1. Plan(計画)
■ QAの役割: 品質基準とプロセスの計画を立てる
品質目標の設定:
・プロジェクトの成功に必要な品質目標(バグ検出率、顧客満足度など)を定める
[例] テスト完了後のバグ報告数を20%削減する 等
テスト戦略の策定:
・テストの範囲や手法(手動/自動)を決定
・テストツールの選定と導入計画
リスク分析:
・製品やプロセスにおける潜在的な品質リスクを特定し、優先順位を設定
品質保証プロセスの計画:
・プロジェクト全体の品質を保証するための具体的なタスク
(レビューのタイミング、品質ゲートの設置など)を定義
2. Do(実行)
■ QAの役割: 計画に基づいてテストと品質保証活動を実施する
テスト設計:
・仕様に基づき、テスト観点を洗い出し、テストケースを作成
テストケースの実行:
・計画したテストケースに基づいて、システムや機能の動作確認を行う
バグの報告とトラッキング:
・不具合を発見し、開発チームにフィードバック
・バグ管理ツール(例: Backlog)を使用して進捗を追跡
プロセス遵守の確認:
・チームが規定の品質プロセスに従っているかを確認
・必要に応じて改善提案を行う
改善アクションの試行:
・新しいテストツールやプロセス改善案を実際に試行し、その効果を確認
3. Check(評価)
■ QAの役割: 実行結果を評価し、目標とのギャップを分析する
データ収集と分析:
・テスト結果、バグの検出率、解決までの平均時間などのデータを収集
・テスト戦略が有効であったかを確認する
品質評価:
・プロジェクト目標
(例: バグ削減率、製品のパフォーマンス指標など)に対する達成度を評価
失敗の特定:
・プロセスやテストケースの不足による問題点を特定する
・発見できなかったバグの原因を分析(テスト漏れ、仕様の理解不足など)
4. Act(改善)
■ QAの役割: 評価結果に基づいてプロセスを改善し、次のサイクルに活かす
プロセスの最適化:
・不十分だったプロセスを改善し、新たな品質保証ポリシーを作成する
・効果が確認された手法やツールを標準化する
教育と啓発:
・チームに対して、失敗から得られた教訓を共有し、品質意識を高める
次サイクルの準備:
・改善案を次の計画段階(Plan)に反映し、より高い品質を目指す
・QAにおけるPDCAサイクルの具体的な適用例を作成する
■ まとめ:
PDCA(Plan/Do/Check/Act)サイクルを活用することで、
QAは品質保証プロセスの「継続的な改善」を担い、
プロジェクト全体の成功に貢献できます。