■ Quality Assurance(品質保証、QA)の考え方とは?
・基本的な考え方
製品やサービスがユーザーに提供される前に品質を確認するだけでなく、
開発プロセスそのものが
本来品質に含まれるものが設計されているかを重視する考え方です。
■ QAの主要な考え方とは?
-> 予防重視のアプローチ:
問題が発生してから修正するのではなく、
問題が起きないように「予防」することを重視します。
そのため、開発初期段階からテスト設計や品質基準の設定、
リスクアセスメントを行い、潜在的なリスクや問題を排除することが基本です。
-> プロセス中心の品質管理:
「良いプロダクトは良いプロセスから生まれる」という考えから、
製品やサービスの品質は、開発プロセス全体の品質管理によって大きく影響される為、
下記のプロセス自体の品質改善等を重視します。
・開発フロー
・テスト手法
・フィードバックサイクル
-> 顧客視点での品質基準:
単に技術的な基準だけでなく、最終的なユーザーが期待する品質にフォーカスします。
顧客満足度が高くなる品質を目指し、顧客の期待やニーズを満たす為に、
下記の様々な品質特性を確認します。
・機能性
・信頼性
・使いやすさ
・安全性
-> 継続的改善(PDCAサイクル):
QAには、繰り返す「PDCAサイクル」が含まれています。
・Plan(計画)
・Do(実行)
・Check(評価)
・Act(改善)
■ 継続的改善(PDCAサイクル)の具体例についてはこちら
https://qiita.com/aokimakiko/items/ed9823a8e2cfbd58c0d7
これは品質を一度達成して終わりではなく、
継続的に評価・改善を続けるという考え方です。
-> 全員参加型の品質保証:
QAは、専任のQAチームだけの責任ではなく、チーム全員が関与すべきプロセスです。
・開発者
・デザイナー
・プロダクトマネージャーなど
全ての関係者が品質を意識して作業にあたることで、
製品全体のクオリティが向上します。
■ まとめ:QAの考え方のメリット
-> 製品の安定性や信頼性が向上し、製品の質を上げることに貢献できる
-> バグ修正や手戻りが減り、コスト削減が期待できる
-> 早い段階で問題が発見され、開発の効率化に貢献できる
-> 品質改善が組織全体に広がり、企業としての信頼性が高まる
QAの考え方を実践することは、組織が提供する製品・サービスの価値を高め、
長期的な顧客満足や信頼構築に貢献するために不可欠だと思います。
「■ Quality Assurance(品質保証、QA)に必要なスキル」へ続く
https://qiita.com/aokimakiko/items/e065810d62840555a501