QRコードはポスターのどこに設置されるのか
素朴な疑問
ポスターを見ると、QRコードはどこに配置されていることが多いのだろうか。
デザインの世界では「Z型配置」がよく語られる。人の視線は左上から右へ、そして右下へ流れるため、最後に行動を促す要素を右下に置く、という考え方である。
QRコードは「読み取る」という明確なアクションを伴う。
そうであれば、
QRコードは右下に配置されることが多いのではないか?
これはかなり自然な直感だろう。
本記事では、この直感がどこまで正しいのかを、簡易的なデータ収集と可視化によって簡易的に検証する。
仮説の設定
今回立てた仮説は以下の2点。
- 仮説1:QRコードはポスターの下部に多く配置されている
- 仮説2:特に右下に集中する傾向がある
仮説1は、少し広い仮説、仮説2は、特にこうなるのではという仮説だ。
調査方法
Google画像検索で「ポスター イベント」 と検索、184件を自動でダウンロードした。
これをPythonのコードでQRコードの位置の座標を画像サイズで正規化し、CSVにまとめ、それを可視化した。
結果

結果的には、下部に集中、左右ではあまり差がないということが分かった。この点で仮説1は支持されたが、仮説2は支持されなかった。 QRコードは下に置かれがちだが、必ずしも右下とは限らないということだ。
考察
考えるに、ポスターは比較的自由に配置をデザインできるため、視線誘導が容易であることが原因であろう。下部など目立たない位置であれば、最後に目にする位置にすることができるのだ。
加えて、視線の終点=最適なQR配置ではないのかもしれない。より重要でないが載せるべき、以下のような情報がポスターには掲載される。
- 注意書き
- 主催者情報
- 問い合せ先
そういった情報が終点に置かれるのかもしれない。
「デザイン理論の直感」と「実際の配置」にはズレがある。QRコードは最後に右下に表示されるべきなのかについても、あまり検証されていないようである。このズレが上手く説明されるとより分かりやすいポスターデザインが体系化されるかもしれないと感じたところである。
2026年02月12日の記事を移行