結論(TL;DR)
- CodexのSlackプラグインを使うと、Slack上の会話や資料リンクを「共有資料」の材料にできます
- 便利なのは、単なる検索や要約ではなく、決定事項、未決事項、読む順番、共有メモまで作れるところです
- 今回は例として、新規アサイン者向けのSlack Canvasを作る流れを紹介します
はじめに
Slackには、プロジェクトの経緯、意思決定、資料リンク、ちょっとした補足、未決事項がかなり埋もれがちです。
検索すれば見つかるのですが、実際には、
- どのスレッドが重要なのか
- 何が決まっているのか
- どの資料を先に読めばよいのか
- いま誰が何を気にしているのか
を自分で読み解く必要があります。
これがなかなか大変です。
CodexのSlackプラグインを使うと、Slackの会話を読ませたうえで、そのまま共有メモや引き継ぎ資料に変換できます。
この記事では、「Slackとつなげるだけで何が便利なのか」を先に整理し、その例としてSlack Canvas作成を試した話を書きます。
Slackプラグインでつなぐとできること
CodexアプリのプラグインからSlackを追加すると、Slack上の会話やリンクをCodexの作業コンテキストにできます。
※ 画像は設定画面の例です。
たとえば、こんなことができます。
| やりたいこと | できること |
|---|---|
| 経緯を知りたい | 関連スレッドを探して、これまでの流れを整理する |
| 状況をつかみたい | 決定事項、未決事項、次アクションを分ける |
| 資料を探したい | Slack上に貼られた資料リンクやファイルを拾う |
| 新しく入る人に共有したい | 読む順番つきのキャッチアップメモを作る |
| 会話を再利用したい | Canvas、HTML、Markdown、Slack投稿文などに変換する |
ポイントは、Slackを「検索対象」として見るだけではなく、「共有資料の材料」として使えるところです。
Slackの会話には、完成資料には残っていない温度感や判断の背景が残っていることがあります。
それをCodexに読ませて、
- まず読むべきもの
- 重要な論点
- すでに決まったこと
- まだ確認が必要なこと
- 次にやること
に整理できると、かなり実務で使いやすくなります。
今回試すこと
今回は例として、「新規アサイン者向けのSlack Canvas」を作る流れにします。
チャンネルに要員追加のタイミングでは、新規アサイン者へのにプロジェクトの経緯を引き継ぐ必要があります。
ただ、引き継ぎ資料をゼロから書くのは面倒です。
Slack上にはすでに、
- 案件チャンネル
- 相談スレッド
- 提案資料へのリンク
- 会議メモ
- 途中で出た論点
- 次回までの宿題
が残っていることが多いです。
これをCodexに読ませて、Slack Canvasにまとめてもらう流れにしました。
依頼したプロンプト例
プロンプトは、そこまで作り込みません。
たとえば、これくらいの粒度で依頼できます。
プロジェクトAの情報を整理して、Slack Canvasを作成してください。
関連するSlackチャンネルは以下です。
- https://example.slack.com/archives/CHANNEL_A
- https://example.slack.com/archives/CHANNEL_B
新しくアサインされた人が、これまでの経緯と現在の状況を短時間で把握できるようにしたいです。
Slack上のやり取りや、貼られている資料リンクを確認して、
以下の観点でSlack Canvasにまとめてください。
- まず読むべきもの
- プロジェクト概要
- これまでの経緯
- タイムライン
- 関連資料
これくらいで十分でした。
細かい見出しやフォーマットを全部指定しなくても、目的、読者、入力元が伝われば、かなり実用的な形になります。
実際にできたCanvas
※ 具体的な案件情報や個人情報は匿名化のためマスクしています。
実際に作成されたCanvasは、単なる時系列の要約ではなく、新規アサイン者が最初に読む入口としてかなり使いやすい形になりました。
まず、概要と現在地が先に来ます。
ここで良かったのは、「このCanvasで何が分かるか」と「後任がまず何を決めるべきか」が先に出ているところです。
Slackの時系列を追わなくても、まず現在の状況が分かります。
次に、時系列が「日付」と「出来事」だけではなく、「意味」付きで整理されました。
時系列はそのまま並べるだけだと、読む側が頭の中で「で、これは何を意味するんだっけ?」と考える必要があります。
ここで「意味」列が付いていると、読む側の負担がかなり下がります。
さらに、関連資料も「用途」と「参照先リンク」付きでまとまりました。
使ってみた感想と注意点
一番便利だったのは、Slackの中にある「途中経過」を、後から読める形に変換できるところです。完成資料だけでは見えにくい前提や見送り理由を拾ってくれて、「なぜこの方向になっているのか」を後任者に説明しやすくなりました。
一方で、注意点もあります。
- Slackに逐一情報が残されてないと情報の粒度が弱い
- Slack内の会話には未確定情報も含まれる
- Slackリンクは、閲覧権限がある人にしか見えない
- プラグインやCanvas作成の可否は、組織やワークスペースの設定に依存する
Codexに整理してもらったものを叩き台にして、その後に人間がちゃんとレビューする、くらいの使い方がちょうどよいと感じました。
まとめ
CodexをSlackにつなぐと、Slackの会話を検索、要約するだけではなく、共有メモや引き継ぎ資料に変換できます。
Slackは流れていく場所ですが、Canvasにすると「あとから読める入口」になります。引き継ぎやキャッチアップにはかなり相性がよさそうです。




