はじめに
IBM Cloud で IBM Cloud Log Analysis などログ管理系のサービスをお使いの皆さんが気になっているであろう、 IBM Cloud Logs がGAされたので、使ってみました。執筆時点の2024年6月末の時点ではまだ東京や大阪ではGAされていません。
今回は検証のために IBM Cloud Logs 上でログを確認できることを目的とし、簡易的に設定を行ってダッシュボードでログを確認します。
本稿では、IBM Cloudのアカウントを持っている(作成済み)であることを前提としています。また、有料プランを使用していますで、その点もご注意ください。
(24/08/29更新) 東京(jp-tok)と大阪(jp-osa)でもGAされました。
IBM Cloud Logs のインスタンスの作成
まずは IBM Cloud Logs のインスタンスを作りましょう。
- IBM Cloud コンソールにログインし、画面上の「カタログ」を選択し、「Cloud Logs」をキーにして検索します
- Cloud Logs を選択します
- ロケーションを選択します。今回はマドリッドを選択します
- プランはStandardしかないため、Standardの内容を確認します
- リソースの構成で、名前やリソースグループを選択します
- 「以下の条件を読み、同意します。」で条件を確認後、チェックを入れます
- 「作成」ボタンを押します
- 数分後に IBM Cloud Logs のインスタンスが作成されます
(24/06/27更新) IBM Cloudのサポートの方に対応してもらい、ロケーションでフランクフルト(eu-de)を選ぶとインスタンスが作成できない不具合は解消されました。
Object Storage のバケットの準備
ログを保管するための IBM Cloud Object Storage のバケットを作成します。データとメトリックの2つの用途のためのバケットを作成します。
今回は検証を目的としているため、既存の IBM Cloud Object Storage のインスタンスにバケットを作成しました。手順は次のドキュメントを参考にしていください。
データを保管するバケットの作成( Object Storage の製品ガイド)
バケットは IBM Cloud Logs のインスタンスと同じリージョンに作成しましょう。
同じバケットをデータ・バケットとメトリック・バケットの両方に使用することはできません。(同じバケットを選択すること自体はできましたが、正しく動いているか判断できませんでした)
IBM Cloud Logs の設定
設定のため、IBM Cloud コンソールのリソース・リスト、もしくは、可観測性から IBM Cloud Logs のインスタンスを開きます。
ストレージの設定
IBM Cloud Object Storage と統合して、ログを保管します。
- 画面左の「ストレージ」を選択します
- ログ・データの「接続」を選択します
- 「サービスの許可」が求められる場合は、内容を確認し、「今すぐ許可」を選択します(ここで追加された設定は、IAMの許可で確認できます)
- データ用に作成したバケットを選択します
- 「接続」を選択します
- 数分待つとバケットとの接続が完了します
- ログ・データと同様にメトリック・データもバケットと接続します
データソースの追加
今回は検証として、Cloudant のログをプラットフォーム・ログ経由で収集する設定を行います。
まず、ログ・ルーティングの設定を行い、プラットフォーム・ログをCloud Logsに送信するように設定します。
- ログ・ルーティングを開きます
- マドリッドの「ターゲットの設定」を選択します
- IBM Cloud Logs のインスタンスを選択し、保存します
次に、Cloudant のインスタンスを作成します。
- IBM Cloud コンソールの画面上の「カタログ」を選択し、「Cloudant」をキーにして検索します
- 「Cloudant」を選択します
- リージョンはマドリッドを選択します
- プランや名前などを選択し、「作成」します
- リソース・リストで Cloudant のインスタンスが作成されたことを確認します
IBM Cloud Logs に対応しているプラットフォーム・ログを生成するサービスは限られています; プラットフォーム・ログを生成する IBM Cloud サービス
IBM Cloud Logs のダッシュボード
- IBM Cloud コンソールのリソース・リスト、もしくは、可観測性から IBM Cloud Logs のインスタンスを開きます
- 「ダッシュボードを開く」を選択します
- ダッシュボードのメニューから「Explore Logs」 > 「Logs」を開くと、収集されたログが確認できます