「誰のため?」で変わるアイデア発想
この記事は Life is Tech ! メンター Advent Calendar 2025の20日目の記事です。
こんにちは!Life is Tech ! でUnityメンターをしているアンビです。
大学では地球惑星科学を専攻しておりシミュレーション等でプログラミングを使っています
1. はじめに:主観的な「面白い」からの卒業
さて、いきなりですが
ゲームを作る中で、「何か作りたいけど、アイデアが思いつかない」「これ、面白いかな?」と思う時はありませんか?
ゲームを作る時に直面する課題の一つに、 「自分が作りたいものだけで突っ走ってしまう」 ことがあります。結果として、自分でもゴールが見えなくなったり、誰にも響かない作品で終わってしまうことも…。
このギャップを埋め、自分のゲームを 「届くコンテンツ」 へと昇華させる鍵が、デザイン思考の基本である 「ペルソナ(Persona)」 と 「共感(Empathy)」 です。
今回は、この手法を実際の「クリスマスゲーム」の企画を作成していきます!(時間があれば実装もしたい…)
2. 実践:ペルソナを活用したクリスマスゲーム企画
今回は「クリスマス」というテーマで、 「男子大学生」 をターゲット(ペルソナ)に据えて企画を立ててみます。
STEP 1:ペルソナの設定(ターゲットを具体化する)
「誰に届けるか」を極限まで具体化します。
| 項目 | 設定内容(ペルソナ:タクミくん) |
|---|---|
| 名前/年齢 | タクミ(21歳) / 理系大学生 |
| 状況 | 24日の夜、研究室での実験を終えて帰宅。一人暮らしの部屋。 |
| 悩み/本音 | SNSのキラキラした投稿に少し疲れている。「孤独」を認めず、「心を無にして没頭したい」。 |
| 環境 | 深夜の自室。ヘッドホンを使用し、没入感を求めている。 |
STEP 2:共感(Empathy)からの課題抽出
タクミくんの感情を深掘りし、ゲームの「体験」をデザインします。
- 共感ポイント: 街の喧騒から切り離された疎外感を、 「静寂という贅沢」 に変換できないか?
- 解決策: 賑やかなクリスマスが終わった後の世界を、一人でリセット(掃除)していく没入型体験
STEP 3:企画への落とし込み
タイトル:『Midnight Cleanup: Dec. 25, 0:00』
- コンセプト: 世界が寝静まった街を一人で「リセット」していく、深夜限定の清掃シミュレーター
-
コア体験:
- 雪を踏む音やゴミを拾う音にこだわったASMR的な心地よさ
- 散らかった街が整っていくミニマリズムな達成感
- 100%清掃すると、自分一人のためだけの「静かな花火」が上がる
3. 意識すべきポイント
このプロセスを使う際、以下の3点を意識すると企画の質が一段上がります。
① 「王道」を疑う
「クリスマス=プレゼントを配る」という固定概念に対し、「ターゲット(タクミくん)は今、それを求めているかな?」と問いかけます。ペルソナがいることで、独自の切り口を見つけられるようになります。
② すべての実装に「理由」を持たせる
「なぜBGMを小さくするの?」「なぜ音をリアルにするの?」という問いに、生徒が「タクミくんはヘッドホンをして没頭したいから」と答えられる状態を目指します。UX(ユーザー体験)に基づいた設計を学ぶ第一歩になります。
③ ポジティブな「制約」としてのペルソナ
無限の自由は、時に迷いを生みます。「このペルソナを喜ばせるには?」という制約を設けることで、逆にアイデアが研ぎ澄まされ、 「実装可能なサイズ」 に企画がまとまります。
4. おわりに
今回は 「ペルソナ(Persona)」 と 「共感(Empathy)」 を主に用いてゲームの企画を作成しました。
ペルソナはAIを活用することで簡単に実践することができます!
ぜひ、企画を考える際の手段の一つとして 「ペルソナ(Persona)」 と 「共感(Empathy)」 を使ってもらえれば嬉しいです!