🎓 GAS：関数（Function）を「日本語アルゴリズム → コード」で身につける

GAS（Google Apps Script）を学んでいく中で、
学習者が次につまずくポイントがこのあたりです。

• 関数って何？
• 引数（ひきすう）ってどう使うの？
• return（戻り値）の意味がわからない
• 関数を分ける理由がよく分からない
• GAS は全部 function から始まるから余計に混乱する

この記事では、

• 関数の意味を「日常的な例」で理解
• 日本語コメントでアルゴリズムを作成
• 最後に GAS コードに翻訳

という流れで 丁寧に解説します。

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## 1. 関数（Function）とは？

🎯 「処理のまとまり」に名前をつけたもの

例えると：

• 「ご飯を炊く」
• 「ケーキを焼く」
• 「メールを送る」

これらの一連の流れに名前をつけて、
必要なときに何度でも呼び出せる のが関数です。

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🧠 GASにおける関数の基本形

function greet() {
  Logger.log("こんにちは！");
}

呼び出し：

greet();

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## 2. 引数（Arguments）

📮 「関数に渡す材料」

関数を料理に例えると、

• 引数 ＝ 材料
• 関数 ＝ レシピ
• return（戻り値）＝ 完成した料理

引数つきの関数：

function hello(name) {
  Logger.log("こんにちは " + name + " さん！");
}

hello("太郎");

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## 3. 戻り値（return）

🎁 「関数の結果を外に渡す」

function add(a, b) {
  return a + b;
}

const total = add(3, 5);
Logger.log(total); // 8

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## 4. コメントだけで書く「日本語アルゴリズム」

ここでは、あえて コードを書かず日本語だけ にします。

学習者がコードを書く練習に使えます。

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👋 サンプル①：挨拶メッセージを返す（コメント版）

function makeGreeting(name)

// ① 渡された名前に対して挨拶文を作る
// ② 「こんにちは、○○さん！」の形にする
// ③ 完成した文字列を return で返す

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➕ サンプル②：足し算を行う関数（コメント版）

function add(a, b)

// ① a と b を足す
// ② 合計を return で返す

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🎬 サンプル③：映画の合計視聴時間（コメント版）

function totalMovieTime(times)

// ① times（配列）に入っている時間を合計する
// ② 合計時間を return で返す

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🧾 サンプル④：商品合計金額の計算（コメント版）

function calcItemTotal(price, count)

// ① price（単価） × count（個数）で合計金額を計算
// ② 合計金額を return で返す

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🔍 サンプル⑤：年齢判定（コメント版）

function isAdult(age)

// ① 年齢が 20 以上なら「true」
// ② 19 以下なら「false」
// ③ 結果を return で返す

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## 5. 回答コード（コメントの翻訳結果）

ここからは、上記の日本語アルゴリズムを
すべて GASコードに翻訳した回答例 を掲載します。

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👋 サンプル①：挨拶メッセージを返す

function makeGreeting(name) {
  const message = "こんにちは、" + name + "さん！";
  return message;
}

function testGreeting() {
  const result = makeGreeting("太郎");
  Logger.log(result);
}

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➕ サンプル②：足し算を行う関数

function add(a, b) {
  return a + b;
}

function testAdd() {
  const result = add(5, 3);
  Logger.log("合計：" + result);
}

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🎬 サンプル③：映画の合計視聴時間

function totalMovieTime(times) {
  let total = 0;
  for (let i = 0; i < times.length; i++) {
    total += times[i];
  }
  return total;
}

function testMovieTime() {
  const times = [120, 95, 135];
  const total = totalMovieTime(times);
  Logger.log("合計視聴時間：" + total + "分");
}

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🧾 サンプル④：商品合計金額の計算

function calcItemTotal(price, count) {
  return price * count;
}

function testCalcItemTotal() {
  const total = calcItemTotal(350, 3);
  Logger.log("合計金額：" + total + "円");
}

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🔍 サンプル⑤：年齢判定

function isAdult(age) {
  if (age >= 20) {
    return true;
  } else {
    return false;
  }
}

function testIsAdult() {
  const result = isAdult(18);
  Logger.log("成人か？：" + result);
}

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## 6. 関数を使うと「分かりやすくなる」実例

「関数に分けたほうが読みやすい」例を見てみましょう。

❌ 分けないとこうなる

function order() {
  const price = 500;
  const count = 3;
  const total = price * count;

  if (total >= 1000) {
    Logger.log("合計 " + total + "円：高めです");
  } else {
    Logger.log("合計 " + total + "円：安いです");
  }
}

✅ 関数に分けると読みやすくなる

function calcTotal(price, count) {
  return price * count;
}

function judgePrice(total) {
  if (total >= 1000) {
    Logger.log("高めです");
  } else {
    Logger.log("安いです");
  }
}

function order() {
  const total = calcTotal(500, 3);
  Logger.log("合計：" + total + "円");
  judgePrice(total);
}

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## 7. まとめ

• 関数は「処理のまとまり」
• 引数は「材料」
• return は「完成した結果」
• 関数を分けると 再利用しやすく、読みやすく、ミスも減る
• GASのスクリプトは function を中心に作るので必須知識

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