はじめに
皆様お疲れ様です。
今回の 「番外編」 では前回の続きで 「モンタージュ理論」 について紹介いたします。
前回の投稿を見たい方はこちらをご覧ください!
モンタージュ理論
そもそも「モンタージュ」とはフランス語で 「組み立て」という意味であり、そこから転じて「編集」という意味を持った言葉になります。
すなわちモンタージュ理論は日本語に直すと「編集理論」です
モンタージュ理論の歴史
これは、1920年代から30年代のソビエト映画界において生まれた理論であり、レフ・クレショフが最初の提唱者であると言われています。そのクレショフのもとで学んだセルゲイ・エイゼンシュテインが最初に発表した 「戦艦ポチョムキン」 はその最初の集大成です。
レフ・クレショフは俳優のクローズアップショットの前に、異なった3つのカット(死体、料理、赤ちゃん) を挿入し、観客の反応を調査することで、全く同じ俳優のクローズアップショットの意味が違って見えることを実証しました。
モンタージュ理論は、現在においても映像編集の基礎理論とされ、映像編集や演出を行う上で最低限知っておきたい要素であり、実際の映像作品でも実践されています。
モンタージュ理論 の基本は、カットが本来もっていなかった意味を付与したり、つなぎ方によってカットの意味を変えるといように、カットのもつ意味をつくり、映像の文脈を作り上げることになります。
言い方を変えるとするならば「映像の文法」ともいえるでしょう
1つ1つのカットが単語であり、そのつなぎ合わせ方、つまり文法によって、全体の意味が決定されるという考え方ですね。
おわりに
ちょっとしたまとめになります。
モンタージュ理論は日本語に直すと「編集理論」である
モンタージュ理論の基本は言い方を変えると「映像の文法」ともいえる
最後まで読んで頂きありがとうございました!
参考
CGクリエイター検定エキスパート 映像編集
クレショフ効果とは?「無意識の関連付け」がもたらす影響とマーケティングとの関係
過去の番外編はこちら
#1 ばねのような動きを再現
#2 関節を動かしてみた
#3 軸回転をしてみよう
#4 イマジナリーライン
#5 映像編集① 目的