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AI時代、車輪の再発明は本当に無駄なのか

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Last updated at Posted at 2026-09-04

AI時代、車輪の再発明は本当に無駄なのか

エンジニアになると、よく聞く言葉がある。

「車輪の再発明をするな」

すでに存在するものを、わざわざ一から作り直す必要はない。

既存の製品やライブラリ、アイデアを使えるのであれば、それを使った方が早い。
浮いた時間を、本当に新しく作るべき部分に使える。

私も新人のころに言われたし、自分が教える側になってからも、

「こういう言葉がある」

と何度か話してきた。

今でも、基本的には正しいと思っている。

ただ最近、

車輪を再発明した先に、新しい発見があることもあるのではないか

と思うようになった。

新しいものは、いきなり生まれるのだろうか

今の時代、何もないところから突然、まったく新しいものが生まれることは、そんなに多くない気がする。

すでにあるものを、

速くする。

小さくする。

安くする。

使いやすくする。

別のものと組み合わせる。

そうやって少しずつ変えていく。

その積み重ねの先で、あるとき、

「これはもう別のものだ」

と認識される。

携帯電話からスマートフォンへの変化も、そんなふうに見える。

もともとは、どちらも電話をするための機械だった。

そこに、

メール。

インターネット。

カメラ。

地図。

アプリ。

決済。

いろいろなものが加わっていった。

今では「電話」という言葉だけでは説明できないものになっている。

最初からスマートフォンというまったく新しいものが突然現れたというより、

携帯電話を更新し続けた先で、別のものになった。

そんな見方もできると思う。

再発明は本当に無駄なのか

もちろん、仕事で毎回すべてを一から作る必要はない。

認証も自作する。

データベースも自作する。

フレームワークも自作する。

そんなことをしていたら、いつまでたっても目的のものが完成しない。

だから、

「車輪の再発明をするな」

という教え自体は、今でも有効だと思う。

ただ、自分で一度作ってみるから分かることもある。

なぜ既存の仕組みがこの形になっているのか。

どこが面倒なのか。

どこを変えたら使いやすくなるのか。

既存のものを使っているだけでは気づかなかった部分が見えることもある。

そして、その途中で、

「ここを変えたら別のものになるのでは」

と思うこともある。

再発明そのものに価値がなくても、

再発明する過程には価値があるのかもしれない。

AIで失敗のコストが下がった

以前は、

「一度自分で作ってみたい」

と思っても、時間の問題で諦めることが多かった。

知らない言語を調べる。

知らないライブラリを調べる。

エラーを調べる。

試す。

失敗する。

また調べる。

それだけでかなりの時間がかかる。

今はAIに聞きながら進められる。

分からなければ聞く。

エラーが出たらログを見せる。

別の方法を出してもらう。

気に入らなければ作り直す。

失敗しても、以前ほど大きなコストにならない。

何度でも試せる。

何度でも壊せる。

何度でも最初からやり直せる。

AIが発展したことで、

車輪を再発明するための時間とコストが、かなり下がった。

これは結構大きな変化だと思う。

一度、車輪を作ってみる

効率だけを考えるなら、既存のものを使えばいい。

それはこれからも変わらない。

でも、学ぶため。

理解するため。

試すため。

遊ぶため。

あるいは、何か新しいものを見つけるため。

そういう目的なら、

一度、自分で車輪を作ってみてもいいのかもしれない。

AIがあることで、以前なら時間的にできなかった寄り道ができるようになった。

その寄り道の中で、

既存のものを少し変える。

別のものと組み合わせる。

失敗する。

また変える。

そうしているうちに、

最初は車輪を作っていただけなのに、

気がつけば車輪ではない何かになっている。

そんなこともあるのではないかと思う。

これからは、

「車輪の再発明をするな」だけではなく、いい意味で車輪を再発明してみる。

そんな考え方も増えていくのかもしれない。

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