はじめに
皆さんの会社でも、チャットによるテキストコミュニケーションが非常に多いと思います。
組織の中で、如何に読みやすい文章・意図が伝わりやすい文章でやりとりされているかで、
その会社の、ビジネスのスピード感が知れる、といっても過言ではありません。
弊社は若いメンバーに多いのですが、読点をあまり打たない人がいるので、
若いメンバー向けに読点がいかに大切かを書こうと思います。
おじさんは長い文章が読めません。
お願いですから、読点を打ってください。
1. 意味を正確に伝える
読点があることで、文章の意味を誤解されずに伝えることができます。
読点がないと、誰が何をしているのか分かりづらくなることがあります。
例
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読点がない場合
- 「私が好きな犬を連れた友人が来た」
- → 誰が好きなのか分かりづらい。
- 「私が好きな犬を連れた友人が来た」
-
読点がある場合
- 「私が好きな、犬を連れた友人が来た」
- → 私が好きなのは「友人」であり、その友人が「犬を連れている」と分かる。
- 「私が好きな、犬を連れた友人が来た」
LIKEなのか、LOVEなのか気になるところ。
2. 読みやすさを向上させる
読点は、長い文章を区切る役割も果たします。
いい感じに使うことで、読み手が途中で迷わずスムーズに読めます。
例
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読点がない場合
- 「昨日見た映画はストーリーも良く俳優の演技も素晴らしかったですが少し長すぎて疲れました」
- → 長すぎてどこで区切ればいいのか分かりません。
- 「昨日見た映画はストーリーも良く俳優の演技も素晴らしかったですが少し長すぎて疲れました」
-
読点がある場合
- 「昨日見た映画は、ストーリーも良く、俳優の演技も素晴らしかったですが、少し長すぎて疲れました」
- → 読点で区切られているため、読みやすくなります。
- 「昨日見た映画は、ストーリーも良く、俳優の演技も素晴らしかったですが、少し長すぎて疲れました」
3. 誤解を防ぐ
読点を使うことで、誤読や誤解を防ぐことができます。
例
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読点がない場合
- 「大きなテレビが置ける台を探しています」
- → 「大きなテレビを置ける台」を探しているのか、「テレビが置ける大きな台」を探しているのか不明。
- 「大きなテレビが置ける台を探しています」
-
読点がある場合
- 「大きな、テレビが置ける台を探しています」
- → 「テレビが置ける大きな台」を探していることが分かる。
- 「大きな、テレビが置ける台を探しています」
4. 強調したい部分を際立たせる
読点を使うことで、文章の中で重要な部分を強調できます。
例
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読点がある場合
- 「これは誰にでもできることではありません」
- → 特定の部分に重みがない。
- 「これは誰にでもできることではありません」
-
読点がない場合
- 「これは、誰にでもできることではありません」
- → 「誰にでも」が際立ち、この部分が重要であると強調される。
- 「これは、誰にでもできることではありません」
5. 文章のリズムを整える
読点は、文章の「リズム」を作る役割も持っています。適切に配置することで、読みやすいテンポを保てます。
例
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読点がない場合
- 「私は朝ご飯を食べてそれから散歩に行き友人と話しました」
- → 全てが詰まっていて読みにくい。
- 「私は朝ご飯を食べてそれから散歩に行き友人と話しました」
-
読点がある場合
- 「私は朝ご飯を食べて、それから散歩に行き、友人と話しました」
- → 自然なリズムが生まれ、理解しやすくなります。
- 「私は朝ご飯を食べて、それから散歩に行き、友人と話しました」
まとめ
チャットの文章が分かりづらいと、内容について会話するハメになり、集中していたはずの貴重な時間が失われます。
非同期コミュニケーションを有効に活用するためにも、わかりやすい文章でコミュニケーションをはかりましょう。
あと、はじめにに書いた「ビジネスのスピード感が知れる」はちょっと過言でした。