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車載エンジニアから転身して、AWS全冠達成した話

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Last updated at Posted at 2025-12-19

2025年12月5日にAWS全冠を達成したので、その記録を残します。

AWS全冠を目指した理由

端的に言えば、クラウドエンジニアとして自信をつけたかったからです。
車載のソフトエンジニアから部署異動を経てクラウドの現場に飛び込みましたが、当時の私のスキルは実務には程遠い状態でした。加えて、現在のプロジェクトはインフラ専任のポジションであり、アプリ開発で価値を出す機会はおそらくありません。

資格をたくさん取得=実力ではないことを理解していますが、何の実績もない自分が最短で信頼を勝ち取り、かつ体系的な知識を身につけるにはAWS全冠達成が1つの有効な解であると判断しました。
「インフラ(AWS)なら誰にも負けない」と言えるだけの専門性を確立し、エンジニアとしての確固たる自信を手に入れる。そのための第一歩としてのAWS全冠を達成することにしました。

AWS全冠を目指すまでのバックグラウンドと経験値

私自身A社とD社のグループ間の見えざる壁を突破し、車載・組み込み+クラウドの経験を持つ稀有な存在として、少し経歴を記載します。壁はあります。

サプライヤーA社時代

新卒で入社し6年ほどお世話になりました。基本的にAUTOSARという車載標準プラットフォームの構築・展開に従事していたため、クラウド技術とは無縁でした。ただこの時、グループ会社主催の機械学習実践道場という研修に参加し、G検定・E資格を取得しながら機械学習の基礎を身につけることができました。(これが後のMLA/MLS取得に活きています)

IT企業S社時代

壁突破のためIT企業の車載部門に転職しました。大元がIT企業なので、車載エンジニアの知識体系というよりは一般的なソフトウェアエンジニアの知識体系の人がほとんどでした。
自動車業界の方なら共感いただけると思うのですが、「メモを取るのにExcelを使う」のはあるあるですよね?
しかし転職後、上司の前でExcelを開いたらバカにされました(笑)。
「Excelは表計算ソフトであって、メモ帳ではない。適材適所なものを使え!」と。
私はそっとExcelをアンインストールしました。
いろいろありましたが、この会社で車載エンジニアのスキルを伸ばしたというより、一般的なソフトウェアエンジニアとして基礎を築くことができたと思います。(これがAWS全冠の取得に活きています)

サプライヤーD社時代(現職)

1年半ほど車載部門で働きました。社内の公募制度を使ってクラウドを扱う部に異動しています。ポジティブな理由としては、車載エンジニアは会社ありきと思っており、前職の経験からWeb系やクラウドエンジニアに挑戦してみたいと思っておりました。ネガティブな理由は多くなりそうなので、ここでは書きません!

AWS全冠の記録

以下は取得した順番に並べています。

  • 基本的な戦略
    • 簡単なものから受験して徐々に実力をつけて難易度の高い試験に挑戦する方針をとっていました。Securityを最初の方に取得しているのはこの時は全冠取得を目指しておらず、Securityは全ての基本であり今後の土台となると思ったからです。Cloud Opsが最後になっているのは、これが2025年の9月ごろから開始された新しい試験であり、正体不明だったため最後に回しました。
  • 受験費用について
    • AWSの試験は合格すると次の認定まで使える半額クーポンが特典としてもらえます。私は初回のCloud Practitioner以外半額クーポンをループさせて全て半額で受験しています。下記は全て半額後の実際に使用した費用を記載しています。
  • 点数について
    • 最初の試験は点数が低いが、勉強の仕方を確立させた中盤以降は800点台後半で安定して高得点を取得できている。最後の方は最低限受かればいいくらいの気持ちだったので点数は控えめになっています。
  • 難易度について
    • ANS >> DOP > SAP ≒ SCS >>> MLS > SAA ≒ SOA ≒ DVA ≒ DEA > MLA >>> CLF ≒ AIF
  • 総取得期間
    • 1年11ヶ月
  • 総費用
    • 172,500JPY+Tax

AWS全冠の記録(サマリ)

資格名 試験日 点数 費用(税抜)
Cloud Practitioner 2024-01-27 769
(700/1000)
15,000
Solutions Architect – Associate 2024-03-01 777
(720/1000)
10,000
Security - Specialty 2024-04-26 905
(750/1000)
20,000
Developer – Associate 2025-02-23 830
(720/1000)
10,000
AI Practitioner 2025-04-18 863
(700/1000)
7,500
Data Engineer - Associate 2025-06-14 865
(720/1000)
10,000
Advanced Networking - Specialty 2025-08-16 859
(750/1000)
20,000
Machine Learning Engineer - Associate 2025-08-29 839
(720/1000)
10,000
Machine Learning - Specialty 2025-10-03 854
(750/1000)
20,000
DevOps Engineer - Professional 2025-11-03 846
(750/1000)
20,000
Solutions Architect - Professional 2025-11-21 796
(750/1000)
20,000
CloudOps Engineer - Associate 2025-12-05 773
(720/1000)
10,000

各試験の所感

1. Cloud Practitioner

1ヶ月後の社内のクラウドコンテストに向けて、実力をつける目的で取得。勉強期間は1週間ほど。ネット上の無料問題集で適当に勉強したせいか点数が伸びなかった。AWSのサービスがどんなものか理解するだけでいいので、簡単と思います。

