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JavaのサンプルアプリケーションをACI(Azure Container Instances)にデプロイしてみる

Last updated at Posted at 2023-02-24

駆け出しアーキテクトのやまぱんです。

今回公開されているJavaのサンプルアプリケーションを使って、Azure Container Instances(ACI)にデプロイしてみたいと思います。
とりあえずやってみよう Azure Container Instances!

想定ターゲット:ACI(Azure Container Instances)とかACR(Azure Container Registry)をとりあえず試しに使ってみたい人。

Azure Container Instances とは

・Azure Container Instances とは
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/container-instances/container-instances-overview

Azure Container Instances(ACI)は、マイクロソフトが提供する、コンテナを簡単にデプロイし、実行するためのコンテナ実行サービスです。ACIを利用することで、DockerやKubernetesなどのコンテナオーケストレーションツールを使わずに、単一のコマンドでコンテナを実行することができます。
ACIは、コンテナのスケーリングや高可用性の実現、負荷分散、自動復旧などの機能を提供しています。また、ACIは、コンテナの実行に必要なリソースを自動的に割り当てるため、開発者はインフラストラクチャの詳細について心配することなく、コンテナアプリケーションを簡単に開発およびデプロイすることができます。
ACIは、Azureの仮想マシン、ストレージ、ネットワークサービスと同じように、AzureポータルやAzure CLIなどのAzure管理ツールを使って管理することができます。また、ACIはAzure Kubernetes Service(AKS)などのコンテナオーケストレーションツールと組み合わせて使うこともできます。
by Chat Gpt

Azure Container Registry とは

・Azure Container Registry とは
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/container-registry/container-registry-intro

Azure Container Registry(ACR)は、マイクロソフトが提供する、コンテナイメージの管理・保存・配信を行うためのクラウドサービスです。ACRは、DockerイメージやOCI(Open Container Initiative)イメージを保存することができ、Azure上でコンテナイメージのビルド、デプロイ、実行を行うことができます。
ACRは、プライベートリポジトリとして利用することができます。つまり、コンテナイメージを外部に公開することなく、自社内部や限定的なユーザーのみに配信することができます。また、ACRは、高速かつセキュアなコンテナイメージの配信を行うために、Azure CDN(Content Delivery Network)を利用することができます。
ACRは、AzureポータルやAzure CLI、Azure PowerShellなどのAzure管理ツールを使って管理することができます。また、ACRはAzure Kubernetes Service(AKS)やAzure Container Instances(ACI)などのAzureコンテナサービスと組み合わせて使うことができ、コンテナイメージのビルド、デプロイ、実行をスムーズに行うことができます。
by Chat Gpt

やること

公開されている下記のレポジトリのサンプルアプリケーションを ACI にデプロイする。

前提環境

今回は Windows 環境で vscode / PowerShell を利用して行います。

Azure CLI が導入済

https://learn.microsoft.com/ja-jp/cli/azure/install-azure-cli
下記のような Az ~~ なコマンドは Azure CLI コマンドです。

Azure CLI
Az login 

githubのアカウント作成

https://github.com/
*不要かも、既にインストール済みの環境で実施しました。

Docker Desktop for Windows がインストール済

https://www.docker.com/products/docker-desktop/https://www.docker.com/products/docker-desktop/
*既にインストール済みの環境で実施しました。

gitのインストールが終わっていること

https://git-scm.com/download/win
*不要かも、既にインストール済みの環境で実施しました。

vscodeをインストールしていること

https://code.visualstudio.com/
ついでに日本語化しておきましょう。
Visual Studio Codeは、デフォルトでは「英語表記」となっています。

1.Visual Studio Codeを開く
2.メニューバーから、View > Command Paletteの順にクリック
3.Configure Display Language > Install additional languagesの順にクリック
4.Japanese Language Pack for Visual Studio Codeをインストール
5.Visual Studio Codeを再起動

事前準備 サンプルアプリケーションをローカルでビルドして jar ファイルを作る

Java JDK のインストール

https://www.oracle.com/java/technologies/downloads/#jdk19-windows
上記URLより、windows版の x64 Installer をダウンロードして実行して進めます。

システム環境変数の追加

システム環境変数 JAVA_HOME を追加します。
値は私の環境で前の手順ですすめた場合は "C:\Program Files\Java\jdk-19" でした。
一応確認してフォルダができているか確認してください。
2023-02-22_10h53_18.png

