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Microsoft Entra ID の サービスエンドポイントを試す

Last updated at Posted at 2024-03-04

こんにちは、アーキテクトのやまぱんです。
今回 Microsoft Entra ID (旧 Azure AD) のサービスエンドポイントを試してみましたので簡単にメモしておきます。

補足コメントや質問、いいね、拡散、是非お願いします🥺!
間違ってたら優しく教えてください!

サービスエンドポイントとは

VNet から Private IP (送信元IP) を使って Azure の PaaS サービスにアクセスできるようになるものです。
また、その際のルーティングはシステムルートとして追加されます。

似た名前の Private Endpoint もあります。
これらの違いや詳細については下記をご覧ください。

検証

前提環境

  • 1 VNet / 1Subnet + 1 VM (Public IP付) の環境 + ルーティング初期設定 + NSG Outbound 全開放
    このような状態から進めます。

UDR の設定

以下のようにデフォルトルート (0.0.0.0/0) を上書き/強制トンネリングします。
(myIP は検証用にアクセスしている端末の IP アドレスへのルーティングです。)

こうすることで Outbound 通信は RDP している端末向けの通信を除き、ルーティングが構成されていないので疎通不可となります。
image.png
作成したルートテーブルを対象の VMが存在する VNet/Subnet に紐づけます。
image.png

Microsoft Entra ID への疎通確認

想定通り 以下の両方のコマンドが通らないことを確認します。

Microsoft Entra ID への 疎通確認コマンド
tnc -port 443 login.windows.net

image.png

Microsoft Entra ID の 宛先 URL は以下から確認できる
以下 URL の 56 / 59 が Microsoft Entra ID の宛先 URL
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/enterprise/urls-and-ip-address-ranges?view=o365-worldwide#microsoft-365-common-and-office-online
image.png

次に サービスエンドポイント を有効化します。

対象の VM が存在する VNet / Subnet に Microsoft Entra ID (旧AAD) の サービスエンドポイントを設定する
image.png
1 分程度で有効化されます。
image.png

対象 の VM のルーティングを確認します。
対象の VM → ネットワーク → NIC → 有効なルート 、より確認可能。
黄色ハイライト:サービスエンドポイントの構成によって自動的に追加されたもの
水色ハイライト: UDR で手動で追加したもの

0.0.0.0/0 より、黄色ハイライトの方が具体的なプレフィックスを指定しているので黄色ハイライトのルート(=Microsoft Entra ID のサービスエンドポイントルート) が優先されるはず。
image.png

Microsoft Entra ID への疎通確認

想定通り 以下の両方のコマンドが通ることを確認します。

Microsoft Entra ID への 疎通確認コマンド
tnc -port 443 login.windows.net

image.png

はい、無事にサービスエンドポイントが構成されて機能していることが分かりました✨

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