この記事は Azure PoC部 Advent Calendar 2025🎄 の 2 日目の記事 です。
こんにちは、アーキテクトのやまぱんです。
GitHub Actions の認定資格「GH-200 : GitHub Actions Certification」に合格したので、勉強法・使った教材・出題傾向などをまとめました。
CI/CD パイプラインを体系的に学びたい
GitHub Actions でワークフロー自動化をマスターしたい
DevOps のスキルを証明したい
という方の参考になれば嬉しいです 🚀
ぜひ いいね・拡散・コメント お願いします 🥺
間違いがあれば 優しく 教えてください 🙏
本記事で取り上げる「GH-200 : GitHub Actions Certification」は、GitHub が提供する認定資格の 1 つです。GitHub 関連の認定資格には今回の GH-200 他にも以下のようなものがあります (2025/11 時点)。
その他の GitHub 関連資格
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GH-900 : GitHub Foundations
GitHub の基礎知識を体系的に学べる認定資格。初心者向け。 -
GH-200 : GitHub Actions Certification
CI/CD や自動化ワークフローの設計・運用に関する知識を問う資格。DevOps 志向の方におすすめ。 yml ファイルに 抵抗のある方など。 -
GH-500 : GitHub Advanced Security Certification
セキュリティ機能 (Code scanning、Dependabot、Secret scanning など) の活用方法を学ぶ資格。セキュリティ担当者向け。 -
GH-100 : GitHub Administration Certification
GitHub Enterprise の管理・運用、組織設定、権限管理などを扱う資格。管理者・リーダー層向け。 -
GH-300 : GitHub Copilot Certification
GitHub Copilot の機能とプロンプトエンジニアリングの実践的な知識を問う資格。AI を活用した開発ワークフローの最適化を学びたい開発者向け。
各資格の詳細や最新情報は MS Learn の GitHub 認定資格ページ や GitHub Docs の認定資格ページ を参照してください。
TL;DR
GH-900 (GitHub Foundations) を取得したあと、次のステップとして GH-200 (GitHub Actions) に挑戦しました。GitHub Actions は業務でも携わることがある機能なので、より深く理解したいと思ったのがきっかけです。結果、無事に合格できました!
認定証と得点分布
こちらが点数とドメインごとの得点率です。
| ドメイン | 得点率 |
|---|---|
| ワークフローを作成、管理する | 高 |
| ワークフローを消費する | 高 |
| アクションを作成、管理する | 高 |
| Enterprise において GitHub Actions を管理する | やや低 |
「Enterprise において GitHub Actions を管理する」のドメインが一番得点率が低かったです。ここは組織レベルでのポリシー設定やセルフホストランナーの管理など、Enterprise 環境での運用経験がないと理解しづらい部分なので、もう少し学習しておけばよかったですね。
特に「ワークフローを作成、管理する」のドメインが 40% と最も配点が高いので、ここをしっかり押さえておくのが重要です。
GH-200 : GitHub Actions Certification の概要
GH-200 は GitHub Actions を使った CI/CD パイプラインの設計・運用スキルを問う中級レベルの認定資格です。DevOps エンジニア、ソフトウェア開発者、IT プロフェッショナル向けに設計されています。
試験予約ページは下記です。
試験の基本情報
- 試験時間 : 120 分
- 問題数 : 約 60 問
- 試験形式 : 選択問題 (単一選択、複数選択)
- 合格点 : 700 点 (1000 点満点)
- 受験料 : 99 USD
- 受験方法 : オンライン監督付き試験またはテストセンター
- 有効期限 : 2 年間 (取得後 2 年間有効)
- レベル : 中級 (Intermediate)
参考: GitHub Actions Certification - 公式ページ
出題範囲
ドメインは以下のようになっています。ドメイン 1 が 40% と最大の配点なので、ここを重点的に学習するのがポイントです。
- ドメイン 1 : ワークフローの作成と管理 (Author and maintain workflows) 40%
- ドメイン 2 : ワークフローの消費 (Consume workflows) 20%
- ドメイン 3 : アクションの作成と管理 (Author and maintain actions) 25%
- ドメイン 4 : Enterprise での GitHub Actions 管理 (Manage GitHub Actions in the enterprise) 15%
詳細は Study guide for GH-200 を参照してください。
学習方法
使用した教材
1.参考書籍(まず一周読む)
まずは GitHub CI/CD 実践ガイド を一周読んで全体像を把握しました。思ったよりも読みやすくてサクサク進められました!ワークフローの設計から運用まで実践的な内容が網羅されていて、GitHub Actions の基礎を固めるのに最適です。
GitHub CI/CD 実践ガイド――持続可能なソフトウェア開発を支える GitHub Actions の設計と運用 (エンジニア選書)
2.Udemy 講座(メイン教材・おすすめ!)
