とは、3D都市モデルに含まれている地物の詳細度です。
建築物はLOD0からLOD4までが定義されています。
画像の出典:国土交通省 Project PLATEAU
事前準備
既にインストール済みのQGIS(バージョン3.22.3)を使います。
QGISを開きます。
データダウンロード
G空間情報センターから川崎市のPLATEAUデータ(CityGML形式)をダウンロードします。
ダウンロードしたZIPファイルを展開します。
ファイルサイズが大きので、ダウンロードと解凍に少し時間がかかります。。
データ表示
今回は、建物データを表示してみます。
建物データは以下のディレクトリにありました。
14130_kawasaki-shi_2020_citygml_5_op\udx\bldg
gmlファイルを選択してドラッグ&ドロップします。
または、レイヤタブからレイヤを追加>ベクタレイヤを追加をクリックして、gmlファイルを選択します。
ソースタイプはファイルを選択し、ソースからgmlファイルを選択します。
入力できたら「追加」をクリックします。
表示できました!
地物が少ないのですぐに表示できましたが、地物が多いと表示だけでかなり時間がかかることがあります。。
LOD1の地物は表示できますが、LOD2の地物は表示できないようです。
3D表示
レイヤを右クリックして、プロパティをクリックします。
単一定義(single)を選択し、OKをクリックします。
プロジェクトの座標参照系を変更します。
左下の「EPSG:6668」と書かれている欄をクリックします。
6677を適用して、OKをクリックします。
3Dで表示できました!
QGISのプラグイン「Qgis2threejs」を使うと同様に3D表示が可能です。(私はこちらの方をよく使います)
参考文献