1. はじめに
今月、データベーススペシャリスト試験を受験しました。この記事は、試験合格のための勉強法を紹介するものではありませんので、ご了承ください。
2. 対象読者
- データベーススペシャリスト試験に興味のある方
- IPAが主催する国家試験に興味のある方
3. 目次
4. 自己紹介
以前受けた応用情報技術者試験の記事を自己紹介を兼ねて紹介します。こちらの記事に簡単な自己紹介も記載していますので、良ければご覧ください。
5. データベーススペシャリスト試験について
データベーススペシャリスト試験について簡単にご紹介します。
データベーススペシャリスト試験は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が主催する国家試験で、一度合格すれば、資格は一生有効です。
試験は、午前I・IIがマークシート、午後I・IIが記述式です。詳細は以下のリンクからご確認ください。
また、データベーススペシャリスト試験を含む高度情報処理試験では午前Iの免除制度があり、私は昨年応用情報に合格していたため、この免除を利用しました。
6. 勉強期間
試験勉強は6月頃から始め、約4か月間、毎日1時間ほど取り組みました。最初の1か月は参考書を読み、午前IIの問題を中心に勉強し、その後は過去問を中心に午後試験の対策を行いました。特に午後IIの試験は1問が2時間かかり、非常に大変でしたが、試験直前にはある程度解けるようになりました。
過去問は4年分を約2回ずつ解きました。以下に、使用した参考書やサイトを紹介します。
- 参考書
- 午前II対策
- 午後I・II対策
7. 受験のきっかけ
今回の試験を受けた理由は、業務でデータベース設計を行う際に、経験に頼った曖昧な知識に限界を感じたためです。例えば、以前担当したプロジェクトでは、設計の判断に迷い、確信が持てないまま進めた結果、後になって追加開発が難しい設計になっていることに気づきました。そうした課題を解消し、体系立てて論理的に学び直したいという思いが、受験の動機となりました。
8. 学んだこと
今回の試験勉強で特に勉強になったのは、データベース設計の基本的な概念です。正規化やインデックスなどの論理・物理設計について学びながら、業務にどう活かすかを考えました。
また、これまでは意識していなかったDBMSの詳細についても学ぶことができました。トランザクションの隔離レベルやログファイルの役割について理解が深まり、今後業務での活用を考えています。
午後試験では、仕様書から論理設計を行う問題が出題されますが、これは業務内容に近く、短時間で多くの設計を体験する良い機会となりました。過去の問題は多様なシステムを題材にしており、非常に勉強になりました。
例えば、令和5年度の午後II-2では「ドラッグストアチェーンの物流システム」、令和4年度の午後II-2では「フェリー会社の予約システム」のデータベース設計が題材となっていました。
9. さいごに
試験勉強は大変でしたが、学びたかったことを体系的に学べたことは非常に有益でした。実務で役立つ知識を得る一方、試験の枠組みから逸れないように注意する必要があり、そのバランスが難しかったです。