CARTO やるやる詐欺してました、すみません。
CARTO といえば、地図関連で今一番イケてるサービスの一つですね。
紹介される媒体が Web なので、Web地図の事例しか見たことなくて、「スマホアプリで表示できないのかなー」と思っていましたら…あるじゃん!モバイル用の CARTO SDK が!
どうやら、 Android、iOS に対応している様子。
そしてなんと、C# - Xamarin 用のSDKとサンプルも発見!
さっそく使ってみましょう。
mobile-dotnet-samples を動かしてみる
MIERUNE. LLC さんが作られて、public に公開されている、
を使わせていただきます。
これを iOS で表示してみます。
STEP1: サンプルソースコードを Clone する
をローカルにクローンします(ZIPでダウンロードでもおk)。
STEP2: Xamarin Studio/Visual Studio でソリューションを開く
mobile_dotnet_samples.sln
というファイルがあるので、Mac では Xamarin Studio、 Windows では Visual Studio で開きます。
私は Visual Studio for Mac を使っているので、それでも大丈夫です。
STEP3: スタートアッププロジェクトを CartoMap.iOS に変更する
Mac だとこんな↓感じで。
STEP4: CartoMap.iOS のプロジェクト設定でアーキテクチャを x86_64 に変更する
iOS アプリはもはや 64bit に移行しているので、プロジェクト設定を変更します。
これをしないと、アプリを実行したときに「May slow down〜」などと言われます。
STEP5: ビルド&実行
適当な iOSシミュレータを選んで、実行します。
実行すると、下図のような感じに動くと思います。
STEP5: 表示する地図を変えてみる
サンプルアプリの 「Countries Vis」を選択したときに表示される地図を、冒頭で紹介した、「北海道内土砂災害危険箇所・土砂災害警戒区域・避難施設」に変更してみましょう。
読み込む地図の指定は、 CartoMap.iOS/Sections/CARTO.js API/CountriesVisController.cs
で行っています。
これを以下のように修正します。
// CountriesVisController.cs
using System;
namespace CartoMap.iOS
{
public class CountriesVisController : BaseVisController
{
public override string Name { get { return "Countries Vis"; } }
public override string Description { get { return "Vis displaying countries in different colors using UTFGrid"; } }
protected override string Url
{
get
{
// return "http://documentation.cartodb.com/api/v2/viz/2b13c956-e7c1-11e2-806b-5404a6a683d5/viz.json"; // 修正前
return "https://mierune2016team.carto.com/api/v2/viz/8a9450a2-6456-11e6-8a7a-0ee66e2c9693/viz.json"; // 修正後
}
}
}
}
CARTO をブラウザで見るときの URL と、Mobile SDK に指定する時の URL の違いに注目してください。 /viz/
を /api/v2/viz
に、 public_map
を viz.json
に置き換えると、モバイルSDK用の URL になるようです。(仕様未確認)
https://mierune2016team.carto.com/viz/8a9450a2-6456-11e6-8a7a-0ee66e2c9693/public_map
↓
https://mierune2016team.carto.com/api/v2/viz/8a9450a2-6456-11e6-8a7a-0ee66e2c9693/viz.json
これを実行すると、↓のようになります。
レスポンスにやや問題がある、凡例がないので主題の意味がわからないなどの問題はありますが、Web で観られる地図と同じものが iOS 端末でも観られます。
ソースコード
元のリポジトリは進化が早く、最新のソースだと挙動が変わるかもしれないので、私のアカウントに Fork しました(SDKが新しくなると動かなくなるかも知れませんが)。
まとめ
CARTO の Mobile SDK を紹介しました。
今回は Xamarin.iOS でのみトライしましたが、 Xamarin 用 SDK には他にも Android と Windows Phone 用もあるよう です。
また、iOS / Android ネイティブ用の SDK とサンプルもあります。
- CartoDB/mobile-ios-samples: iOS mobile app with CARTO Mobile SDK
- CartoDB/mobile-android-samples: Android sample for CARTO Mobile SDK
Xamarin版SDK はまだプレリリースでした。ネイティブ版SDK はどうだかわかりませんが、CARTO の地図をモバイルアプリで使いたい!という機会があったら思い出してください。