【本のご紹介】
書籍名:心に折れない刀を持て ジャングリア沖縄、誕生までの挫折と成長の物語
著者:森岡 毅
【Before】
この本を購入したのは、昨年の7月でした。
そこから約1年ほどかけて、ようやく読み終えることができました。
なぜここまで時間がかかったのかというと、読んでいて苦しくなる場面が多かったからです。
本書では、著者やそのチームが、自ら困難な道だと分かっていながらも、「それでも誰かがやらなければならない」という使命感のもとで、多くの壁に向き合っていく姿が描かれています。
その姿勢はとても強く、圧倒されるものがありました。
一方で、私はどちらかというと、自然体でいたい、無理のない生き方をしたい、という気持ちも大切にしています。
だからこそ、本書を読み進める中で、自分のその感覚を否定されているように感じてしまう瞬間もありました。
「ここまで強い使命感を持たなければならないのだろうか」
そんなことを考えてしまい、途中で読む手が止まっていました。
【気づき】
改めて読み返して印象に残ったのは、折れそうになった人間が、もう一度立ち上がるために何が必要なのか、という部分でした。
本書を読んで、立ち上がるためには、
・次はきっとうまくいくと思える希望
・これまでの努力は無駄ではなかったと思える自信
・つぶされた回数よりも、もう一回だけ積み上げる姿勢
が大切なのだと感じました。
特に印象的だったのは、失敗を恐れながらも、後悔だけはしたくないという思いが、人を未知の領域へ進ませるという考え方です。
挑戦する前から結果が分かっていることは多くありません。
むしろ、不安や緊張がある中で、それでも一歩を踏み出す場面の方が多いのだと思います。
本書を読む前は、森岡さんのような方は、常に強く、自信に満ちて進んでいるのだと思っていました。
しかし実際には、緊張も不安も抱えながら、それでも目的に向かって進んでいるのだと知りました。
そのことは、自分にとって大きな学びでした。
強い人だから不安がないのではなく、不安があっても進む理由を持っている。
その積み重ねが、折れない心につながっていくのだと思いました。
【After】
正直に言うと、本書を読み終えた今でも、森岡さんのような強い使命感を自分も持ちたいかと聞かれると、まだ迷いがあります。
無理をしすぎず、自然体でいることも、自分にとっては大切な価値観です。
ただ、本書を通じて、使命感とは必ずしも自分を追い込むためのものではなく、「何のためにやるのか」を見失わないための軸なのかもしれないと感じました。
私は今、サービスの運営に携わっています。
日々の業務の中では、目の前の対応やタスクに追われてしまうこともあります。
しかし、そのサービスを通じて何を提供したいのか、誰の役に立ちたいのか、どのような価値を届けたいのか。
そうした想いは、忙しい時ほど大切にしなければならないと感じました。
目の前の仕事に対して、
「これは何のためにやっているのか」
「この先にどんな価値を提供できそうか」
を考えることはできます。
目的の正しさと、自分なりに向き合ってきた記憶が、少しずつ折れない心を作っていくのだと思います。
本書は、読んでいて楽な本ではありませんでした。
しかし、自分の仕事への向き合い方や、使命感との距離感について考えるきっかけをくれた一冊でした。