はじめに
excel100を使い込んでいるあなたなら、きっと気づいているはずです。
マクロの詳細ページを開いて、コードを眺めているうちに——「ここの列番号を変えるだけでいいのに」「この開始値を3にするだけで使えるのに」という瞬間が、必ず来ることを。
コードの構造が見えてくるほど、「あと少し」が見えてくる。これは欠点でも偶然でもなく、あなたがすでに使える段階に来ている証拠です。
この記事では、その「あと少し」をAIに任せて5分で解決する方法を解説します。100本のマクロに触れてきたからこそ、この先の話が腑に落ちるはずです。
excel100とは?(すでに知っている方は読み飛ばしてOK)
excel100.kinokotown.com は、すぐに使えるVBAマクロを100本まとめた無料サービスです。
- データ処理・書式設定・自動化・シート管理・ユーティリティの5カテゴリ
- コピペするだけで動く実用的なコード
- GIFアニメで動作を事前確認できる
ここからコードを取得して、AIへの正確なお手本として渡すのが今回の核心です。
基本の流れ(3ステップ)
Step 1: excel100でマクロを探す
excel100.kinokotown.com を開き、目的に一番近いマクロを探します。完璧に合わなくていい——「だいたい近い」で十分です。
| カテゴリ | 内容の例 |
|---|---|
| データ処理 | 連番追加・グループ集計・条件フィルタ |
| 書式設定 | セル色・列幅・フォント一括変更 |
| 自動化 | ファイル保存・シート印刷・メール送信 |
| シート管理 | シートコピー・削除・並び替え |
| ユーティリティ | 重複削除・文字変換・クリーンアップ |
Step 2: マクロのコードをコピー
マクロ詳細ページでVBAコードを全選択してコピーします。このコードが、AIへの「精度を上げるベースライン」になります。
Step 3: AIにカスタマイズを依頼
ChatGPTやClaudeを開き、以下の形式でプロンプトを送ります。
以下のVBAマクロを[変更したい内容]に修正してください。
変更後もVBAとして動作するよう、コード全体を出力してください。
[コードをここに貼り付け]
なぜこれが機能するのか?
AIはゼロから「Excelマクロを書いて」と頼むより、実際に動くコードを見せながら「ここを変えて」と頼むほうが格段に精度が上がります。excel100のコードは実績あるベースラインとして最適です。
実例1:連番を「5から始まる連番」に変更
元のマクロ: AddSerialNumbers — 1から始まる連番を指定件数分追加します。
コアロジックはこの部分です:
For i = 1 To totalRows
startCell.Offset(i - 1, 0).Value = i ' ← 1始まり
Next i
AIへのプロンプト:
以下のVBAマクロを「連番が5から始まる」よう修正してください。
変更後のコード全体を出力してください。
[AddSerialNumbersのコードを貼り付け]
AIの修正箇所(抜粋):
For i = 1 To totalRows
startCell.Offset(i - 1, 0).Value = i + 4 ' ← 5始まりに変更
Next i
AIが変更すべき1行を特定し、修正済みコード全体を返してくれます。excel100のコードを見てきた方なら、この変更の意図が一瞬でわかるはずです。
実例2:集計対象の列を変更する
元のマクロ: CalculateSubtotals — A列のグループ名・B列の数値を元に小計を計算します。
AIへのプロンプト:
以下のVBAマクロを「C列のグループ名・D列の数値を集計する」よう修正してください。
変更後のコード全体を出力してください。
[CalculateSubtotalsのコードを貼り付け]
コード内に散らばった列参照をAIがすべて特定して修正してくれます。「どこを直せばいいか分からない」という問題が、プロンプト1つで解決します。
コピペで使えるプロンプトテンプレート5選
excel100のコードを貼り付けて、下記の [ ] を書き換えるだけです。
【テンプレート1】対象列を変更する
以下のVBAマクロの対象列を「A列→C列」「B列→D列」に変更してください。
コード全体を出力してください。
【テンプレート2】開始値・基準値を変える
以下のVBAマクロで、処理の開始値を「1→100」に変更してください。
コード全体を出力してください。
【テンプレート3】処理条件を絞り込む
以下のVBAマクロに「B列の値が"完了"の行だけ処理する」条件を追加してください。
コード全体を出力してください。
【テンプレート4】出力先を変える
以下のVBAマクロで、結果の出力先を「新規シート→既存のSheet2」に変更してください。
コード全体を出力してください。
【テンプレート5】確認ダイアログを削除する
以下のVBAマクロから、完了時のMsgBox(確認ダイアログ)を削除してください。
コード全体を出力してください。
AIにVBAを修正してもらうコツ
ここまで読み進めた方は、すでに「どのマクロを改変すれば自分の業務に使えるか」がイメージできているはずです。そのイメージをAIに正確に伝えるためのコツを4つ紹介します。
1. コード全体を貼る
部分だけだとAIが文脈を読めず、誤った修正をするリスクが上がります。
2. 「コード全体を出力して」と明示する
変更箇所だけ返ってくるのを防ぎます。最初から完成形を受け取るほうが楽です。
3. 1回の依頼で1つの変更に絞る
「列変更 + 出力先変更 + ダイアログ削除」を同時に頼むと混乱しやすいです。一つずつ確認しながら進めましょう。
4. 修正後は必ずテスト実行
AIの回答は高精度ですが、必ず実データで動作確認をしてから本番利用してください。
まとめ
| 従来のやり方 | excel100 × AI | |
|---|---|---|
| VBA知識 | 必要 | 不要 |
| カスタマイズ時間 | 30分〜数時間 | 5分以内 |
| ベースコードの質 | 自力で書く | 実績あるコード |
| 動作イメージの確認 | できない | GIFで事前確認 |
excel100の100本に触れてきたあなたは、自分の業務に必要なマクロの「形」がわかっているはずです。あとはAIがその「形」に合わせてくれます。
手順まとめ:
- excel100 で目的に近いマクロを見つける
- コードをコピーしてAIに貼り付ける
- 変更したい内容をプロンプトで伝える
- 修正済みコードをExcelのVBAエディタに貼り付けて実行
excel100のコードを知っているからこそ、AIへの指示が具体的になります。そして具体的な指示が、精度の高い修正を生む。——これが、excel100 × AIが最強の組み合わせである理由です。