初記事です。
今更ながらPower Platformについてまとめました。
筆者のプロフィール
2005年10月14日生まれ
26卒
調査の背景
業務内でPower Platformに触れている中で、自分のもっている知識の再確認と、学んだことをアウトプットする機会を作るため、今回の調査に至りました。
本記事で扱う内容
本記事では以下の内容について扱います。
- Power Platformの概要
- 各アプリの概要
- コネクタの概要
- ライセンスの概要
- Power Platorm導入時の検討事項
- 考察
- まとめ
本記事の内容は個人の見解であり、所属している団体・組織の公式見解ではございません。
1. Power Platformの概要
Microsoft Power Platform は、カスタマイズされたエンドツーエンドのビジネス ソリューションを迅速に構築するためのローコード プラットフォームです。 次の 5 つの製品領域で構成されています。
Copilot Studio
Power Apps
Power Automate
Power BI、
Power Pages。
引用元:Power Platformの概要
Power Platformは、Microsoft社により提供されているローコード開発が可能なプラットフォームである。
直感的な画面操作であり、プログラミング未経験者や初心者でもアプリケーション構築が可能。
ローコード開発とは??
ローコード開発とは、プログラミングコードを最小限に抑えながらアプリケーションやシステムを構築できる開発手法です。
基本的な機能はビジュアル操作で組み立てつつ、必要に応じて部分的にプログラミングコードを追加できる柔軟性を持っています。
引用元
Power Platformで解決できる課題
- 長時間を要する定型的な手作業
- 紙・Excelによる管理
- 問い合わせ対応の負荷
など
Power Platform 全体構成図
2. 各アプリの概要
各アプリについて、「何ができるのか」「利用される場面」「利用例」の3項目についてまとめた。
| 製品 | 何ができるのか | 利用される場面 | 利用例 |
|---|---|---|---|
| Power Apps | ・ローコードで業務アプリケーションを作成 ・PC、スマートフォン、タブレットで利用できるレスポンシブなアプリの作成 ・Excel、SharePoint、Dataverseといったデータ管理ソースとの連携 |
・紙やExcelで行っている業務をシステム化する ・現場でのデータ入力や確認 |
・備品・資産の管理アプリ ・日報を入力するアプリ |
| Power BI | ・データの集約・分析・可視化 ・ダッシュボードやレポートを作成 ・リアルタイムでの経営指標やKPIを把握 ・データに基づいた意思決定の支援 |
・手作業での集計を自動化したい ・業績やKPIを可視化したい |
・売上分析ダッシュボード ・製造実績の可視化 |
| Power Automate | ・定型業務の自動化 ・承認ワークフローの構築 ・メールやTeams通知を自動実行できる |
・手作業による転記作業を削減したいとき ・承認業務を電子化したいとき ・定期的な通知やリマインドを自動化したいとき |
・申請時に承認依頼を自動送信 ・期限のリマインド通知 |
| Copilot Studio | ・社内外の問い合わせ対応を自動化できる ・業務フローと連携した対話型AIを構築できる ・Microsoft 365やPower Platformと連携できる |
・問い合わせ対応を効率化したいとき ・FAQ対応を自動化したいとき ・社内ヘルプデスクの負荷を軽減したいとき |
・社内FAQチャットボット ・申請手順案内アシスタント |
BI...Business Intelligenceの略。
→ 事業上の意思決定に関わる情報を分析して得られる知見などを活用する仕組みや手法のこと。
引用元
3. コネクタ
コネクタとは
他のサービスとPower Platformとでデータや機能を連携するための仕組み。
他のサービスの例:Office 365、Googleサービス(Drive、カレンダーなど)、GitHub
Power Platform内でコネクタを利用できる主なアプリケーション
- Power Automate
- Copilot Studio
- Power Apps
コネクタが持つ役割
相互にデータや機能をやりとりするための接続機能。
重要性
業務プロセスの自動化を実現するために必要不可欠である。
標準コネクタとプレミアムコネクタの違い
標準コネクタ:Microsoft365付帯ライセンスで利用可能
プレミアムコネクタ:追加のプレミアムライセンスが必要
コネクタのイメージ
4. ライセンス
Microsoft 365で利用できる範囲
- Power Apps
- SharePointリストを利用したアプリ
- Excelをデータソースとしたアプリ
- Outlook、Teamsなどの標準コネクタ利用
- Microsoft 365内の業務効率化アプリ
- Power Automate
- Outlook通知
- SharePoint承認フロー
- Teamsへの投稿
- Microsoft 365サービス間の自動化
→ Microsoft 365製品の範囲内で完結する利用
追加ライセンスが必要になるケース
- プレミアム機能を利用
- Dataverseをデータソースとして利用
- 容量不足でも追加費用の発生
- Copilot Studioの利用
プレミアムコネクタ
例:SQL Server、Dataverse、SalesForceなど
