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Cloudflare@OCI が来たぞ!(概要編)

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Last updated at Posted at 2026-06-14

サマリ

  • Cloudflare@OCIが出ました。OCIユーザーはCloudflare@OCIをOCIコンソールからリクエストできるようになりました
  • 構成はシンプル。OCI公開Web/APIの前段にCloudflare Edgeを置きます
  • 去年からCloudflare x OCIを追ってきた身としては、「ついに公式に来たか」という感覚です

Cloudflare and Oracle

出典: Cloudflare on OCI for Secure, High-Performance Cloud Delivery | Oracle

詳細編はこちらです。

はじめに

去年、CloudflareとOCIを組み合わせてPDF配信の構成を試しました。

その後、2026年5月のOracle Developer Dayでも、OCI Object StorageとCloudflareを組み合わせた配信の話をしました。

そこに来て、Cloudflare@OCIです。正直「ついに公式に来たか」という感じです。

この記事では、概要編としてCloudflare@OCIの見方を短めにまとめます。細かい設計は次の記事に回します。

Cloudflare@OCIとは

Cloudflare@OCIは、OCIを利用するお客様がCloudflareのセキュリティ、パフォーマンス、ネットワーキング機能をOCI Consoleから申し込み、OCIの公開サービスと組み合わせて使うためのサービスです。

単なるMarketplaceではなく正式サービスとしてリリースされました。
OCI Consoleからプロビジョニングをリクエストする、という位置づけです。

本記事執筆時点では、手元のOCI Consoleで東京リージョン(Japan East / Tokyo)と大阪リージョン(Japan Central / Osaka)の両方にCloudflare@OCIが表示されることを確認しています。
画面上は「アイデンティティとセキュリティ」→「パートナー・オファリング」配下にあります。

OCI ConsoleのCloudflare@OCIパートナー・オファリング

通信の流れはこうです。

ユーザーからの通信をCloudflare Edgeで受け、WAF、DDoS対策、Bot対策、CDN、キャッシュ、ルーティング最適化などを適用します。その後、OCI Load Balancer、Compute、OKE、Object Storageなどのオリジンへ通信を届けます。

ここは大事で、CloudflareがOCIの中にデプロイされるわけではありません。OCI公開サービスの前段にCloudflareのエッジレイヤーを置く、という話です。

何がうれしいのか

観点 Cloudflare Edgeでやること 代表的な機能
守る 怪しいHTTPリクエスト、Bot、大量アクセスをオリジン到達前に止める WAF、DDoS対策、Bot対策、API保護、Rate Limiting
速くする 静的コンテンツをエッジから返し、OCIオリジンへのアクセスを減らす CDN、Cache、Smart Routing
まとめる DNS、証明書、ログ、ロードバランシングをCloudflare Console側で運用する DNS、証明書管理、Load Balancing、Logpush

この中で個人的に待望していたのは「速くする」です。Object Storageに置いた画像やPDFを毎回オリジンまで取りに行かず、Cloudflareのキャッシュから返せると、ブラウザで触ったときの待ち時間も、OCI側で受けるアクセスも明らかに変わります。

数字をこの記事では出しませんが、Cloudflare x OCIを試したときに一番腹落ちしたのはここでした。アプリケーションサーバーを太らせる前に、エッジで返せるものはエッジで返す。かなり地味ですが、効きます。

ユースケース

OCI公開Webサイトの保護

OCI Load Balancer、Compute、OKEなどで公開しているWebサイトの前段にCloudflareを置きます。

WAF、DDoS対策、Bot対策、Rate Limitingで、オリジンに届く前の通信をさばきます。攻撃を受けてからOCI側で頑張るより、入口で落とす発想です。

OCI公開APIの保護

APIは普通のWebサイトより、過剰リクエストやBot、認証前の悪用が目立ちます。

Cloudflare@OCIでは、WAF、Rate Limiting、Bot対策、API保護を組み合わせて、APIの前段を守れます。API GatewayやOKE、Load Balancer配下のAPIをどう守るかは、設計編で掘ります。

OCI Object Storageの静的コンテンツ配信

画像、PDF、動画サムネイル、ダウンロードファイルをObject Storageに置き、Cloudflare経由で配信する構成です。

これは個人的にも一番好きな領域です。アプリケーションサーバーを通さず、Object StorageとCloudflareで配信を作ると構成がかなりシンプルになります。キャッシュ設計がうまくはまると、オリジンアクセスを減らせます。

導入前に見るところ

Cloudflare@OCIは前段にエッジを置く構成なので、対象システムだけでなく、運用面も最初に見ておくと話が早いです。

最初の棚卸しはこのあたりです。

項目 確認すること
対象 Webサイト、API、静的コンテンツ、管理画面など
ドメイン root domain、subdomain、証明書数
通信量 月間リクエスト数、月間転送量、ピークトラフィック
オリジン OCI Load Balancer、Compute、OKE、Object Storageなど
セキュリティ WAF、DDoS、Bot、API保護、Rate Limiting
配信 キャッシュ対象、TTL、パージ運用
ログ Security Events、HTTPログ、SIEM連携、保存先
運用 Cloudflare Consoleを誰が操作するか

まとめ

Cloudflare@OCIは、OCI公開Web/APIの前段にCloudflare Edgeを置くための公式な選択肢です。

インターネットとの境界にWAF、DDoS、CDN、Bot対策、API保護、ログ、証明書、ロードバランシングを、公開面の設計としてまとめて考えられます。

参考リンク

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