2. Solutions Architect – Associate

社内クラウドコンテスト終了後に受験。Hands-onは一通りやり切り、BlackBeltなども活用して1つ1つのサービスについて理解を深めたが、やはり経験の浅さからか点数はイマイチ。AWSのサービスやクラウドのアーキテクチャが学べるのでAWSの資格を取得する上では一番意味があると思うし、難易度的にもおすすめの資格になります。

3. Security - Specialty

この時点で24年6月の公募でクラウド開発の部署への異動を決意していたので、アピールのため取得を決意。モチベーション高く、時間もそれなりにかけたので12冠の中で一番の高得点となっています。IAMやCognito周りの理解に苦しめられました。BlackBeltを見ても理解できず、相当時間をかけています。難易度は高く、今受験しても受からないくらい難しいと思います。

4. Developer – Associate

異動しプロジェクトアサインまで間が空き、暇だったので受験。正直記憶にないのでそんなに難しくなかったと思います。Solutions Architectを合格できれば、こちらの資格も十分合格できると思います。

5. AI Practitioner

もともと機械学習の基本知識は持っていたので、SageMakerとBedrockのサービス内容を理解するだけで合格することができました。勉強期間は1週間ほどです。

6. Data Engineer - Associate

記憶にないシリーズ。AI Practitioner取得から2ヶ月も経過しており、計画的に何かを取得しなければ計画が破綻するので勉強もそれなりに無理やり受験。データの最適な保存方法や形式を問われた気がするが、それほど難しい難易度ではなかったです。

7. Advanced Networking - Specialty

最難関!全冠達成した中で一番難しかったです。オンプレミスや大規模NW構築について問われることが多かったが、オンプレミスの経験もなければ、大規模NWを構築した経験(今後も予定なし)もないので問われている事象が想像できなくて厳しかったです。勉強時間は結構かけたのですが、受験した中で一番自信がない試験となりました。

8. Machine Learning Engineer - Associate

AI Practitionerの延長という印象です。個人的にはAI Practitionerと難易度は変わらなかったです。AI Practitionerから変わらずSageMakerやBedrockについて問われます。機械学習の基本的な知識が問われることもあるので、ここら辺がないと割ときついのかもしれないと感じました。

9. Machine Learning - Specialty

AI Practitioner→Machine Learning Engineer - Associateと受験してきて、段階的に知識をつけてきたため、特に難しいとは感じなかったです。Specialtyの試験で最も簡単、Associateレベルに近いのではと感じました。

10. DevOps Engineer - Professional

ANSの次に難しかったです。CodeBuildやCodePipeline, CodeDeployは普段から触っていたので理解がありここらへんはだいぶアドバンテージを感じましたが、他の部分で触れたことがなかったことを問われることが多かったことので難しく感じました。

11. Solutions Architect - Professional

率直に難しいです。問題数多いです。ネットではSAPを最難関とする声も多く、評判通りの難しさと思います。特徴として様々なサービスから出題されるので、今まで取得してきたAWS資格の知識でカバーできる部分があったのはよかったです。ただいきなりこの資格を受験するのは相当厳しいと思います。一応2週間くらいは真面目に勉強しましたが、範囲が広く、問われることも複雑なので合格する上でどれくらい効果があったのかはわからないです。

12. CloudOps Engineer - Associate

25年の10月から開始された試験で、一番直近で受験した試験なのに正直記憶にないです。早くこの12冠を終わらせたかったので、勉強時間もあまりかけずに受験しています。受けた感想としてはここまで他の資格を取得できていれば十分カバーできるレベルで、勉強しなくても取れたかもという印象です。SysOpsから何が変わったとかはSysOpsの受験経験がないのでよくわからないです。

各資格の取得日とモチベーションの推移も載せておきます。
Code_Generated_Image.png

勉強方法

学習の3本柱とルーティン

勉強方法は王道ですが、以下の3つを徹底しました。

  1. Web問題集:Udemyなども無料で活用できる状態だったので結構活用していました。
  2. BlackBelt & 公式ドキュメント: 問題集で間違えた箇所や、理解が浅いサービスはBlackBeltの資料を読み込み、仕様を深掘りしました
  3. Hands-on: 特に未経験のサービスは実際にマネコンで触らないとイメージが湧かないため、個人環境で構築して挙動を確認しました

時間の捻出について 全冠への道のりは長距離走なので、無理なく続けられるリズムを作りました。

  • 朝(30分): 業務開始前にスマホで問題集をひたすら解く
  • 昼(1時間): 昼食べながらスマホで問題集をひたすら解く
  • 夜(1時間): まとまった時間が必要なHands-onや、BlackBelt & 公式ドキュメントの確認、苦手分野の深掘り

「1日2.5時間」と書くとハードルが高そうですが、小分けにすることで集中力を維持し、業務に支障が出ないよう工夫しました。継続することは得意なので、基本的にサボった日はありません。

AWS全冠の今後

AWSの資格の有効期限は3年ですが、更新する気はありませんし、再び全冠を目指すことは多分ないと思います。今後はAWSに絡めたアプリ開発を実施し、AWSに関する技術や知見を深めていきたいと思います。

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