UX DAYS TOKYOとは
UX DAYS TOKYO とは「UXを考え、未来を創る」をテーマにUXのスペシャリストがカンファレンス及びワークショップのスピーカーとして登壇するイベントです。
詳しくは以下のサイトを参考に
http://2016.uxdaystokyo.com
私はDaniel Burka氏のワークショップとKevin Cheng氏のワークショップに参加しました。
Daniel Burka氏のワークショップ
Daniel Burka氏のワークショップはDesign Sprintという5日間でプロトタイプ(試作品)を開発するという手法を解説したものでした。
ワークショップに先立ち。。。なぜDesign Sprintを使うのか
スタートアップ企業の問題点
- 様々なアイディアが出すぎること。
- アイディアの中で売り上げになるもの、ならないものの判別が難しい。
- 最初は何がいいアイディアかわからない。
- プロトタイプは作るのに以外と時間がかかる
- データ分析する時にわかりにくいことが多い
- 結局プロトタイプを作ることに効果があるかわからない。
以下のサイクルを繰り返していいものにしていくはず。なのだが
現実には
アイディアを出してみる→意外と開発に時間がかかる→リリース後の効果測定はよくわからず→で、どうなったんだっけ?となる。
そこで、Design Sprintではアイディア出しと効果測定にターゲットを絞る。
そうすることで、期間の圧縮をする。
Design Sprintでは通常5日間かけてプロトタイプを作る。
- 月曜日:Understand (課題を明らかにして、何にフォーカスするかを決める)
- 火曜日:Sketch(課題の解決方法を複数、紙にかきおこす)
- 水曜日:Decide(開発するものを決める)
- 木曜日:Prototype(開発)
- 金曜日:Research(効果測定)
このワークショップでは1日に圧縮するので、以下のようなプロセスを踏む
- 月曜日:Understand
- 火曜日:Sketch
- 水曜日:Decide
ルール
- PC・スマホを使わない(集中するため)
- 時間を区切る(ダラダラやらない)
ワークショップ本題
ワークショップの課題 東京で賃貸アパートを借りる良い方法を実現しよう
月曜日 Understand
顧客の背景を集める。ビジネスゴールをメンバーで共有する
How Might We(HMW) .... を集める(フォーカスすべき課題)
HMWは広すぎて曖昧すぎても、意味が狭すぎてもダメ。
NG例:家の改装、青い箱を探す(具体的すぎる)
個人的な好みでもなく、あまりにも概念的なものではなく、あくまで具体的な解決方法を書いていく。
方法
CustomerSupportチームへ、顧客がどのような問題を抱えているかをヒアリングしたり、既存のサービスで同じジャンルのものがあればパターンを見つけ出す。
その上でHMWをまとめる。
該当しそうなユーザにインタビューを行い、作るものに対する理解を深める。
ワークショップでは、過去一年以内に引越しをした人と不動産関連の仕事をしている人へのインタビューを行っていました。不動産関連の仕事をしている人へは、「どうやって自分の不動産を販売しているか」「ユーザはどのような情報を見ているか」などを質問し、過去一年以内に引越しをした人へは「引っ越した理由」「物件を見に行くためにはどうしたか」「不動産屋さんと話して役に立ったか」などを質問していました。
課題ではこのようなHMWが出されました。
- 夫婦間で探した物件の情報を共有する
- 家具を置いた時のシミュレーションができるようにする
この後、作成されたHMWをチームで集め、カテゴリー分けした上で、良いと思ったものを投票していく。
最初に小さいシールを貼っていき(こちらは枚数に制限なし)、その上で特にいいと思ったHMWには大きいシール(ひとり3枚)を貼っていく。
HMW(How Might We)とは
「How Might We」とは「どうしたら〜できるか」ということで、ある特定の理想状況を意図的に想定することで、思考の枠組みを大胆に組み替え、想像力を刺激しながらアイデアを出す方法として知られている。
UserMapを作成する
ユーザーがとる行動をMapにまとめ、該当するHMW(多く投票されたもの)をMapに貼り付けていく。
課題では「物件を探して契約する」ためにとるアクションをまとめました。
ターゲットを決定する
UserMapの中で、どこ
ポイント
インタビューは録音、録画しておき、メモ(HMW)の作成を行う。
ユーザはビジネス的な観点で選ぶ
リサーチで重要なのはスピード!
火曜日 Sketch
月曜に作成したメモ(HMW)をもとにUserMap(物語)を作っていく。
1.ノートをとる
2.MindMapを作る
3.Crazy 8s
4.Story Concept
1.ノートをとる
課題では、「物件を絞り込む作業を簡単にする」ということについて、ノートをとりました。
- 駅からの移動の負担
- 前に住んでいた人の意見
- 日中/夜間、平日/休日の様子
2.MindMapを作る
「1.ノートをとる」でまとめたノートをもとにMindMapを作る作業を行います。
課題では、「1.ノートをとる」でまとめたノートを実現するためのマインドマップを作っていきます。