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伝わるコードレビュー 第11回:コードレビューに活かせる 33 の TIPS Part3-4(全33TIPS中の27〜33 + COLUMN)

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ChatGPT Image 2025年11月1日 16_52_33.png

はじめに

本記事は『伝わるコードレビュー』シリーズ第11回(最終回)
Part3(コードレビューに活かせる33のTIPS)では、レビューをスムーズに進めるための実践的なヒントを紹介しています
今回はその中から 27〜33 のTIPSとCOLUMNを取り上げます


TIPS 27 Before / After の画像を乗せる

対象:レビュイー
ルール:②客観的な根拠に基づく・③お互いの前提知識を揃える
キーワード:効率・理解のしやすさ

例えば「メニューボタンの変更」というPRの場合

Bad: 丸角の資格になっていること

  • 文字だけでは伝わりづらい

Good: 前後の画像を添付する

  • 目に見える変更を説明する際には Before / After の画像を載せると伝わりやすくなる
    • コードの変更結果が直感的に理解できる
  • 変更箇所に赤枠をつけるなどで強調するとより明確に伝わる

所感

  • レビュアー視点では前後の画像があると圧倒的に楽
  • UIや動作の検証はコードレビューではなくUIレビューの責務としている当社では、最悪なくても困らない

TIPS 28 「やっていないこと」を書く

対象:レビュイー
ルール:③お互いの前提知識を揃える
キーワード:効率・仕組み化・理解のしやすさ

Bad: テーブルのカラム名を修正しました

  • レビュアー視点では意図的にやっていないのか、単なる漏れなのか判断できない

Good: テーブルのカラム名を修正したが、参照箇所の全コードの修正は行わずエイリアスで対応。参照箇所が多いので別PRで対応

  • あえて「やっていないこと」を示す
  • 「今回の仕様の範囲外」や「別PRで対応」などの理由を明記することで判断が容易になる

所感

  • 自分たちは比較的「やっていないこと」もPR上に書けている印象
  • PRで議論になった内容をコード上にコメントで残すかどうかは今も迷う

TIPS 29 テンプレートを用意する

対象:レビュイー
ルール:④チームで仕組みを作る
キーワード:効率・ツールの活用・仕組み化・理解のしやすさ

Bad: 各々が思いついたフォーマットでDescriptionを記述

  • 必要な情報の抜け漏れが発生する可能性が高まる

Good: Repositoryで定められたフォーマットを用いる

  • テンプレート化によって形式が統一される
    • レビュアーの理解が効率的になる
    • Description作成の負担も軽減される

あると良い項目

  • PRの説明
  • やったこと
  • やっていないこと
  • 動作確認観点
  • 動作確認手順
  • その他(特に見てほしい箇所など)

[NOTE]
テンプレートは最小限から始め、定期的に見直す

所感

  • 当プロダクトでもテンプレート導入で効率が明確に向上
  • コメントアウトで「何を書くべきか」を明示する形式は新規メンバーにも優しい
  • 自動化との親和性も高く、今後の運用拡張が容易

TIPS 30 ラベルをつける

対象:レビュアー・レビュイー
ルール:④チームで仕組みを作る
キーワード:効率・ツールの活用・仕組み化

Good: 「緊急」「優先度高」などのラベルを活用する

  • 緊急度・重要度・ステータスが一目で分かる
  • 過去PRの参照にも有効

所感

  • 現在は自分のHOTFIX用ラベルと各環境デプロイ状況のみで運用している
  • チーム単位で見直しても良い時期かもしれない
  • 将来的にはCDフローに組み込みたい

TIPS 31 箇条書きを使う

対象:レビュアー・レビュイー
ルール:⑤率直さを心がける
キーワード:理解のしやすさ

Bad: 文章で長々と説明する

  • 情報の把握が難しく、読む負担が増える

Good: 箇条書きとインデントを活用する

例:

  1. 一つ目の変更
    • 補足1
    • 補足2
  2. 二つ目の変更
  3. 三つ目の変更
  • 情報整理と要点の明確化に有効
  • 読みやすさと理解速度を大幅に向上させる

所感

  • 明確なルールはないが自然とみんな取り入れている
  • 図表までは浸透していないが、テキスト整理だけでも効果は高い

TIPS 32 レビュアーを指名するロジックを作る

対象:レビュイー
ルール:④チームで仕組みを作る
キーワード:効率・ツールの活用・仕組み化

Bad: とりあえず今回も◯◯さんにお願いしよう

  • レビューの負担が特定の人に偏る

Good: 自動割り当て機能でレビュアーを設定する

  • ランダムアサインによって偏りを防ぐ
  • 自動化することで「Descriptionを丁寧に書く」意識も高まる

[NOTE]
休暇・例外対応は柔軟に運用する

所感

  • 開発部では「レビュアーはランダム」方針に合意済み
  • 自動化運用を試してみたい

COLUMN: 読みやすいメッセージは「改行」が鍵

  • 文字が詰まった文章は視認性が悪く、理解に時間がかかる
  • 長文では3行程度ごとに改行を入れると効果的
  • 要点ごとに一呼吸おけるスペースを作る

[IMPORTANT]
改行は読み手の集中を助け、ストレスを減らす

所感

  • 改行を意識するだけで読みやすさが劇的に変わる
  • コードレビュー以外のコミュニケーションでも有効

TIPS 33 相手の理解の段階を踏む

対象:レビュアー・レビュイー
ルール:③お互いの前提知識を揃える
キーワード:効率・受け取りやすさ

Bad: 一度にすべてを伝えようとする

  • 情報過多で相手が取りこぼしてしまう

Good: 相手の理解度を確認しながらコメントする

  • 段階的に情報を伝え、共同で論点を整理する

情報伝達の段階

  1. 確認:相手の前提情報を引き出す
  2. 事実の列挙:共通の情報を整える
  3. 論点提示:議論すべき課題を明確にする

所感

  • 非同期レビューでは段階を踏むと時間がかかるが、誤解は確実に減る
  • 迅速さよりも「確実な共有」を優先すべき場面もある

まとめ:レビュー文化を「続ける」仕組みに

全4回にわたって紹介したPart3「コードレビューに活かせる33のTIPS」シリーズでは
レビューの本質は「指摘」ではなく「理解の共有」であることを繰り返し述べてきました

技術力・知識・性格の差を超えて
全員が気持ちよくレビューできる仕組み を整えることが、長期的なチーム成長の鍵です

次に改善すべきは「個人の努力」ではなく「仕組みそのもの」
TIPSを道具として活用し、継続的に磨き上げるチームでありたいと思います


📘 シリーズ完結
全11回の『伝わるコードレビュー』シリーズを通して、コードレビューにおける伝え方・受け取り方・仕組み化の実践を体系的に整理しました
ここで紹介した内容が、あなたのチームにとって「より伝わるレビュー」を生む一助となれば幸いです

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