こんにちは、アーキテクトのやまぱんです。
今回は Azure Files のスループットについてです。
なお、今回は 主にStandard ファイル共有を取り上げて検証しています。
(Azure Files 高 SKU の Premium ファイル共有もあります)
補足コメントや質問、いいね、拡散、是非お願いします🥺!
間違ってたら優しく教えてください!
Azure Files のスループット
大きなファイル共有となったことで変わるスループット(Azure Files 共有 単位のスループット)
- 大きなファイル共有の規定の有効化
現在 Azure Files はLRS冗長でも規定で ”大きなファイル共有” オプションが有効になっている。
そのため、スループットも以前に比べて格段に良くなっている。
Azure Portal から以下の画面でも確認できる。
MS Learn としてはこちらが参考になります。(執筆辞典では GRS/Geo冗長 前提の記載となっていますが、LRSでも同様です)
- geo 冗長共有の新しい制限
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/files/geo-redundant-storage-for-large-file-shares#new-limits-for-geo-redundant-shares
さらにリンク先をたどると以下です。
- ストレージ アカウントのスケール ターゲット
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/files/storage-files-scale-targets#storage-account-scale-targets
つまり、東日本リージョンなど対応しているリージョンの場合現在の Azure Files(standard) の Azure Files 共有単位のスループットは以下
- イングレス: 7,152 MiB/秒
- エグレス: 14,305 MiB/秒
ファイル単位のスループット
一方、Azure Files のスループットにはAzure Files 共有単位のとは別にファイル単位のスループットがあります。
- ファイルのスケール ターゲット
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/files/storage-files-scale-targets#file-scale-targets
つまり Azure Files (standard) のファイル単位のスループットは以下
- イングレス: 60 MiB/秒
- エグレス: 60 MiB/秒
次回
次回は実際にスループットを測定してみたいと思います。