上記のように設定します。

  • 確認
    上記追加後 コマンドプロンプトで確認します。
    設定中から開いている場合は再度開きなおしてください。(開きなおさないと反映されません)
    コマンドプロンプトは "Windows + R" を押してでてくる画面で "cmd" と打つことで表示されます。
echo %JAVA_HOME%

vscode で git レポジトリをクローンする

vscode を 開きます

クローンします

"表示" → "コマンドパレット" → "Gitクローン" を選択し、今回クローンするレポジトリ(XXX.git)を入力する。
今回クローンするレポジトリは https://github.com/Azure-Samples/ApplicationInsights-Java-Samples なのでhttps://github.com/Azure-Samples/ApplicationInsights-Java-Samples.git を入力し"Enter"する。

すると、クローン先のフォルダの選択画面がでるので任意のフォルダを選択。
今回は C:\git_temp\test にクローンします。
そしてそのまま vscodeで開く。

念のためフォルダも確認。ちゃんとクローンされていることが分かる。

Java をビルドする。

vscode の "ターミナル"を選択し、ターミナルを表示させ現在の位置がクローンしたフォルダになっていることを確認する。基本的にはそのままクローンして開いてターミナルを表示させた場合はクローンしたフォルダになっている。

下記のコマンドを打つ(ビルドコマンド)

./mvnw package

ビルドが始まる

ビルドが終わる "BUILD SUCCESS"

jar ができていることを確認する

今回の場合 C:\git_temp\test\ApplicationInsights-Java-Samples\maven\target 配下に app.jar ファイルができています。

実行してみる

先ほど jar ファイルができた"C:\git_temp\test\ApplicationInsights-Java-Samples\maven\target"に移動して、vscodeのコンソール画面 / PowerShellで下記コマンドを打って jar ファイルを実行します。

  • 移動コマンド
powershell
cd C:\git_temp\test\ApplicationInsights-Java-Samples\maven\target
  • 実行コマンド
powershell
java -jar .\app.jar

実行が始まる

確認してみる

今回のサンプルはポート8080でアクセスするサンプルアプリケーションなのでブラウザで http://localhost:8080/ にアクセスしてみます。

このように表示されればOKです。

消す

powershell
Ctrl +C

vscodeのコンソール画面 / PowerShell 上で上記コマンドを押すことで終了します。

http://localhost:8080/ にもアクセスできなくなるはずです。

本題です、次に Azure (ACI)にデプロイします。

ACR(Azure Container Registry) の作成 

Azure Portal から ACR の作成

image.png
今回は konohaJavaACR(.azure.io) で作成しました。

ACR 上でビルド

Azure にログインする

Az login --tenant XXXXX

image.png

XXXX は 任意のAADテナントを指定する。(省略可能)
https://learn.microsoft.com/ja-jp/cli/azure/authenticate-azure-cli#sign-in-with-a-different-tenant

ブラウザで認証画面が開くのでログインする。
image.png

ACR 上でビルド

クローンしたレポジトリに移動し下記コマンドを実行。

  • 先ほど作成した Azure Container Registry 名を変数として定義
Azure CLI (PowerShell)
$ACR_NAME="konohaJavaACR"
  • ビルド
Azure CLI (PowerShell)
az acr build --registry $ACR_NAME --image javasample -f docker/Dockerfile ./maven

・(参考)チュートリアル:Azure Container Registry タスクを使用して、クラウドでコンテナー イメージをビルドしてデプロイする
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/container-registry/container-registry-tutorial-quick-task

実行画面

  • 実行開始直後
    image.png

  • 実行完了後
    image.png

Azure Portal で確認

  • Azure Portal → コンテナーレジストリ → 任意のレジストリ(今回は "konohaJavaACR" ) → リポジトリ 、から確認
    image.png

  • 該当のリポジトリ("javasample")をクリック
    image.png
    タグ:latest であることを確認する。

ACR のイメージ確認

Azure CLI (PowerShell)
az acr repository list --name $ACR_NAME --output table
  • 実行結果
    image.png

ACR のイメージのタグ確認

Azure CLI (PowerShell)
az acr repository show-tags --name $ACR_NAME --repository javasample --output table
  • 実行結果
    image.png

ACR へログイン

Azure CLI (PowerShell)
az acr login --name $ACR_NAMEaz acr repository list --name $ACR_NAME --output table
  • 実行結果
    image.png

ACR ログインサーバーのフルネームを取得

Azure CLI (PowerShell)
az acr show --name $ACR_NAME --query loginServer --output table
  • 実行結果
    image.png

