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SPSS License ManagerをAWS上で冗長構成にしてみた(手動編)

Last updated at Posted at 2025-06-06

SPSS License ManagerをAWS上で冗長構成にしてみた(手動編)

目的

IBM SPSS StatisticsやIBM SPSS Modelerの同時接続ユーザライセンスを購入した場合、Licnese Managerを導入する必要があります。業務上の理由で冗長構成を選択する場合、製品として推奨している構成は、3台のActiveーActive構成のため、ダウンタイムが全く許容できない場合は、この構成が必要です。この構成の問題点としては、3台のサーバをacitve-activeで運用しなければならないため、運用コストが増大することです。仮に数分から10分程度のダウンタイムが許容できるならば、AWSのサービスをうまく組み合わせて、Acitve-Standby構成を構築することで、管理の省力化と運用コストの削減を行うことが出来ます。

対象読者

  • インフラ構築担当者
  • SPSS Modelerを利用しているが、運用コストが高いと考えている人
  • AWS EC2 ,EventBridge ,Lamdbaについて基本的なことを理解している人

前提条件

  • 冗長構成は同じAZ内で2台のEC2を作成しております。
  • SPSSのクライアントからLicenseManagerに接続するときはPublicIPを使用しています。

目次

1. 事前準備

2. License Managerの導入と設定(1台目)

3. License Managerの導入と設定(2台目)

4. 試してみた

1.事前準備

今回の環境では、Windows Serverの2台のEC2を用意します。EC2の作成については下記を参考に各自作成してみてください。
Amazon EC2でWindows Server 2025を起動する方法

1台目のマシン:lm_redundant1 eth0:172.31.34.35/16

2台目のマシン:lm_redundant2 eth0:172.31.37.87/16

2.License Managerの導入と設定(1台目)

2.1 ライセンスマネージャの導入

下記を導入手順の1~4までを実施致します。

ライセンスマネージャの導入

2.2 認証方法の変更

インストールフォルダ配下(C:\Program Files (x86)\Common Files\SafeNet Sentinel\Sentinel RMS License Manager\WinNT)の「echoid.dat」ファイルをメモ帳で開き、以下の様に修正して上書き保存してください。

0x002

2.3. ENI(Elastic Network Interface)の追加

ネットワークインターフェースを上記1台目のインスタンスに追加します。追加の方法はこちらを参考にしてください。

追加のENI eth1:172.31.63.43

2.4 ロックコードの再取得

ライセンスマネージャの導入の手順5以降を実施ください。

3.License Managerの導入と設定(2台目)

3.1 ライセンスマネージャの導入

2. License Managerの導入と設定(1台目)の2.2までの手順を参考に導入、設定致します。

3.2 ENIのデタッチ(1号機)

  • 1号機のインスタンスを停止します。
  • 「1号機のインスタンスを選択」→「該当のネットワークインターフェースを選択」→「アクション」→「デタッチ」を選択します。

3.3 ENIのアタッチ(2号機)

  • 「該当のネットワークインターフェースを選択」→「アクション」→「アタッチ」→「該当のVPCとインスタンス(2台目)を選択してアタッチ」

3.4 ロックコードの再取得

2.4 ロックコードの再取得と同様に手順5以降を実施ください。

3.5 ENIのデタッチ(2号機)

3.6 ENIのアタッチ(1号機)

4.試してみた

4.1 SPSS Modelerから1号機への接続

  • 自分の端末のSPSS Modler 18.5を起動します。
    spss185_1.png

  • 1号機(172.31.34.35)のLicnense Managerを見るとライセンスが「1 in use」になっていることが分かる。
    lm1_user012.png

4.2 1号機から2号機へ

4.3 SPSS Modelerから2号機への接続

  • 自分の端末のSPSS Modler 18.5を起動します。
    spss185_1.png

  • 2号機(172.31.37.87)のLicnense Managerを見るとライセンスが「1 in use」になっていることが分かる。
    lm2_user012.png

5.次回

次回は、手動で切り替えていた部分をEventBridge+Lambdaを使用することで、自動で切り替えるようにしたいと思います。

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