何が書いてあるか
Android アプリを端末にインストールする方法は一般的なユーザーは Google Play を使用しますが、目的や状況に応じて別の手段を取ることも考えられます。
それぞれの手段のメリットデメリットは何か、どういう時に向いているかについて書いていきます。
インストール方法については軽く触れますが、具体的な配布方法については今回は触れません。
手段
Google Play
インストール方法
Google Play を開いてアプリをインストールする。
メリット
- 自動アップデートが出来る
- Google Play にログインしているユーザーなら誰でも利用出来る
- OS のバージョンによって配布するアプリを切り替えられる
- ダウンロードする側の手順が少ない
- 統計データを取得することができる
デメリット
- Google Play デベロッパーアカウントに US$25 を支払って登録してする必要がある
- Google Play Console からアプリを登録する為に様々な項目に記入する必要がある
- 審査に時間がかかることがある
- 審査を通す為にポリシーを満たす必要がある
- 審査で弾かれると配布できない
- Google アカウントが必要
まとめ
不特定多数のユーザーが対象、頻繁にアプリの更新がある場合には Google Play を使うのが良さそう。特定の環境でしか機能しないアプリで審査が出来ない場合には他の方法を検討する必要がありそう。
参考
Firebase App Distribution
インストール方法
Firebase から送信された招待メールから Firebase App Distribution のアプリをインストールし、Firebase App Distribution アプリから配布したアプリを選択してインストールする
メリット
- インストールするアプリを指定できる
- アプリに対してリリースコメントを簡単につけられる
- 指定したユーザーにのみ配布できる
- Firebase App Distribution に対する料金がかからない
- どれだけインストールされているか見れる
デメリット
- Firebase App Distribution の設定が必要
- Google アカウントが必要
まとめ
特定のユーザーにのみ配布したい場合、問題があった場合気軽にダウングレードしたい場合に使うのが良さそう。
参考
Website
インストール方法
ブラウザの「提供元のアプリを許可」を行い、ブラウザからアプリをインストールする。
メリット
- 不特定多数のユーザーに配布できる
- インストールするバージョンを指定できる
デメリット
- ダウンロードする側がセキュリティ面に問題がないか不安を抱かせてしまう
- サーバーを用意する必要がある
まとめ
不特定多数のユーザーに配布したいが、Google Play のポリシーにどうしても引っかかってしまう場合、更新頻度の少ないアプリの場合に良さそう。
参考
adb command
インストール方法
PC に Android Studio をインストールし、adb を有効にする、端末を開発者モードにし、PCと接続しデバッグを許可した上でインストールする
メリット
- 一度設定できれば他の方法に比べてインストールまでの手順が少ない
- アカウントやサーバーが必要ない
デメリット
- 初回の設定が非常に面倒
- Android Studio をインストールする必要がある
まとめ
自分の手元で試す場合には良いが、多くの端末にインストールする場合には向いていなさそう。
参考
Android Studio
インストール方法
PC に Android Studio をインストールし、端末を開発者モードにし、PCと接続しデバッグを許可した上でインストールする。開発時ではない場合 adb command の下位互換になる。
メリット
- 一度設定できれば他の方法に比べてインストールまでの手順が少ない
デメリット
- 初回の設定が非常に面倒
- Android Studio をインストールする必要がある
- 環境構築が必要
- ソースコードをダウンロードしておく必要がある
- ビルドに時間がかかる
まとめ
基本的には開発者が使うもの。