Space-TrackはURLでフィルタリングできる。
なお、Space-Trackのデータを利用するにはアカウントを作ってログインが必要。
URL例
すべての衛星
30日以内に観測されたすべてのデータから、その物体の最新のTLEをThree Line Element形式で表示する。
任意の衛星のn日以内のデータ
NORAD_CAT_ID/25544
が衛星番号。
EPOCH/>now-30
は、now
が現時点、-30
でそこから30日前、>
でより大きい、という意味で、エポックが30日前より大きいデータを表示する、という意味。
任意の衛星のすべての過去データ
EPOCHでのフィルタを外せばいい。
25544は軌道上にいる期間が長いのでかなりでかいファイルを開くことになるので、リンクを踏む際は注意。
打ち上げ年/番号
INTLDES/^18099
で「2018年の99回目の打ち上げ」を指定している。
頭に^
をつけることで前方一致で指定できるっぽいので、それを使っている。
ヘルプ
HELPのAPIから使用可能なフィルタが探せる。
Request Classesのリンクからフィールド一覧を表示できる。
ただ、フィールド名とかを羅列してあるだけなのでいまいち理解しがたい。
そういうときはXML形式でデータを眺めてみるとわかりやすい。
小技
デブリの除去
すべての物体のデータの中には、大量のデブリが含まれている。執筆時点で17964個ある物体のうち、デブリが10794個と、約6割がデブリになる。
そのまま軌道表示ソフトに入れると「衛星がゴミのようだ!っていうかゴミだらけじゃん。。。」ってなるので、消したい。
そういう場合は、正規表現による置換が可能なエディタを使って、0 .+DEB.*\n1 .+\n2 .+\n
を削除すれば、名前にDEBを含む軌道要素を一括して削除できる。
複数の衛星のTLEから文字列検索
カタログ番号
全衛星一覧のテキストファイルから任意の衛星を探す場合。
カタログ番号が判明しているなら、末尾に'U 'をつけて検索する。
もっとも、この方法は軍・政府関係のユーザーは使用できないが、Qiitaを参考にしてる人なら大抵は民間人のハズだから、この手段は有効なはず。
例えばISSを探す場合は25544U
で探す。
25544
で探すと、ソコソコの頻度で他の衛星にヒットしてしまう。
打ち上げ年/番
打ち上げた年と何回目かがわかっている場合は、その打ち上げのYear/Numberを使って検索する。
2018年99回目の発射で打ち上げられた物体を探すときに、ただ18099
と探すと大量に出てくる。
この場合はU 18099
とすれば、その打ち上げで放出されたすべての物体が得られる。
これも民間人しか使えないのはカタログ番号と同様。
その他
見ろ!衛星がゴミのようだ!(ゴミは削除済み)。
全体的に散らばっているけど、とくに赤道上に大量の衛星が直線状に連なっている。
静止軌道上には672個の衛星がいるらしい。赤道半径はおよそ42000kmだから、平均割で約400km間隔、実際は粗密があるからそれよりも狭い範囲で連なっている、ということになる。
ちなみに、デブリも含めるとこんな感じ。