返された値のACR ログインサーバ名 (この場合、konohajavaacr.azurecr.io)をメモする。
そして、変数 $ACR_LOGIN_SERVER として登録する

Azure CLI (PowerShell)
$ACR_LOGIN_SERVER="konohajavaacr.azurecr.io"

サービスプリンシパル周りの設定

ACIに使わせるためのサービスプリンシパルを作成する

  • 変数をそれぞれ定義
Azure CLI (PowerShell)
$RES_GROUP="RG-temp"
$ACR_NAME="konohaJavaACR"
$AKV_NAME="keyvault0225"

image.png

  • key vault 作成
az keyvault create --location japaneast -g $RES_GROUP -n $AKV_NAME
  • 実行完了後
    image.png

サービスプリンシパル作成

Azure CLI (PowerShell)
az ad sp create-for-rbac   --name http://$ACR_NAME-pull   --scopes $(az acr show --name $ACR_NAME --query id --output tsv)   --role acrpull

実行結果
image.png
上記の appId"password" をメモします!

<参考>
・クイック スタート:Azure CLI を使用して Azure Key Vault との間でシークレットの設定と取得を行う
https://learn.microsoft.com/ja-JP/cli/azure/create-an-azure-service-principal-azure-cli
・az ad sp
https://learn.microsoft.com/ja-jp/cli/azure/ad/sp?view=azure-cli-latest

シークレットの Keyvault 登録

  • つぎに備えてメモした appId"password" を変数登録しておきます。
Azure CLI (PowerShell)
$SP_ID="XXXXXXXXXXXXXXXX"
$PSSWRD="XXXXXX"

2023-03-01_10h31_07.png

  • シークレットの keyVault 登録
    先ほどメモした password を引数 "value" に記載します。
Azure CLI (PowerShell)
az keyvault secret set   --vault-name $AKV_NAME   --name $ACR_NAME-pull-pwd   --value $PSSWRD
  • 実行結果
    image.png

<参考>
・クイック スタート:Azure CLI を使用して Azure Key Vault との間でシークレットの設定と取得を行う
https://learn.microsoft.com/ja-JP/azure/key-vault/secrets/quick-create-cli
・az keyvault secret
https://learn.microsoft.com/ja-JP/cli/azure/keyvault/secret?view=azure-cli-latest

ユーザをKeyvault 登録

Azure CLI (PowerShell)
az keyvault secret set     --vault-name $AKV_NAME     --name $ACR_NAME-pull-usr     --value $SP_ID
  • 実行結果
    image.png

これで、下記のようにサービスプリンシパルをKV登録できた。

  • $ACR_NAME-pull-usr
  • $ACR_NAME-pull-pwd

Azure Container Instances へのビルド

変数設定(再掲含む)

  • まずは適当なDNS名を決める(変数定義)
Azure CLI (PowerShell)
$ACI_DNS_LABEL="konohaJavasample001"
  • 変数をそれぞれ定義(再掲)
Azure CLI (PowerShell)
$RES_GROUP="RG-temp"
$ACR_NAME="konohaJavaACR"
$AKV_NAME="keyvault0225"
$ACR_LOGIN_SERVER="konohajavaacr.azurecr.io"
  • 実行結果
    とりあえずまとめて実施。
    image.png

ACI(Azure Container Instances) へのビルド

Azure CLI (PowerShell)
az container create --resource-group $RES_GROUP --name javaai-sample-app  --image $ACR_LOGIN_SERVER/javasample:latest  --cpu 1  --memory 1.5  --registry-login-server $ACR_LOGIN_SERVER  --registry-username $(az keyvault secret show --vault-name $AKV_NAME -n $ACR_NAME-pull-usr --query value -o tsv)  --registry-password $(az keyvault secret show --vault-name $AKV_NAME -n $ACR_NAME-pull-pwd --query value -o tsv)   --ip-address Public  --dns-name-label $ACI_DNS_LABEL  --ports 8080

"--image $ACR_LOGIN_SERVER/javasample:latest" の後は、ACRのイメージ確認とタグ確認で確認した結果を元に記載します。
今回の場合は "javasample" と "latest" です。
image.png

  • 実行直後
    image.png

  • 実行結果(最後を抜粋)
    image.png
    上記 FQDN ( 今回の場合は "konohaJavasample001.japaneast.azurecontainer.io" ) をメモします。

確認してみて、、、、できた!

先ほどメモした FQDNへ http/ポート8080でアクセスします。

image.png

前半部分でローカルでビルドした時のように表示されています~!

以上です。
とりあえずやってみよう Azure Container Instancesでした。

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