〜“異常が起きる前に守る” ITの安心を支える縁の下の職人〜
🧰 IT保守・メンテナンスってどんな仕事?
IT保守・メンテナンスとは、パソコン・ネットワーク機器・サーバー・業務システムなどの安定稼働を維持する仕事です。
「故障してから対応する」のではなく、トラブルが起きないように点検・予防・環境整備を行う“予防医療”的なポジションです。
📋 主な仕事内容
業務カテゴリ | 内容の例 |
---|---|
🛠️ 定期点検 | PC・ネットワーク機器の状態確認、異常ログのチェック |
🔄 バックアップ作業 | サーバーデータの定期バックアップ、復元テスト |
💻 アップデート対応 | OSやセキュリティソフトの更新、パッチ適用 |
🧾 機器管理 | PCやプリンタの台帳管理、交換部品の在庫確認 |
📋 障害一次対応 | 突発的なトラブル発生時の現場確認・エスカレーション対応 |
🔧 必要なスキル
分類 | 内容 |
---|---|
ハードウェア理解 | PC・プリンタ・HDD・NASなどの構成部品に関する知識 |
ソフト更新作業 | Windowsアップデート、ウイルス対策ソフト更新 |
ネットワーク基礎 | ケーブル配線、ルーター再起動、Pingテストなど |
点検・報告の習慣 | 作業内容を記録し、異常傾向を上司や担当部門に報告 |
💡大きな技術は不要でも、“ミスなくコツコツ点検を続けられる”力が重要です。
🕘 1日のスケジュール(例)
時間帯 | 業務内容 |
---|---|
9:00 | 出勤・作業予定確認 |
10:00 | サーバー点検・ログチェック |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | プリンターの消耗品交換・不具合対応 |
14:00 | Windows更新の確認とリモート適用 |
16:00 | 点検記録の整理・報告書作成 |
17:30 | 退勤 |
👤 向いている人の特徴
- ✔️ 日常的にパソコン・周辺機器に触れるのが好きな人
- ✔️ 規則的な作業を正確にこなすのが得意な人
- ✔️ トラブル発生時にも落ち着いて対応できる人
- ✔️ 細かい変化や違和感に気づく観察力がある人
🚀 キャリアパスの例
IT保守・メンテナンス
↓
インフラ運用・ネットワーク監視
↓
サーバー・ネットワークエンジニア
↓
クラウド基盤運用・セキュリティ管理職
保守経験は、将来インフラ系・セキュリティ系エンジニアへの土台になります。
「現場を守る」力が、上流工程でも活かされます。
📘 未経験から目指すには?
✅ スタート方法
- 派遣・契約社員での「保守サポート」「ITメンテナンス」求人からスタート
- 職業訓練校などでPCハード・ネットワーク基礎を学ぶ
- 短期のキッティング・保守案件で実務経験を得る
✅ 学んでおきたいスキル
スキル | 内容 |
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PC構成理解 | メモリ・ストレージ・ケーブル・BIOSの基本 |
Ping・IP確認 | 接続トラブル時の原因切り分け方法 |
アップデート管理 | 更新タイミングの判断・失敗時の対応方法 |
管理ドキュメント | 点検チェックリスト、トラブル記録の正しい書き方 |
⚠️ 注意事項
IT保守・メンテナンスは「縁の下の職種」ですが、軽視されがちなわりに責任が重い場面もあります。
- 突発障害が起きた際の初期対応が遅れると影響が大きくなるため、冷静な判断が求められます
- 作業内容は地味で反復的なことも多いため、自己管理とモチベーション維持が重要
- 「トラブルが起きない=目立たない仕事」でもあるため、評価されづらい側面もあります
ですが、現場を守るという大きな価値がある重要職種です。
特にインフラ系職種を目指す方にとっては、登竜門的な経験になります。