これらをPower Platform上で利用するときには、Premiumライセンスが必要になる
追加費用の発生要因
- 外部システム連携
- Dataverseの利用
- プレミアム機能の利用
5. Power Platform導入時の検討事項
データ保存先
- データ件数が少ない
- データ間のリレーションがない
- なるべく安くシステムを構築したい
→SharePointリスト, Excel - データ件数が多い
- データ間にリレーションがある
- 予算に余裕がある
→Dataverse
コネクタ
- 基本的に、Microsoft 365のソフトウェア以外とデータ連携を行うことはない
→標準コネクタ - SQL ServerやAzure、Dataverseなどの外部ソフトウェアとデータ連携を行いたい
→プレミアムコネクタ
ライセンス
- Dataverseやプレミアムコネクタを使用する
→プレミアムライセンス - SharePointリストでデータ管理、標準コネクタで十分
→MS365ライセンス・必要に応じてその他ライセンス
セキュリティ
- コネクタを利用する場合、一部のコネクタに対しては利用の制限をかける必要がある
- DropBoxなどに接続し、社外や個人ストレージにデータを持ち出される危険性
- データの保存先の権限設定を行う必要がある
- 関係者以外の閲覧を禁止し、情報漏洩対策を行う
運用管理
- データの保存先について、適切な管理を行う
- 誤って削除するリスクへの対策
- ライセンス利用状況・データ容量の監視
- 不要なコスト削減
6. 考察
なぜ企業でPower Platformが利用されるのか
一つのプラットフォームで情報の入力、データの集計・分析、定型作業の自動化といった効率化を図るためのアプリケーションがそろっているから
Power Platformの強みは何か
- フロントエンド(画面)とバックエンド(データ)を繋げやすいこと
- プラットフォームのアプリケーション同士でもつながりを持たせられること
- Microsoft 365だけでなく、GoogleやGitHub、SQL Serverといった外部サービスとも連携ができること
活用する上での注意点は何か
活用範囲が大きい反面、アクセス範囲やコネクタの利用制限を定めないとセキュリティリスクがある。
7. まとめ
Power Platformは、Microsoftが提供するローコードプラットフォーム
| 製品名 | 役割 |
|---|---|
| Power Apps | 業務アプリケーションの作成 |
| Power BI | 業務データの分析 |
| Power Automate | 定型業務の自動化 |
| Copilot Studio | チャットボットなどAIエージェント作成 |
プレミアムコネクタを利用することで、Microsoft 365だけでなく、他社のサービスとも連携し動作させることが可能
フロントエンドとバックエンドを繋げやすく、コネクタを使用することでより効率化を図れるのが強み!
学び
分かったこと
- 各アプリの概要
- コネクタ
- 標準コネクタとプレミアムコネクタの違い
- 導入検討時の注意点
- コネクタは便利な機能だが、便利が故のリスクがある
分からなかったこと
- ライセンスの細かい話
- 同じアプリケーションの異なるライセンスについての比較
- 一括契約の方法
- 自部署・社内等での有効な活用法
- いくつか考えたが、「既存のシステムで十分なのではないか」「Power Platform上で組む意味が薄い」となり、答えを出すことができなかった
今後さらに調べたい内容
- Dataverseについて
Q.Power Platformっていうほどローコード?
Power Platformに触れ、実際に感じたことです。
Power Platformはローコードプラットフォームとして提供されています。ローコードはプログラミング未経験者や初心者にもおすすめという評価がかなり多いですが、開発していくうちに思ったよりしっかり開発しているように感じました。
理由:プログラミングの基礎中の基礎が必須レベルだから
Power Platform上で何かを作る際には、「変数」「関数の利用」「分岐」「反復」といったプログラミングの基本的な処理について理解する必要があると感じました。
たとえばPower Apps。キャンバスアプリの各コントロールにはプロパティがあり、それらを設定することでアプリを便利にしていくことができます。
初めて見た時、詳細プロパティ名が英語でびっくりしました。
「押されたとき」「変わったとき」のようなものを想像していましたが実際のプロパティ名はOnSelectやOnChangeとなっています。
また、画面遷移を行う際には、Navigate([画面名])を書く必要があります。
ローコードは「コードを書く必要が本当にないときは本当にない」と思っていましたが、Power Appsを初めて触ったときは「これはコードを書くのを避けては通れない」と感じました。
たとえばPower Automate。フローを作成するにあたり、「処理の流れ」を意識する必要がありました。また、フローの操作としてIfやFor、For-eachがあり、こちらはコードを書かないとしても疑似的にコードを書いているような印象を受けました。
結論
Power Platformは、フロントエンドとバックエンドがかなりつながりやすくコネクタもかなり便利なプラットフォームであることは間違いないと思います。
一方で、開発していくうちに完全にローコード/ノーコードで、開発知識がなくても作りやすいものかと言われたらそうでもないように感じました。