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開発向けオンボーディングにUI/UX課題「デザインクリティーク」を取り入れたら意外と盛り上がった話

Last updated at Posted at 2023-12-18

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概要

初めまして! 人事パッケージ製品のUI/UXデザインチーム の Design Ops / Manager / UI設計を担当しているデザイナーのアンナです。

Works Human Inteligence(以下WHI)では2022年から毎月/毎年、開発部署に配属された新卒・中途向けにオンボーディングクエストを実施しています。クエストにUI・UX課題として "デザインクリティーク" を導入させてもらったので、その背景・目的・やり方・についてご紹介したいと思います!

WHIオンボーディングについてはこちらをチェック

誰に読んでもらいたいか?

こんな方にぜひ読んでもらいたいです!

  • デザインクリティーク初耳の人
  • オンボーディングに、デザインコンテンツを取り入れてみたい人

デザインクリティークとは

デザインクリティークとはアウトプットについてのフィードバックを集めるための会議のことです。
image.png プレゼンターがアウトプットを共有している様子
出典:https://osamaabdelnaser.medium.com/learn-more-about-design-critique-sessions-e88cf4300244

背景

一見デザインが関係なさそうな開発向けのオンボーディングにデザインクリティークを取り入れた背景は2つあります。

1. 開発部署で必要な共通の言葉で会話するため

開発部署にはフロントエンジニア、サーバサイドエンジニア、デザイナー等さまざまな職種がいて、職種を跨いで製品を作成することが必要です。職種を跨いで会話することができるようにエンジニアの知識に加えて、UIとUXの知識も習得できるコンテンツを用意しました。

2. デザインはセンスではなく誰でも取り入れられる思考であるということを体験してもらうため

2022年のWoman Developer Summitでもお話しした内容になりますが、WHIのデザイナーの数は開発者の人数に対して極端に少ないため、全ての案件のUI・UX設計にデザイナーが関わることは難しいのが現状です。一方で、UI・UXデザインはデザイナーの感覚的なセンスが必要だと感じている人も多く、自分にはできない、と考えている人もいます。その考えを払拭し、デザイナーがいなくても各開発者が設計時にデザインを意識すれば読みやすく・直感的に操作できる製品を設計できると実感してもらうためのコンテンツを用意しました。

デザインクリティークの目的

デザインクリティークは以下の目的を達成するために開催しています。

  • アウトプットに至った経緯をロジカルに伝える練習のため
  • 他開発者のアウトプットに対して、ロジカルなフィードバックをする練習のため
  • 様々なフィードバックから新たな発見を得るという経験を得るため

デザインクリティークのやり方

デザインクリティークの事前準備と当日の進め方についてです。

事前準備

事前準備としてキャッチアップして欲しいコンテンツと課題を共有します。WHIではデザイナーお手製の「デザイン4原則」と「UXライティング」のコンテンツを共有しています

  • 「デザイン4原則」に関する学習コンテンツの共有
  • 「UXライティング」に関する学習コンテンツの共有
  • 事前課題(今回は①名刺の改善②ポスターの改善③ダイアログの改善の3つの課題を用意しました)

image.png 名刺の改善・ポスターの改善・ダイアログの3つの課題

デザインクリティーク当日

  1. プレゼンター(1名)・ファシリテーター(1名)・レビュアー(それ以外)を決める
  2. プレゼンターから改善案とそのデザインに至った経緯(問題と解決策)を説明する
  3. レビュアーがフィードバックをする
    ※全員にプレゼンターが回るまで#1~3を繰り返す。
Tips
★ タイムキーパーもいると計画的に進めることができます!
★ Figjamなどのツールを利用して収集したフィードバックのメモを取ると後で忘れずに振り返ることができます!
★ レビュワーはさらに改善するためのステップを教えてあげたり、
    気になったデザインの意図を聞いてみるとより興味深い会話が展開されることがあります!

まとめ

以上、開発のオンボーディングに導入した「デザインクリティーク」というフィードバックを集める会議についてのご紹介でした。デザイナーだけでなく誰もがUI・UXの知識を習得し、デザインを意識した製品設計をするための取り組みです。

人生初Qiita投稿を果たしたので、次回はもう少し肩の力を抜いて発信していこうと思います。

やり方がわからない/他にもっと良いイベントあるよなどなどあればお気軽にコメントください!

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