書籍で基礎を固めた後、メイン教材として以下の Udemy 講座を活用しました。正直、合格するだけならこれが最短距離です。
- 解説がとても分かりやすい
- GitHub Docs への URL も記載されていて深掘りしやすい
- 実際の試験と似たような問題が出題される
GH-200: GitHub Actions Certification
3.Microsoft Learn(参考程度)
公式のラーニングパスは参考程度に確認しました。
無料で学べるので、時間に余裕がある方や基礎から固めたい方にはおすすめです。
4.ハンズオン
実際に業務や個人プロジェクトで GitHub Actions を使った経験があると理解が深まります。今回の試験対策としてではないですが、以下のような経験がありました。
- Azure App Service へのデプロイワークフロー構築
- Bicep × Azure Container Apps での環境構築自動化
- GitHub Pages への静的サイトデプロイ
- ワークフローファイル (.github/workflows/) の作成・管理
学習期間
- 業務経験 : GitHub Actions を検証や個人プロジェクトで使用していた経験あり
- 私の場合 : 約 2〜3 週間 (書籍 + Udemy をメインに、MS Learn も参考程度に参照)
- 初心者の場合 : 1〜2 ヶ月程度が目安
試験のポイント
重要なトピック
以下は特に重要なパートです。
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ワークフローの作成と管理 (ドメイン 1 : 40%)
- ワークフローのトリガー設定 (push, pull_request, schedule, workflow_dispatch など)
- ジョブとステップの構文、インデント
- 条件付きキーワード (if 文) の使い方
- マトリックスビルドの設定
- 暗号化されたシークレットの使用
- 環境変数 (デフォルト環境変数、カスタム環境変数)
- GITHUB_TOKEN の使い方
- GitHub Packages / GitHub Container Registry への公開
- CodeQL をワークフローに組み込む方法
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ワークフローの消費 (ドメイン 2 : 20%)
- ワークフローのログの確認方法 (UI、REST API)
- ステップデバッグログの有効化
- ワークフローの依存関係キャッシュ
- ジョブ間のデータ受け渡し (artifacts)
- ワークフローステータスバッジの追加
- 環境保護の設定
- ワークフローの承認ゲート
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アクションの作成と管理 (ドメイン 3 : 25%)
- アクションの種類 (JavaScript、Docker コンテナ、Composite)
- アクションに必要なファイル構成 (action.yml など)
- アクションのメタデータと構文
- ワークフローコマンドの実装
- アクションのトラブルシューティング
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Enterprise での GitHub Actions 管理 (ドメイン 4 : 15%)
- 再利用可能なテンプレートの作成
- アクションの配布と管理
- 組織レベルでの GitHub Actions 使用ポリシー
- GitHub ホストランナーとセルフホストランナーの違い
- セルフホストランナーのグループ管理
- 暗号化されたシークレットのスコープ (リポジトリ、組織、環境)
受験のアドバイス
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ワークフローの YAML 構文をしっかり理解しておく
(インデント、キーワード、構造など) -
トリガーの種類と使い分けを意識する
(push, pull_request, schedule, workflow_dispatch, repository_dispatch など) - シークレットと環境変数の違い、スコープを理解する
- GitHub ホストランナー vs セルフホストランナーのユースケースを把握する
- ジョブの依存関係 (needs キーワード) とデータの受け渡し方法を理解する
- マトリックスビルドの設定方法を覚えておく
- ワークフローコマンド (::set-output, ::set-env など) の使い方を理解する
- 再利用可能なワークフローの作成と呼び出し方法を理解する
GH-200 は GH-900 よりも実践的な内容が多いです。実際に GitHub Actions を触った経験がないと難しく感じるかもしれません。事前にハンズオンで手を動かしておくことをおすすめします。
まとめ
GH-200 は GitHub Actions を使った CI/CD パイプラインの設計・運用スキルを体系的に学べる良い機会でした。ワークフローの構文やベストプラクティス、Enterprise での管理方法など、業務で即活用できる知識が得られました。
特に「ワークフローの作成と管理」のドメインは配点が 40% と最も高いので、ここを重点的に学習するのがポイントです。
DevOps / CI/CD に興味がある方、GitHub Actions をもっと使いこなしたい方にはおすすめの資格です!
今後とりたい GitHub 資格
GH-200 合格で、GH-900 に続き 2 つめの GitHub 資格を取得できました!🎉
次は以下の資格取得を目指しています。
年始くらいにとれたらいいなあという気持ちです。
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GH-300 : GitHub Copilot Certification
- AI を活用した開発ワークフローを最適化したい
- プロンプトエンジニアリングのスキルを体系的に学びたい
- Copilot の効果的な使い方をチームに展開したい
-
GH-500 : GitHub Advanced Security Certification
- DevSecOps の実践的なスキルを身につけたい
- セキュリティ機能の活用方法を深く理解したい
- Code scanning や Dependabot の運用ノウハウを習得したい
