3
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

エンジニア5年目が応用情報を受けてきた感想

Last updated at Posted at 2023-10-26

1. はじめに

今月の応用情報技術者試験を受けてきました。
エンジニアになって5年目の私が応用情報を受けたメリット/デメリットを紹介します。応用情報に合格するための勉強法を記載した記事ではないことをご了承ください。

2. 対象読者

  • 応用情報に興味のある方
  • 職業エンジニア

3. 目次

4. 自己紹介

私のプロフィールを箇条書きで記載します。

  • エンジニアになることを決めたのは大学4年
  • 大学は理系学部を卒業(非情報学部)
  • 就職先が決まった後に大学4年で基本情報を取得
  • 新卒でユーザ系SIerに就職
  • 3年半ほど組込みシステムの開発に従事
  • Web系ベンチャー(現職)に転職して約1年
  • 就職してからは資格は1つも取っていない

応用情報は今年の6月から勉強を始めて、毎日平均2時間ぐらいは勉強していたと思います。

5. 応用情報技術者試験について

簡単に紹介しておきます。

応用情報技術者試験はIPA(独立行政法人)が管理する国家試験です。一度合格すると一生使える資格なのでお得です。

試験内容は、午前がマークシート、午後が記述試験となっています。
詳しくはこちらをご確認ください。

6. メリット

まずは良かった点から紹介します。

【オレオレの用語や手法を抑制できる】

現職も前職もその会社でしか使われていない言葉や手法は少なくありません。すべてが悪いことではないですが、世の中ですでに定義されている言葉や手法であれば、自分たちが実践する前にメリット・デメリットを把握することが可能になります。

また、言葉を定義することができれば、課題がある場合にネット上でいくらでも調べることができます。オレオレの用語や手法ではなくなれば、自分たちの会社やチーム以外からも学ぶことができると思います。

【IT知識の基礎を網羅的に学ぶことができる】

情報学部や専門学校を卒業した方々と比べて、圧倒的にITの基礎知識不足を感じています。仮に同程度プログラミングができたとしても、背景知識の差は今後必ず影響すると思っています。特に異業種の人たちと話す際にはプログラミング以外のことを話すことが圧倒的に多いです。職業エンジニアとしてはITの基礎知識不足を感じておりました。

「応用情報を取った」 = 「大学や専門学校での勉強相当」とまでは思いませんが、基礎を学んだ証明になるかなと思っています。幅広い知識の取得が可能とIPAのサイトに記載のある文章を抜粋しておきます。

技術から管理、経営まで、幅広い知識と応用力が身に付き、システム開発、IT基盤構築などの局面で、高いパフォーマンスを発揮することができます。

【これまでの知識がより深くなる】

業務では勉強と違って局所的な知識で進めることが多いと思います。良くも悪くも業務で得られる知識は狭い範囲を深く知ることができるかと思います。イメージとしては業務において得た点の知識を、応用情報の学習により面の知識に変わった印象があります。

【興味が薄いことも強制的に学習できる】

これは応用情報だけに限ったことではないと思いますが、書籍やネットでの勉強では業務で必要となる場合を除いて、自分の興味のあることを学ぶことが多いと思います。

応用情報では幅広く問題が出題されるため、興味がなくてもある程度の知識をつける必要があります。学ぶ前までは興味がなかった技術分野も学んでみると、意外と興味のある技術に変わる分野もありした。学習したことにより確実に視野が広がった実感があります。

【午後試験の問題はそのまま業務に生かすことができそう】

午前試験は一問一答形式で、浅いレベルの知識が問われますが、午後試験はしっかりと問題の前提を説明して出題されます。

例えば、令和3年秋期_午後問4(システムアーキテクチャ) の問題はクラウドストレージを導入する際の検討方法です。

また、令和4年春期_午後問4(システムアーキテクチャ)はクラウドサービスでシステムを作る際に、どのサービスを利用するかを検討する問題となります。

これらの問題で扱われている事例は、業務で実際に検討する際と大きく変わることはないと思っています。(問題で書かれている業務の進め方の方がちゃんとしているぐらいではないでしょうか?)
ベテラン社員が実践する業務の進め方を学ぶように、これらの問題からも同様なことを学ぶことが可能ではないでしょうか。

7. デメリット

正直、目立ったデメリットはないかと思います。強いて挙げるなら下記となります。

【勉強するのが大変】

応用情報に限った話ではないですね。毎日コツコツ勉強するのは大変です。すべてが自分の興味のある分野ではないのでどうしても辛い時間もあります。応用情報は幅広く問題が出題されるため、特定の分野だけを勉強するのは得策ではありません。

【得られる知識で業務が劇的に改善する可能性は高くない】

幅広い知識が身につく一方で、深い知識を身に着けることは難しいと思います。抽象的で概念的な事柄を勉強するため、勉強内容をそのまま業務で使える知識は限られると思います。

8. さいごに

応用情報を受けるメリットなどを書いてみましたが、私はまだ応用情報に合格していません。合格の発表は12月です。(ここまで書いて落ちたら辛い...)

合格したら自分自身をお祝いしたいと思っています🎉

<2024年1月追記>
遅くなりましたが、無事合格しておりました!!🎉🎉

9. 参考サイト

3
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?